公明党婦人部の選挙戦略と、彼女らが得た見返りについて
この前、Twitter・Xのトレンドキーワードを見ていたら「住民税非課税世帯」がトップに来ていたためクリックしてみた。
☆☆☆
すると住民税非課税世帯、要するに貧乏人に対してのTwitterユーザーからのバッシングが非常に多かった。
それ関係の記事もリンクで(日本の貧乏人は貧乏人じゃないみたいな記事)が貼ってあった。
Twitter・Xの論理的なゲームについて少し見ていこう。2020年7月5日に東京都知事選挙があった。
私はこのとき、投票数集計が始まる午後8時以降にTwitterを見ていた。
選挙期間中の2週間もTwitterを見ていた。Twitterでは都知事に立候補した山本太郎優勢、山本太郎圧勝!
というツイートがトレンドキーワードの上位を独占し、あたかも山本太郎氏が余裕で当選することが確定している様な雰囲気がSNS上にあった。
しかし結果はこうだった。
■2020年度第21回東京都知事選挙の各候補者の得票数
巨大SNSであるTwitter上では山本太郎当選確定!がTwitterトレンドであった。
しかし投開票したところ山本太郎氏は1位ではなく、3位だった。
開票が始まる8時から数分たったときテレビでは小池百合子氏当選確実!
と報道されたのである。
SNSでは山本太郎当選確定!なのに既存メディアの新聞やその子会社であるテレビでは正確無比な情報が流れる。
日本におけるTwitter・Xのアクティブユーザー(絶えずログインしてツイートしているユーザー数)は、4,500万人である。
都民は日本人の10人に一人だから、東京都民でツイートしているのは450万人。
そのうち政治についてツイートしているのは大体1%。
4万人程度がTwitter上で騒いでいる。
彼らが全員騒いでいても、小池百合子氏は366万票も獲得しているのである。
SNS内では一部ユーザーが騒いでいるだけであって、それは世論ではない。
1万人も一斉に同じキーワード、たとえば山本太郎当選確実!などを連続してツイートすれば、Twitterトレンドの1位を獲れる。
しかし1万人は日本人1億2,000万人の0.008333%である。実際の世論を指し示してはいないのだ。
だからSNSで得た情報は社会において正しくない。誤った情報であることが多い。
0.008333%が言った言葉が日本社会全体の世論であるわけがないのだ。
山本太郎氏の得票数の6倍の差をつけて小池百合子氏は当選した。
Twitter・X上で山本太郎当選確定!と個人ユーザーが個人メディア(ブログやnote)などで作った記事を配信していても、それらは実際に都庁の選挙管理委員会事務局で取材をしている既存メディアには情報の精度で敵わない。
なぜなら彼らは現場にいないのだから。
既存メディアは実際に票を集計している場所へ行って取材をして正確な情報を得、それをテレビで報道している。
SNSユーザーは自宅で妄想に耽り(たとえば山本太郎が都知事になってほしいという願望)を記事にしているのである。
これは何を表すのか?
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