見出し画像

ハローワークと、ある気持ちの存在承認と

昨日、ハローワークに行った。

コースというか、プランというか、があって、それに申し込もうと思った。
通常の、相談や仕事の紹介などに加えて、書類作成の手伝いや面接のアドバイス、自己分析、就職後のフォローなど、かなり全面的に支援してくれるプラン。
ただし正規雇用(正社員)を目指す人だけの。

担当者の人と話した。
で、結論としては、今は正社員を目指してこのプランに申し込むのは無理そう、ということだった。

たいしたことは話していない。
妻が精神疾患だからフル在宅勤務を希望、くらいしか話していない、気がするけど、たぶん僕の記憶よりも実際はいろいろと話したのだろう。

担当者の人はこう言った。
「こんな初対面なのに、プライベートなことを聞いてしまって申し訳なかった。指輪をしているのを見て、あ、ご家族がいるのかなぁ、と思ったけど、関係性ができていないうちにこちらからそこまで踏み込んでは聞けなかった。いろいろ話してくれてありがとう。ライフワークバランスというのがあって、聞いていると、今は、仕事を頑張っていこうというより、ご家族との時間を大事にしよう、という気持ちでおられるような気がします。そちらの優先順位が高いですよね。すみません、そう聞こえました。今はたぶん、そのようにされた方がいいんじゃないかと思いますよ。今の時点での正規雇用はかなり難しいかもしれません。もう少し時間を置いてから、必要になった時にまた来てください」

「どうするか」という点では、困難になった。

でも、嬉しかった。
仕事よりも妻との時間が大事だと僕が思っていると、認識してもらったことが、嬉しかった。
僕にある、仕事よりも妻との時間が大事、という気持ちの存在が認められたという感じがして、嬉しかった。

おそらく僕はこの数ヶ月「とにかく仕事はしなきゃダメだよ」という考えに曝され続けてきたんだな、という気がした。
前の職場でも、市役所でも、色んなところに電話をかけても、僕の目の前に来た人たちのほとんどは「仕事はしなよ」という気持ちでいるようだった。妻のことや今の状況を説明してもそうだった。みんなの言葉からは、「仕事せよ」が滲み出していた。

だから、そうではない言葉に、嬉しくなった。妻との時間が大事だという気持ち、そういう気持ちを持っている僕自身、それらもこの世界に存在していいんだよ、と言われた気がした。泣きそうになった。というかちょっと泣いた。

………

でも、まあ、じゃあどうしよう?? とは思う。やっぱり。
どうしよう。
まあ、最終的に必ずどうにかはなるんだけど。それは知ってる。
でも、どうしよう、とは思っちゃう。焦りとか不安とかはある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?