恋愛に先輩後輩なんて関係ない！？

2月某日

僕の名前は○○。高校2年生で水泳部に所属しています。うちの部活は大変緩く、顧問なんていても寝てるし、メンツも僕が1人で泳ぐこともほとんど。私立の乃木高だから温水プールだし、その分1人で泳げるから大会では割と早い方なんだけど。

？？：こら○○！ぼーっとしないの！

？？：まあまあ笑先輩も1人で泳いでるから疲れたんですよきっと

○○：来てたですね、史緒里さん、美空。

この2人は久保史緒里さんと一ノ瀬美空。史緒里先輩は高校3年で、そのまま上の乃木大に内部進学だから引退した今もこうして毎日来てくれてるんだ。
美空は1年生だけど、最初から乃木大しか狙ってないらしく、十分頭がいいからもうほとんど学校に来る意味が無いらしい笑
そんな時、史緒里先輩の勧誘と僕の泳ぎを見て入部を決意したらしい。

史緒里：そりゃもちろん来るよ暇だから笑

美空：美空も暇なんです〜

○○：毎日思うんですけど、マネージャー2人もいります？笑

美空：史緒里先輩は、自由登校期間だから来ないって選択肢もあるんですよ？

史緒里：私は○○君と話したいから来てるだけだよ！

美空：そんなこと言ったら私だって○○君と話したいから来てますよ！

○○：(まーた始まったこれ)

2人はどうやら噂によると仲が悪い(？)らしい。だからこうやって2人が言い合いになるのも日常茶飯事。しかししばらく放っておくと、

史緒里・美空：ねえ！○○君はどっちと話したい！？

○○：僕は泳げればなんでもいいですよ笑

美空：じゃあ今日は美空に譲ったらどうですか？

史緒里：いやいや、こっちのセリフね？

○○：2人ともわかりましたから！笑

○○：もう今日は終わるんで、一緒にどっか寄りましょ？

美空：良いですねそれ！

史緒里：ちょうど出来たばっかのショッピングモール行きたいんだよね〜

美空：分かります！美空もコスメとか服とか見たいんですよ！

○○：じゃあ2人とも先にあがって待っててください。僕着替えてくるので。

史緒里：はーい、なるべく急いでよ？笑

美空：今のうちに何買おうか考えておきます！

○○：それじゃあしばらく待っててください

更衣室にて

○○：にしても仲悪いのかなほんとに？女子同士なんて仲良くなるはずだけどな笑

○○：まあいいや、とりあえず急ごう

受付

○○：今日は早上がりします！ありがとうございました！

受付：はーい、お疲れ様〜

○○：すみません、お待たせしました！

美空：もう！寒いんですから早く行きましょ！

史緒里：○○君、カイロとか持ってない？笑

○○：僕今運動したばっかなんで体ポカポカですよ笑

美空：とりあえず向かいましょー！

ショッピングモールに到着

史緒里：だいぶ大きいねー！

○○：こんな所になんてサイズ笑

美空：早速入りましょ！

3人は早速入る

○○：うわー、広いですねほんとに

美空：なんでもありそうですね！

○○：あ！あれってもしかしてバレンタインコーナーですかね？

史緒里・美空：(バ、バレンタインあるの忘れてたーー！)

○○：ふ、2人とも、どうしました？なんか変なこと言いました？

史緒里：い、いや！？

美空：ま、○○君はチョコ貰うのかなーって

○○：あぁ、僕は毎年1個貰えるので満足してますよ笑

史緒里・美空：(な、なに！？○○君って彼女いたっけ！？)

史緒里：ちょっ、ちょっと美空！集合！

美空：はいっ！

○○：ん？

史緒里：美空、聞いた今の？((ﾎﾞｿｯ

美空：は、はい、間違いなく1個貰えると、、、！((ﾎﾞｿｯ

史緒里：○○君って彼女いたっけ？((ﾎﾞｿｯ

美空：い、いや！聞いたことないですよ！((ﾎﾞｿｯ

史緒里：これはまずい、、、！協力しよう！((ﾎﾞｿｯ

美空：も、もちろんです！((ﾎﾞｿｯ

○○：おふたりともー、早く服とか見に行きましょうよー

史緒里：あ、そ、そうだね！

美空：い、行きましょう！


服屋にて

○○：いやー、それにしても今日は寒いですね

史緒里：(○○君に彼女、、、考えたこともなかった、、、)

