写真歴16年が選ぶ一眼レフ・ミラーレス機のおすすめ交換レンズ10選
過去に書いた写真関連の記事が非常に良く売れる。
しかもロングヒットしているため、人の役に立ちそうな関連記事を書こうと思う。
☆☆☆
カメラ側の画質比較の検証記事については、無料記事で既に書いた。
大体写真表現力の9割は交換レンズの差で生じる。
たとえば、EOS 40D、50D、60Dと1年半年おきに発売されたCANONの中級機の3機で画質比較を行っても差はほぼない。
唯一差が開くのは画素数とISO感度を上げたときのノイズの差である。
画素数については上の無料記事で書いた通り。
ISO感度については夜景手持ち撮影か、室内で手ブレ補正機構の搭載されていない交換レンズを装着してF5.6以上の絞り値でシャッターを切るなどの特定条件を満たさなければ、高感度にならないため、問題はない。
つまるところレンズ。一眼レフ・ミラーレス機の画質の9割は交換レンズの差によって決まってしまうのである。
プロカメラマンがよく
お金を掛けるならカメラにではなく、レンズにしなさい!
と言うのは、そういうこと。
Nikonの過去のフラッグシップモデル、D4と、その廉価版モデルDfは、価格差40万円するが、フイルムカメラ時代のフイルムに相当するCMOSセンサーはまったく同じものを採用している。
つまり画質は同じ。
連射とISO感度とAF測距点数とメカ部分の堅牢性とファインダー性能が40万円の差である。
であるならば、過酷な撮影環境でシャッターを切らないアマチュアの場合、砂漠とかジャングルとか戦場とか、山岳撮影とかしない人の場合、その40万円分交換レンズに使ったほうがよほどいい写真が撮れる。
これがプロが言いたかったことである。
もう一つ写真業界では昔からよく言われる格言がある。
5年くらい前、カメラのキタムラの年配の店員にも同じことを言われた。
私が良いレンズってどんなレンズですか?
と質問したら、キタムラの店員さんは
価格の高いレンズだ。
と仰ったのだ。
これは業界でかなり昔から言われていることで、もう少し詳細に書くと、プロが言うには、良いレンズの条件とは
大きくて、重たくて、価格の高いレンズ
なのである。
高級レンズはすべてこれに該当する。
EDレンズ、スーパーEDレンズ、蛍石、光学ガラスFLD、非球面レンズを複数枚実装したレンズは、ものすごい解像力と表現力を誇る。
しかしこれらのレンズを複数枚、複数群搭載させたレンズとは、必ずと言っていいほど、大きく、そして重たくなる。
さらにコストが嵩むため、価格も高い。
よって、大きく、重たく、価格の高いレンズは良いレンズである。
と40年も前からカメラマンの間で言われてきたこの格言は正しい。
真実である。
しかし、それならば、iPhoneのように軽いレンズを装着させたスマホの解像力が、一眼レフカメラを既に凌駕している事実に説明が付かない。
これは、スマホもそうだがカメラ業界だとSONYとCANONが得意な技術で、シャッターを切って光をCMOSセンサーに照射後、カメラボディ内の後処理で光学系の各種収差をデジタル画像処理技術で補正し、最適な写真を作り出している。
つまりiPhoneなどスマホの写真は、光学系に頼っているのではなく、後処理でお化粧しているのである。
これはNikonやPENTAXが得意とする旧来の光学系技術ではなく、AppleやSONYが得意とする情報工学系のデジタル画像処理技術、画像を生成・加工する技術であり、後処理とは情報処理技術、つまり、ソフトウェア・プログラミングのことであり、IT系のAppleやGoogle、Microsoftの得意とする技術である。
要するにAppleがやっていることは光学系ではなく、光を取り込んだ後、デジタル画像処理技術によって、写真を綺麗にお化粧しているから、小さなセンサーでもあれだけ綺麗な画像が撮れてしまうのだ。
ソフトウェア側のアルゴリズムで加工してまったく別の画像データとして生成するなんて邪道だ!
という人もいるが、個人的にはアリだと思っている。
SONYのEマウントにE18-200mm F3.5-6.3 OSSという高倍率ズームレンズがあるが、これを愛用しているプロがいる。
■SONY E18-200mm F3.5-6.3 OSS
昔のカメラ雑誌に載っていたのだが、そのプロカメラマン曰く、カメラボディ側のレンズ補正機能をOFFにすると、ものすごい低画質の写真になるのが、補正をONにしっぱなしにしておくと、綺麗な写真が撮れてしまうのである。
つまりキタムラの店員が言っていた、大きく、重く、価格の高いレンズが良いレンズとは光学系のことであり、IT企業が得意とするデジタル画像処理技術(コンピューティング側の技術)を使うと、軽くて、安くて、小さくても後処理で綺麗な写真が撮れてしまうのが現代のデジタルカメラの現状なのである。
それじゃAppleと同じだろ!
とお怒りになられるかもしれないが、ちゃんと光学系も凝っていて、色味やボケなどは綺麗で、さらに、小さくて、安くて、小型の交換レンズというものがある。
Appleは光学系に弱いが、カメラメーカーであれば、光学系、後処理のどちらも良いとこ取りできるレンズを作れるのである。
だからそれらを紹介する記事があったら大きくて、重たくて、25万円以上するレンズを買わなくても、中古1-2万円でスーパーレンズが買えてしまう時代なのだから、皆に喜ばれる記事が書けるのではないかと思った。
よって光学系と後処理どちらの技術も兼ね合わせることで、驚異的なコスパを誇る、私のおすすめレンズ10選を発表したいと思う!
それがこちらだ。
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