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社会が障害者を弱者と決め付けると、障害者はその通りに動き出す

3年くらい前に車椅子の障害者が飛行機に乗るとき、ワザとタラップを転げ落ちて慰謝料を請求する事件がありました。


☆☆☆


別に危険でもなく普通に降りりゃいいのに、ワザと転げ落ちて私は障害者なんです。

苦しいです。訴えてやる!

とキレ始めたのです。


元々障害者側が搭乗拒否をされていたこともあり(障害者お断り!は良くあること)、航空会社に恨みを持っていたのでしょう。

乗ったときにここぞとばかりに復讐をしたかったのだと考えます。

私も病気が悪化して視覚と聴覚の障害者になりました。


20歳までは健常者でした。

障害者になったあとアパートを借りようとすると、まず8割のオーナーからお断りされます。

健常者時代は好きに借りれましたが、病気が悪化し障害者になってしまうと、不動産仲介業者は私が借りたいと言ったアパートに1件1件電話を掛けて、障害者が借りたいと言っています。


良いでしょうか?とオーナーに確認の電話をするのです。不動産仲介業者の社員は、ほんとうに苦渋な表情で電話を掛け続けます。オーナーからお前は障害者なんだから、借りたいなら試験を受けろと言われたこともあります。

よっぽど変な障害者に部屋を汚された経験があるのでしょう。

不動産屋の社員は、1-2時間くらいずっと電話をしています。


なんで俺がこんな仕事しなきゃいけねーんだよ。こんなクズうちの会社に借りに来んなよ!なんでこんな金にもならん手間掛けなきゃいけねーんだよ!

と顔に書いてあり、障害者側ももはや(障害者になっちゃったんだから人生あきらめりゃいいのに)死んだ表情で頭をペコペコ下げながら、申し訳ありません。申し訳ありません。と言いながら電話を掛けてもらいます。

これが障害者の日常風景です。まあ、いつもの地獄絵図って奴です。


で、8割のオーナーからお断りされます。

視覚障害者にアパートを貸して火事にでもされたらたまらないから、できる限り障害者には部屋を貸したくないのです。

火災保険にも特約の付いた2年契約のものを締結させられ(拒否できない)、電話でしか解約できないため、目と耳の障害者の私では実質解約することもできません。


いまのアパートから引っ越してもいま住んでるアパートの火災保険を、しかも特約まで2つ付けられたものを解約できないんです。そりゃね。たまには死にたくもなるわ。まともな精神状態では保たない。この社会では精神を維持できない。障害者の場合に限り、人間として扱われないため、誠実さほど損をするものはない。

2年毎に2万円超支払うんです(実際払ってる、貧困ビジネスってやつ)。

障害者が常に苛ついてるのは、私たちにとってこの国がそれなりに住みにくいことと、差別はなくならないこと(そんなの仕方がない、あきらめよう)、障害者に関わると全員不幸になること、また、一度障害者になってしまうと収入が半分以下になり、人生詰むためです。


よって社会に対してかなりの復讐心も持つ、怒り狂った障害者は確実にいます。

いつか社会を転覆させたい。って願う障害者が出てくるわなと、このニュースを見て思ってました。

タラップの1つや2つワザと転げ落ちてでも金を請求しないと収入を得られず、私みたいな生活保護者まで転げ落ちるんです。だから彼らは生きるのに必死なんです。

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