○○：史緒里先輩？

美空：今はそっとしてあげましょ

○○：そういう美空もなんか変だよ？今日はもう帰る？

美空：い、いやまだ○○君といたいから大丈夫です！

ﾌﾟﾙﾙﾙｯ

○○の携帯が鳴る

○○：あっ、ちょっとすみません、出てきますね

史緒里：も、もちろん

電話しながら場を離れる○○

○○：もしもし？急にかけてくるなって言ったじゃんか、「彩」

彩、間違いなくそう聞いた2人は

美空：やっぱり彼女いたんだ、、、

史緒里：私たちは最初から挑んだらいけなかったの？

美空：、、、いやっ！まだ可能性はあります！明日からバレンタインまでにアピールすれば可能性はありますよ！

史緒里：美空、、、そうだね！頑張ろう！

○○：あ、お待たせしました〜、ってどうしました？

史緒里：○○君ごめん！私達用事あったんだ！ごめん帰るね！

○○：わ、わかりました笑じゃあまた明日です！

美空：○○君今日はごめんなさい！また明日です！

○○：おふたりともお気を付けて〜

史緒里：ほら美空、作戦会議！

美空：スタバいきましょう！

○○は2人と別れ、一人で帰る

○○：ほんとに仲悪いんか？あの二人笑

スタバ

美空：とりあえずどうします？

史緒里：1日ずつ2人で交互にアピールして、彩って人の事なんか考えさせないようにしよう

美空：美空たちの虜にするんですね！！

史緒里：そういうこと！

美空：じゃあ明日は史緒里先輩からで行きましょう！

史緒里：任せて！

美空：(彩って人にも、史緒里先輩にも負けないんだから！)

史緒里：(美空だけじゃなく、彩って人にも勝たないと！)

翌日

史緒里：やっほー！○○君！

○○：あ、史緒里先輩、お疲れ様です

美空：私水汲んで来ますね

○○：ありがとう美空

史緒里：○○君、昨日のお詫びしたいから今日、一緒に遊びに行かない？

○○：良いですよ、美空に聞いてみまし、、、

史緒里：2人きりがいい！

○○：え、ええ！？2人でですか！？

史緒里：うん。○○君と2人でお出かけとかしたことないし、、、だめ？

○○：ぜ、全然いいですよ！///

史緒里：んふふ、やったー！

美空：あ、今日ちょっと用事あるのでお先に失礼します！

○○：了解、お疲れ様！

美空：お先に失礼しまーす！あ、○○君、少しだけいい？

○○：ん？どした？

美空は○○に耳打ちで

美空：明日は美空とデートやけんね♡((ﾎﾞｿｯ

○○：、、、っ！///

美空：それじゃあ、お疲れ様でーす！

それだけ残し、帰っていく美空

史緒里：ほら、○○君、私たちも行こっか？

○○：は、はい！

○○：(き、急に2人ともどうしたんだろ、、、///やけに距離ちかい、、、///)

史緒里：それじゃあご飯でも食べに行こ！

○○：史緒里先輩わざわざありがとうございます。部活終わりにこんな時間作ってくださって

史緒里：いいのいいの！○○君の為なら、私何でもするからね！

○○：あ、ありがとうございます///

史緒里：ほら手止まってるよ？はい、あーん

○○：き、急にですか！？

史緒里：私だって恥ずかしいんだから早くして！///

○○：わ、わかりました///ﾊﾟｸｯ

史緒里：あー、恥ずかしかった、、、///

○○：それにしても時間があっという間ですね

史緒里：学校後に部活だとだいたい時間ないもんね

○○：史緒里先輩とこんな時間過ごせて僕は幸せものですよ笑

史緒里：何言ってるのもうっ！///

○○：それじゃあ時間も時間なので、送っていきますよ

史緒里：い、いいよ別に！？方向反対なんだし！

○○：こんな暗い寒い中、綺麗な女性を1人で帰らせるほどクズじゃないですよ笑

史緒里：(ほんと、ずるいなぁ///)

