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大手家電量販店のポイント還元は果たしてお得なのか。経済学を使って解明する

ゲーム理論の本をいま読んでいる。

5冊目だ。


☆☆☆


最初読んだ1冊目の本は、「戦略思考を磨くゲーム理論トレーニング」という本だった。

2冊目は、直感で分かるゲーム理論という本である。どちらもブックオフで300円程度で売っている。

日本人はスマホをぴこぴこ操作するのが大好きなため、誰も難しい論文を読まなくなった。

そのため経済学の基本原理、需要と供給の法則から、買い手が付かず、良質な論文は価格下落圧力に抗えない。


よって300円程度まで価格が下落する。本とか古本で買う人がほとんどいないから、売り手はどんどん価格を下げざるを得ない。

そうしないと売れ残るためだ。

もっと簡単で楽して金儲けしたい人のためのマニュアル本は500円とか900円なのだが、堅苦しい(そして有用な)実学書や実用書となると、買い手がいないため安く買えてしまう。

これは価格トリックの一つで、日本の古本屋は良質な本ほど知力を行使し、読むのが大変であり(個人的にどこが大変なのか分からんが)、不人気のため、良い本ほど安く買える。


以前、定価15万円の一眼レフカメラが1万円で買えるという記事を書いた。

月のお小遣い5万円のサラリーマンが3ヶ月必死に貯金して購入する一眼レフカメラを、生活保護者の私は貯金1万円ですぐ買えてしまう。

生活水準の半分以上はほぼ知力で問題解決可能である。経済学を知っているか知らないかで生活水準に大きな差が付く。

よって生活保護者なのにあまり不幸を感じないで高い生活水準を維持しながら、仕事をし、必死で稼ぐことが出来ている。

人間の生活水準の本質はほぼすべて知力で決まる。そう考えている。


もちろん何も買っていないし仕事しかしていない。

体調が悪く芥川龍之介の「ただぼんやりとした不安」のような心境で、論文ばかりを読んできた。

論文を読むという行為は「インプット」である。インプットとは脳に知識を詰め込む行為のことだ。


通常お金を稼ぐという行為はアウトプットであり、出力することで人はお金を稼ぐ。

プログラムを作ったり家を建てたりエアコンを修理したりと、何かを出力しモノを生み出すことで、価値を創出する。こうして人は金を稼ぐのだ。

入力側の行為というのは、それ自体は世のため人のためになってはいない。

脳に情報を入れるだけで使ってあげないと、その行為は無意味なのだ。それはただの自己満足でしかない。入れたら使う。入れたら使うのだ。

文系の大学院生みたく、たくさんの知識を持ってます!だけでは、就職は困難を極める。

逆に理系は何かを作れます!自動車作れます!Amazon程度のECサイトなら余裕で作れます!

作ったサイトでモノを売れば御社の売上は増えます!のため、理系のほうが就職に有利なのは当然である。

金を稼げる学問と稼げない学問があることは知っておいたほうが良い。それは売上に直結する学問かそうでないかに他ならない。


要するに、アウトプットとは、ECサイトの作り方の本を読んだら、本を読んだだけでお終いにしてはいけない。

その知力を持ってECサイトを実際に作るのだ。

そして最近生乳が作りすぎて余ってしまったというニュースがあるが、酪農家、農家、漁師は自分で価格を決められない。なぜか?

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