最近気になった本#01
医学看護書・理工書・PC書を担当している書店員です。
最初は『今週気になった本』というタイトルにしようと思ったんですがやめました。
ゆるーい感じでいった方が続けられるんじゃないかなという安全策です。毎週とかいう縛りにすると義務になってしまう。それはよくない。
気まぐれに紹介していくので頻度は三日に一度かもしれないし、一週間に一度かもしれないし、一ヶ月に一度かもしれない。
一度に紹介するのが一冊かもしれないし、十冊かもしれない。
必ずしも新刊じゃないかもしれない。
基本的に自ジャンルの本を紹介しますが、違うジャンルの本も混じるかもしれない。
そして紹介文もゆるいです。それでも続けられなかったらひっそりこのコンテンツは消えます。
そんな感じでよろしくお願いします。
ネコの手も借りたい! ニャンとも楽しい臨床論文との付き合い方(金芳堂)
出勤してまず最初に入荷した新刊の段ボールを開けて各ジャンルのワゴンに振り分ける作業をするんですが、あやうく実用ジャンルに置きそうになりました。
え?金芳堂……?あ!これ医学書だ!?!二度見しましたね。
表紙の可愛さもびっくりしたんですが、A5変形判ですよ。可愛さの極地!
ざらっとしたカバーの手触りもいいです。手に馴染みます。
肝心の内容ですが
コンセプトは、「論文×ネコ」
これも二度見しました。どういうこと……?
目次にあった『バビル2世とEBMの深い関係を知っていますか?』もどういうこと……?
表紙のトイレでふんばってるネコのイラストは一体……?
ということで今週いちばん気になった本でした。
血液内科医にアクセスする前に読む
”血液疾患もどき”鑑別症例帖
Diagnosis for Mimics of hematologic disorders
(メジカルビュー社)
血液専門医ではない人に向けた鑑別症例の本は類書がなかった気がします。
本来ならば血液内科向けの本で勉強しなくてはいけないことが、こういった専門外の先生にターゲットを絞って作られた本で大事なポイントを押さえられるのは便利なのではないでしょうか。
指導する先生と疑問を投げかける二人(赤さんと白さん)という三人での対話形式なのもわかりやすいです。
消化器内視鏡外科手術
合併症回避のABC 合併症を科学する(メジカルビュー社)
もうひとつメジカルビュー社から。
執筆者一覧を見たら県立中央病院の先生の名前をおふたり見つけたので。
屈辱の数学史 A COMEDY OF MATHS ERRORS(山と渓谷社)
なにが気になったかって、山と渓谷社から出版されたことです。
今まで数学書って出してましたっけ……?物理の本はありましたけど覚えがないような。
英国「サンデー・タイムズ」紙 数学本初のベスト・セラー作だそうです。
禁断の植物園(山と渓谷社)
山と渓谷社からの新刊、こちらも気になりました。変形版の装丁と表紙のデザインが好みです。
統計学が見つけた野球の真理 最先端のセイバーメトリクスが明らかにしたもの(講談社ブルーバックス)
いつかはセイバーメトリクスをブルーバックスが取り上げるんじゃないかと思っていたんですが、きましたね。
SABRmetrics=Society American Baseball Research+metrics
SABRはアメリカ野球学会の略称です。野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法のこと。
何年か前に技術評論社から『Rによるセイバーメトリクス入門』が出てましたが、その後類書はなかったと思います。
ブルーバックスなので一般の方にも読みやすいのではないでしょうか。
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