2人で自転車で帰り

史緒里の家に着く

史緒里：それじゃあ今日はありがとね！

○○：いえいえこちらこそ！とっても楽しかったです！今度は美空も連れていきましょうね！

史緒里：、、、美空もいいけどまた2人じゃ、だめかな？

○○：い、良いですよ別に///

史緒里：ほんと！？それじゃあまたね○○君！

○○：は、はい！お疲れ様でした！

史緒里：あ、最後に一つだけ！

史緒里は○○の方へ向かってくる


○○：ど、どうしました？

史緒里：今日ずっとかっこよかったよ！((ﾎﾞｿｯ

それだけ言い残し、史緒里は慌てて自分の家へ入っていく

○○：ず、ずるいでしょあんなの///なんか、いつもよりも可愛く見えたな、、、///

そのころ史緒里は

史緒里：きゃー！///また約束しちゃった！///楽しみ！///

1人幸せそうであった

翌日

美空：あ、○○君！✋ﾌﾘﾌﾘ

○○：あ、美空、今日はどこ行くの？

美空：部活終わりだから時間ないけど、一緒に映画とかみたいけん、よか？

○○：あ、ああ！良いよ！///

美空：んふふ、早く行こっか！ｷﾞｭｯ

○○の手を繋いで駆けていく美空

○○：ちょっ、ちょっと！？///

美空：あれ、美空と手繋ぐん嫌やったと？

○○：い、嫌じゃないよ！///けどその、恥ずかしいというか、、、///

美空：今だけは美空の彼氏やけん、美空だけ見てて欲しいな？

○○：わ、わかったよ///ほら、行くぞ///ｷﾞｭｯ

○○からも手を握り直し、カップルのように歩いていく2人

映画も見終わった後

美空：この服かわいい〜

○○：美空が着る服ってなんでもオシャレだよね

美空：そんなことないけん、史緒里先輩とかもっとオシャレやけん

○○：負けないくらい美空はオシャレだと思うよ笑

美空：(なんか本物のカップルみたい、、、///)

○○：あ、もうこんな時間だ、帰ろっか

美空：えっ、もうこんな時間！？

時計を見ると既に21時30分を過ぎていた

○○：美空といるとあっという間だったよ笑

美空：今日は仕方ないから帰るしかないけん、、

美空の家まで送る○○

美空：じゃあ美空ここやけん、じゃあね？

○○：、、、なんか、美空の彼氏になる人が羨ましいよ笑

美空：きゅ、急にどうしたと！？

○○：いや、美空の彼氏になったら毎日が幸せなのかなーって不意に思ってさ笑

美空：そ、そんなことないけん、、、///

○○：じゃ、また明日ね！

美空：ま、待って！

○○：ん？どうした？

美空：、、、美空の隣は、ずっと空いとるけんね？((ﾎﾞｿｯ

○○：、、、っ！///

美空に耳元で囁かれ、しばし固まる○○

その間に美空は家に入る

○○：、、、よくよく考えれば、2人とも可愛いよな、、、

○○：、、、ほんとに、ずるいよな///

時は過ぎ、バレンタインデー

○○：それじゃ行ってくるな、彩

彩：あ、待ってお兄ちゃん！はいこれ！今日の弁当！と、あとチョコもあげる！

○○：毎年サンキューな、とっても美味しいからなんでも頑張れるよ笑

○○母：もしもらったりしたらちゃんと私たちに報告しなさいよ？笑

○○：貰えるかわからんけど、待ってな笑

彩：それじゃあ、行ってらっしゃい！お兄ちゃん！

ｶﾞﾁｬﾝ

○○母：(朝から妹に貰ってるなんてクラスの子に知られたらどうせとんだ大騒ぎになるから、はやく誰かあげてあげないかしら笑)

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

○○：みんなおはよー

女の子：ま、○○！チョコ、貰ってくれない、かな？

女の子：わ、私もあげる！

○○：ごめん、僕は大好きな人からにしか貰わないって決めてるんだ、気持ちはありがたいし、貰いたいんだけど、ごめんね？

女の子：ううん！全然大丈夫だよ！むしろそこまでちゃんと言えるのかっこいい！

クラスメイト：おい○○！誰からも貰わなくていいのか？

○○：いや、朝から貰ったよ

クラスメイト：はぁぁっ！？朝から貰ってるだとぉ！？

クラス一同：嘘でしょ！？○○って彼女いたの！？やばい、初耳なんだけど！？

○○のファンである○○のクラスが騒ぎ出し、

美空と史緒里の学年まで話題が広まる

1年生のフロアでは

美空：やっぱり無理なのかな、、、

茉央：美空の想い伝えんでどうすんねん！頑張ろうや！

美空：だって、ここまで噂流れてるんだよ？

茉央：好きって気持ち伝えんと始まらんやろ！大丈夫、もしも振られたらうちが死ぬまで慰めたるから、安心していってきな？

美空：茉央、、、ありがとう！部活頑張ってみる！

一方3年生のフロアでは

史緒里：どうしよう、梅、蓮加ー！

蓮加：まず伝えないと始まらないと思うんだけどなぁ

美波：まさかここまで噂流れてくるなんてね

史緒里：もうだめかも、、、

蓮加：大丈夫！自信もって！

美波：久保は考えすぎなの！もっと自信持てば大丈夫！

史緒里：2人とも、、、ありがとう！部活のとき頑張ってみる！

2年生のフロア

○○：(彩からもらったのがそんなに意外なのかな、、、？)

