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この医学書・看護書がすごい!2022【メディカルレビュー社】
※『この医学書・看護書がすごい!』って何?という方は、まずはこちらをお読みください。
※とにかく推し本を知って欲しい!その一心のみで作成しております。医書担当歴5年となりましたが、相変わらず専門知識に乏しいところは多々ございますので、各出版社の公式サイトにて補完をお願いします。
本日はメディカルレビュー社です!
多彩な学術性の高い雑誌をいくつも刊行しているしていますが、特に気になるのが『Bella Pelle(ベラペレ)』という美容医療に携わる医師を対象にした,サイエンスによる美の創造を目指す医学雑誌。
2022年11月号(Vol.7 No.4)の特集が『効くコスメ』で美白化粧品や抗シワ化粧品などを取り上げているんですが、これがなかなかに面白いです。興味がある方はぜひ、書店でお手にとってみてください!
さて、メディカルレビュー社営業担当のイチオシはこちら!
『骨代謝マーカーハンドブック』
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まずは営業担当の推しポイントをどうぞ!
本書はわが国の骨代謝領域における専門家がQ&A形式でわかりやすく骨代謝マーカーについて解説しており、臨床現場で持ち運びやすいハンドブックサイズの実践的参考図書です。
骨粗鬆症診療に携わり骨代謝マーカーの知識を包括的に確認したい医師・メディカルスタッフ、および基礎研究者から、骨粗鬆症について学ぶ研修医や学生を読者対象としており、内容を理解するうえで押さえておくべきキーワードをQごとに取り上げ、本文中の重要なポイントにはアンダーラインを引いており、内容の理解を深めるための工夫を施しています。
そしてセールスポイントはこちら!
骨代謝マーカーは、骨粗鬆症になるリスクや骨折のリスクを把握できる他に、骨粗鬆症の治療選択、治療薬の効果判定、病態把握などに用いられており、骨粗鬆症診療には不可欠な診療ツールです。
本書は骨代謝マーカーごとに「基準値」「検体」「測定法」「臨床的意義」「測定時の注意点」を掲載しており、骨代謝マーカーに関する基本的な知識から実臨床での応用事例までを幅広く取り上げています。骨代謝マーカーを理解し、患者さんの診断・治療へと活かすための知識が一冊に詰まった、骨粗鬆症に携わる医療関係者の必携書です。
推しポイントだけでなく、頂いたセールスポイントと伝えたいことがとてもわかりやすかったのでそのまま掲載いたしました。
知識の浅い私が語るまでもないですね!と言いたいところですが、それでは甘えすぎなのでしっかりやります。
ちょうどこの間FMラジオを聴いていたら骨粗鬆症の話題が出てました。骨粗鬆症というのは基本的に症状がでないそうです。無症候性疾患と言われるもので、骨密度が下がって骨折しやすくなる状態なのですが、痛みはないのでちょっと転んだだけなのに骨折して発覚する、なんてことも珍しくないのかもしれません。
自覚症状のない疾患は怖いです。そのためにこの骨代謝マーカーに活躍していただきたいところなのですが、実臨床での骨代謝マーカー使用の普及率は45%にとどまっているそうです。
将来、骨粗鬆症になるかもしれません。骨折する前に診断してもらえれば、多かれ少なかれ対処できますよね。
ぜひ臨床現場で活用いただきたい、一冊です!
そして、売り場担当のイチオシはこちら!
『エキスパートに学ぶ新LPシャント入門』
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『新』とタイトルについていることでお分かりかと思いますが、2006年に刊行された初版から16年、2版目である『LPシャント』の入門書の登場です!
初版が刊行された頃に比べ、特発性正常圧水頭症(iNPH)の認知も進み、腰部くも膜下腔・腹腔短絡術(LPシャント)の実施率も最近では格段に増えているとのことです。
しかし、著者の元には全国からセカンドオピニオンの相談が絶えないそうです。LPシャント自体には難しい技術は必要としないけれど、必要とするのは高齢者が殆ど。となると、高齢による身体の変化によっては困難なケースもありますし、禁忌事項や合併症についての学びも必要となるでしょう。
この本は入門書と銘打っているように、LPシャントの基本から学ことができます。そしてさまざまな工夫についての解説もされているので、実践で活用できる一冊です!