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この医学書・看護書がすごい!2022【南江堂】
※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴5年となりましたが、相変わらず専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。
本日は南江堂です。
南江堂といえば毎年言ってますが『今日の治療薬』!
2023年度版の色はネオングリーンです!今回は久しぶりにブックカバーが特典でつきます!
ところで南江堂の創業は1879年(明治12年)。なんと現存する出版社としては5本の指に入る歴史の深さを誇るそうです(wikipediaより)。
さて、南江堂営業担当のイチオシはこちら!
『なんで使うの? そのくすり-医師が考えるくすりの立ち位置』
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まずは営業担当の推しポイントをどうぞ!
すべてのくすりが網羅されているわけではないけど、それぞれのジャンルで「一番知られている」くすりのちょうど知りたいことが載ってる。
知りたかったことがちょっと深堀りされている。
くすりに詳しい人じゃなくて、詳しくなりたいな~って人のための一冊だと思います。
おくすりに携わるすべてのメディカルスタッフにぜひ!
なんで使うの?そのくすりじゃなくて、なんで犬なの?この表紙と言いたいところですが、とても可愛いので私は好きです。犬は等しく可愛い。
さておき、この本はひたすらくすりの解説が載っています。全部で108種類。タイトルの疑問は薬剤師が医師に向けた言葉です。どうしてこの薬を医師は処方しようと思ったのか。
それが分かるように薬ごとに「基本の使い方」「気にする副作用」「愛されている理由」を解説。加えて各薬剤のオリジナルキャッチフレーズもついているので、すんなり頭に入って覚えやすい!
例えばジスロマックなら『マルチ度No.1の抗菌薬』といった具合にです。
医師の処方意図がわかれば、服薬指導や投与後のフォローアップにも役立ちます。患者さんから説明を求められても、しっかり答えられる!
新人薬剤師はもちろん、新人教育担当薬剤師やブランク明け薬剤師にもお勧めの一冊です。
そして売り場担当のイチオシはこちら!
『みんなの疑問はこれで解決 できる!糖尿病診療』
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『糖尿病診療ガイドライン2019』の作成に携わった辻本先生の単著です。
この本の表紙にも犬がいますね。南江堂は犬好き?私と気が合いそうです。
この本はエビデンスと実践を結びつける解説で、糖尿病診療の疑問をスッキリ解決してくれます。食事療法、運動療法、薬物療法、何となくでやっていませんか?
新規薬剤が増え、新しい治療法が進む中、有用な情報を理解できないまま、昔のやり方を続けてしまっている。なんとかしたいと思っていても、情報を整理できない。糖尿病診療について学び直しをしたい。即、実践に繋げられる本が欲しい!
そんなジレンマを抱えている方にこちらの本はもってこいです!これから糖尿病診療を学びたいという方にも理解しやすいように、ここまでは理解して欲しいという最新の糖尿病診療の内容を一冊にまとめました!
まずは押さえておきたい糖尿病診療のポイントを7つにわけて解説!次に2型糖尿病診療のコツを食事療法、運動療法、薬物療法とカテゴリ別にエビデンスを示しながら、わかりやすく解説しているので実践に結びつけやすい!
なにより辻本先生の文章がとても噛み砕いているので、理解しやすいんです。ところどころに挟みこまれるコラムの内容も面白く、患者さんへのアドバイスに使えるかもしれません。
そして巻末には代表的な糖尿病治療薬一覧を掲載!まさに、これ一冊で糖尿病診療ができる!と言えるでしょう。
医師だけではなく、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士など糖尿病診療にかかわるすべての医療者におすすめの一冊です。