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初めて食育に携わりたいと思った時の話

ご覧いただきありがとうございます。
3人の子を持つ母さんWebライター、管理栄養士/国際中医薬膳師/調理師のshioです。

前回のホリスティック薬膳とはまた全く別のジャンルになりますが…
今回は、私が初めて本当の意味で食育活動の意義を感じた時のお話をします。

2022年夏現在、私は3人の子どものお母さんになりましたが、初めての子どもが生まれたのは2015年でした。

私自身は家族や親戚の中で一番年少として育ったので、それまで自分より年下とは殆ど接点はなく。
成人してからは姉の子どもである甥っ子や姪っ子ができましたが、年数回少しだけ触れ合う程度なので、子どもという生態を本当の意味では理解できないでいました。

そんな中、結婚して妊娠・出産。

初めて自分の子どもを育てることになりましたが、、、まぁ、そう簡単にはいきませんでした。

「自分に子どもができたら、こんな風にしたい・こうやって育てたいな!」

子を持つ親御さんなら、多かれ少なかれそう思うところはあるかと思います。
私も、溢れるほど色々な夢が膨らんでいました。

だけど---現実は甘くなかった。

授乳も、寝かしつけも、遊びも、教育も。
何もかも自分の思う通りにいかない。育児書やインターネットに書いてあるものが全然あてにならない(すべてではありませんが、個人差があり当てはまらないこともしばしば)。

それまで、自分がしたいことや学びたいことがあれば、自分で努力すれば努力するだけの分が手に入るものだと思っていた私にとっては、育児は不透明・不明瞭で、全くなにをすればよいのか分からない恐ろしいものでました。
まさに手探りの状態。

自分には育児をする力量がない。
母親として失格だ。

すっかり自信をなくして、自己肯定感も最低レベルでした。


そんな中で、育児に対して
とても眩しい光が射してきた出来事がありました。

それは、ダメダメ母さんのもとでも元気にすくすく成長してくれた長女が2歳になった頃でした。

長女2歳の頃。公園でお花摘み。


娘がおままごとやキッチンに興味を示すようになったので、「そろそろおうち食育をやってみようかな」と思いつきました。

おうち食育、なんてネーミングをつけていますが、大したことはするつもりはなく。
ただ少しキッチンでお遊び程度のお手伝いをしてもらおうと思っただけなんですけどね。

ある日、フライパンで目玉焼きを作る時のお手伝いとして、卵を割ってもらおうと思いました。

コンコン、パカ!
最初から上手くはいかず、殻は入ってしまったけれど、本人は楽しそう。

これもいい経験になるのだろうな。
本日のおうち食育、終了!
…と、思ったのですが。

娘は割ったあとの卵の殻に興味を示したのです。

『そっちかい』と思いつつ、
とても興味深そうだったので、その殻を渡してあげると、パリパリと細かく崩し始めました。

空の鍋に殻を入れているところ
(当時使っていた汚れた鍋…お恥ずかしい)

よく考えたら、卵の殻って他の食べ物やおもちゃには無い感触なんですよね。
無我夢中で、長い間楽しそうに殻をパリパリさせていたのです。

この娘の姿は、私にとって青天の霹靂のようなものでした。

そして、次のことに気付いたのです。

  • 子どもは新しい発見に自分から敏感に気づき、ものすごい集中力でその体験を吸収していくということ。(大人にとってはつまらない、ゴミとも思えるようなものでも、子どもにとっては素晴らしい教材になる)

  • それは、料理というクリエイティブなもので最大限できること。

  • さらに料理は作るところから食べるところまで、五感をフル活用できる、最高の教育教材になること。

勉強も運動も、誰かに自慢したり教えられるようなレベルではない自分だけれど、自分が学んできた食(料理)を通してなら、子ども達に伝えられることがあるかもしれない。

自分自身がそうだったように、食に対する興味や感動や楽しみ、そういったものを純粋に伝えていきたい。
自分が子どもたちのその素晴らしい体験に携わることができたら嬉しい。


そう思うようになりました。

これが、私が初めて食育に携わりたいと思った出来事です。

今はまだ体を休める時期なのですぐには無理ですが、機が熟せばこども料理教室を開催していきたいと思っています。


3人育てても、子どもというものは
まだまだ分からないことだらけ。

だからこそ楽しみながら、可能性が無限大にある子どもたちの発見や成長の手助けをしていけたらなと思います。


shio


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