クラスメイトからの質問攻めにあう○○

クラスメイト：おいお前彼女いたのか！？

○○：え、なんで？笑

クラスメイト：お前、朝から学校前に貰ってるってことは彼女と来てたんじゃないのか！

○○：、、、いや、妹なんだけど、、、？笑

クラスメイト：、、、は？妹？

○○：うん、彩から貰っただけだよ

クラス一同：なーんだ、、、彼女じゃ無かったんだ

○○：まず僕彼女いるなんて一言も言ってないよ？笑

クラスメイト：それは確かに早とちった、わりぃ笑

○○：ほんと頼むよ笑

こうして○○のクラスは落ち着いたが、他はまだ誤解が続いている

美空：あーもうお昼なんて食べられない！

茉央：さすがに食べないとあかんよ？笑

美空：わかってるけどさ！もう寝て待つ！

茉央：あらら笑

史緒里：あと5限6限耐えれば、、、！

蓮加：もう笑せっかちすぎるよ笑

美波：まあまあ笑今日くらい許してあげよ笑

蓮加：今からイメトレしよ！

史緒里：ずっとしてるよ笑

美波：頑張りなよ？笑

史緒里：もちろん！

お昼も終わり6限のチャイムがなる

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

史緒里：行ってくる！

蓮加：ちょっ、まだ授業終わってない笑

美波：まあ許してあげよ笑

同じく美空も

美空：茉央、行ってくる！

茉央：うん！頑張ってな！

2人は急いでプールへ向かう

○○：ふうっ、なんか今日は疲れてタイム出ないな

史緒里・美空：○○君！

○○：あれ、2人とも早いですね

史緒里：○○君に話があって、、、

○○：わかりました。それなら僕もうあがります

美空：え、いいの？だって来たばっかだよ？笑

○○：2人の話ならプールより大事だからいいよ笑

史緒里：じゃあ外で待ってるね！

美空：はやくしてね〜

○○：はいはい笑

更衣室にて

○○：何の話だろ、まさかチョコ？笑なわけないか笑

○○：すいません今月何回も早上がりしちゃって

受付：いいよいいよ、どうせバレンタインだから忙しいだろ？笑

○○：いや笑そんな事ないんじゃないですか？笑

受付：まあ頑張れ笑

○○：わかりました笑今日もありがとうございました！

○○：すみません、お待たせしました！

史緒里：遅いよ！笑

美空：まあまあ落ち着いてください笑

○○：それで、なんですかお話って？

史緒里：どっちから聞きたい？

美空：○○君が決めて？

○○：じゃあ史緒里先輩からお願いします

史緒里：、、、○○君、はいっ！これ！

○○：史緒里先輩、これって、、、！

史緒里：うん///私からのバレンタインチョコだよ///

○○：ちょっと笑恥ずかしがらないでくださいよ笑

美空：照れてる史緒里先輩可愛い〜笑

○○：、、、もしかして美空も？

美空：じゃあ美空もこれ！

○○：美空まで、、、！

美空：美空の本命チョコだよ♡

史緒里：ちょっと美空！色仕掛けはずるいでしょ！

美空：えー♡だってもう隠すことないんですもん！

○○：とりあえずおふたりともありがとうございます！とっても嬉しいです！

史緒里：それで、、、

美空：やっぱり迷惑だったよね？

○○：え、なんでですか？

史緒里：だって、○○君、彼女いるんでしょ、、、？

○○：、、、え？笑

美空：、、、違うの？

○○：いや彼女なんて居ないんですけど笑

史緒里：じゃあなんで毎年貰ってるの！？

○○：あー、妹ですよ笑

史緒里・美空：、、、、、妹ぉ！？

○○：そ、そうですけど笑

史緒里：じゃあ彼女なんていないってこと！？

○○：はい、いませんよ？笑

美空：じゃあ！美空と付き合うけんね！

史緒里：ちょっと！私でしょ！

史緒里・美空：○○君！どっちにするの！！

この日を境に美空と史緒里先輩からのアピールが続き、学校中の話題になった

史緒里：○○君！大好きだよ！

美空：うちの方が○○君のこと大好きやけん！付き合ってくれん？

○○：え、選べないですってぇ！！

逃げ出す○○

美空：あっ！待てー○○君！

史緒里：今日こそは捕まえるわよ！

それを追いかける美空と史緒里。こんな場面が毎日続いたという。いつしかそれを見た学生は、俺も追いかけられたい、私も追いかけたいという人でいっぱいになったという、、、

ここまで読んでくださりありがとうございました！今日はまたまたバレンタイン作品です！
というのも、さかなさんが主催されている
#全力おさかなチョコレート
というものに参加させていただきました！
乃木坂46の公式TikTokの方でみーきゅんと久保ちゃんがバレンタインに投稿されてたのでちょうどよく書いてみました！
なかなか長いかもです笑
明日は一旦お休みをいただきます。
それでは最後に！
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