ご入居者のセーターが縮んだ
「まいった。これは参った。
いや、こんなの誰が着れるのかよ」
と、自分にツッコんでしまうような経験がある。乾燥機から衣類をだした時の光景だ。
そんなとき、
1.やば〜。介護主任にまた怒られるよ。
2.いや、これは見なかったことにしてまた乾燥機に全部洗濯物を戻すか。
3.伸びろ、セーターさん。元に戻れるように伸びるんだ。そうだ、また水に濡らせば元に戻るはず。
4.これ、元々こんなサイズだったよな。うんそうだ。元々このサイズだ。タンスに戻そう。
5.セーターが縮むことをマニュアルに記載していない介護主任が悪いんだ。俺のせいではない。
6.ご入居者の〇〇さんにしっかりと謝ろう。そして家族にも自分から報告しよう。
このように、色々と頭の中にこの先にするべき行動が頭をよぎった。
私は、介護主任が凄く嫌な奴であれば 5 でいく。逆ギレパターンだ。
しかし、この場合では結局だれも成長することはなく責任転嫁しているだけ。
6 も良い行動ではあるが、報告された家族は「で?縮んだセーターはどうしてくれるの?あれは本人の兄弟が作ってくれた手編みのセーターだ。どうしてくれるんだ?」こんな状況になったことがある。
解決策
謝罪。まずはとにかく謝罪。誰かのせいにするのではなく自分の注意散漫により、確認せずセーターを洗濯機に入れてしまったことをキーパーソンへ謝罪する。
セーターを作ってくれた兄弟への謝罪をしたいことも伝える。
思い出の品を着ることはできないが大切に保管させてほしいことを伝える。
また、同様の事例が起きないよう、起きたときにどれだけの人が悲しむか。を検証するために施設内の事故報告委員会で提起させていただき同様の事例が起きないような取り組み策を伝える。
着れるセーターが一枚なくなってしまったので施設で縮まない素材の上着を用意させていただくことは可能か。
しっかりと謝罪することが一番大事。
自分のユニットに隠されるように置かれているダンボールはないだろうか。誰にも相談しないでそのままタンスの奥底に隠しているケースもあるかとおもう。けれどそれでは、また同じ事例が発生する。まさにババ抜きだ。同僚がババを引くのをまっているかのように。
最後に、セーターが縮む、次亜塩素酸でやけにおしゃれ?点々だらけの肌着ができてしまう。このようなことは絶対に有り得る。
そのことを、入居する前に必ず家族に説明し「注意はするが絶対に起きない事故ではないことを事前に伝え、重要事項説明書に明記する。」これが大事である。
ここまでしないと結局だれかがババを引くことになる。
自分の施設の重要事項説明書に明記されているか確認してください。明記されてなければ上記の事例は必ず起きるので「リスクマネジメント」として施設長に訴えてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?