おすすめのかっこいいカメラ10選と、いま、日本でもっとも激安のカメラ
円安物価高の影響はカメラ業界まで波及し、2024年4月1日以降、業界最安値での販売を継続していたカメラのキタムラが、その日をもって中古カメラ全品の価格を2,3割値上げした。
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いまも値上げが繰り返されており、その影響を一番大きく受けているのが、「かっこいいカメラ」である。
なぜなら中古商品というものは、「需要と供給の法則」によって価格が決定付けられるからだ。
キタムラは29,800円で買い取ったカメラを59,800円で販売する会社だ。
これでも店舗家賃と従業員給与を支払うと、営業利益率は5%である。
半値で買い取って2倍の価格で売っているのに、会社の儲けはたった5%。
CANONとNikonの場合はこれでいい。
パナソニックやオリンパス製品になるともっと酷くて、1,620円で買い取ったミラーレス一眼を12,980円で販売している。
(どうしても機種名教えて!って人、CANONで例に挙げたのは、EOS 6Dであり、パナソニックのほうはLumix G2である)
これで営業利益率・経常利益率が共に5%なのだ。
人件費と経費で45%持っていかれる。
人件費は上がっているのだから、値上げしたくもなる。
値上げから3ヶ月、中古市場は需要と供給の法則で価格が推移するため、値上げ前に戻ってきている製品もある。
要するに値上げしたため売れ残り、在庫の山となった商品のことだ。
ちなみにここで言う需要と供給の法則には閾(しきい)値があることを覚えよう。
中古のマンションや一軒家であれば製造原価以下まで価格は落ちる。
中古カメラもそうで、売値12,980円のパナソニックG2など、新品時の製造原価以下である。
しかしいくら価格の下落が起きようとも、閾値がある。
商品回転率が低く、ずっと不良在庫であったとしても、買い取り値である1,620円以下までは下落しない。
厳密には不動産屋もそうだが、この買取り値1,620円と、1製品当たりの人件費と店舗家賃を加えた価格以下までは下落しない。
月間の家賃と人件費をその月に売れた商品で除して1製品当たりの経費を算出し、その価格を費用として付加する。
よってどれほど売れ残ったとしても、3,800円程度までしか値引きしない。
CANON、Nikonのリセールバリューが高いとは、すなわち、商品回転率が高いことを意味する。
CANON、Nikon製品は中古で入荷するとすぐ売れる。
だからリセールバリューが高い。
1店舗に陳列できる商品点数は有限であり、商品回転率が高く、すぐ売れる商品ほど高価格買い取りをするのは当然である。
すぐ売れるため、在庫リスクが発生せず、よって高く買い取ってもらえるという循環である。
CANON、Nikon製品とはこれ。
リセールバリュー(買取価格が高額)とは、この様な店舗事情がある。
かっこいいカメラの論理性もこれだ。
商品回転率が高すぎる。
中古でも人気があるため入荷するとすぐ売れる。
そうすると需要と供給の法則から価格がジワジワと上がり始める。
在庫リスクと言っても数分で売れるくらいなら、価格を上げて、1日くらい店舗に陳列させるくらいのほうが儲かるためだ。
(ちなみに、これカメラで類例出してるけど、すべての商品で当て嵌まる)
私はいままで具体的にこの機種はおすすめ!などと書くことはなかった。
しかしこのままどんどん値上がりしてディスコン(生産終了)したのに、新品価格以上に、中古のかっこいいカメラが値上がりしてしまうのは、嫌なので、いまのうちにかっこいいカメラについて紹介する。
それがこの記事の主旨だ。
そして最後に現在の日本で買えるデジタル一眼レフ・ミラーレス機でもっとも激安な商品について見ていく。
まずはかっこいいカメラ。
おしゃれでレトロなカメラから。
人とは違った首に下げてるだけでかっこ良すぎる!
あいつ分かってやがる!となる伝説の名機。
それがこちら。
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