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企業が45歳定年制を採用すると、誰が一番得をし、誰が損をするのか?

かつて小泉総理のブレーンを務め、日本を格差社会に作り変えた、竹中平蔵経済財政政策担当大臣はこう仰った。


☆☆☆


『日本の若者は貧乏人になる権利がある。自由がある。』と。
そう仰っていた。

読者様はこれの意味がお分かりだろうか?

論理の専門書には演繹法・帰納法など複雑な論理の組み上げ方が載っているが、最近は日本語ですら読めない理解できない人が増えた。


よって、わかりやすく二分法で執筆する。

竹中平蔵さんは今後こういう社会にすると仰ったのである。

平成・令和期における、若者が貧乏人になれる自由とは、このことだ。


■昭和の若者

・正社員(全員金持ち)


■平成・令和の若者

・正社員(全員金持ち)
・契約社員(貧乏人)
・派遣社員(貧乏人)
・準社員(貧乏人)
・嘱託社員(貧乏人)
・期間工(貧乏人)

平成に入り、労働者を守っていた、保護していた規制がすべて撤廃された。

それにより日本の若者は正社員以外の貧乏人になれる自由を手に入れたのである。選択肢が増える。変化する。自民党を変える。などなど。

変わる・変化するとは「変わるだけ」に過ぎない。


変わるとは良くなるだけではなく、悪くなることもある。

そして貧乏になる変化はあっても、より所得を高められる自由は来ない。と、そう仰っていたのである。そして実際そうなった。貧乏人ばっか増えた。

厳密には大企業の正社員だけ(彼らだけは選挙へ行っていた)賃金が増えたため、1%の金持ちと99%の貧乏人の住まう国になった。


ゲーム理論において相手からゲームを持ちかけられたとき、私たちはそれをどうシグナリング(知覚・認識)すれば良いだろうか。

たとえばここに毒の入ったワインと毒の入っていないワインがある。シャフルして二人で一つずつワインを飲んでみようではないか。

君から先に選んでいい。


と言われたら、あなたはどうするだろうか。

どちらかのワインには毒が入っている。しかし、どちらに入っているのかは2人とも分からない。

そして私から先にワインを選んでいい。


一見、先手を取れるこちらのほうが有利に見える話を相手から持ちかけられた。

しかしこのゲーム、あなたの勝率は0%である。相手は一見不利に見える。自分で飲むワインすら選べない。

しかし話を持ちかけた時点で、相手の勝率は100%である。なぜか?

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