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綺麗な文字の書き方(54)【含蓄(がんちく)のある字を書けるように目指す】

含蓄(がんちく)というと難しい言葉ですが、

要は「味のある字」という事になります。

では味のある字をどうやったら書けるようになるか?というと、

まずは時が経てば味というのは勝手に出てきます。

誰しも歳を取りたくはないですが(私もそうです)、

書はそれを肯定してくれるかのように、

その書く字に味が出るようになってきます。

そういった意味でも、書を長く永くやっていく事の意義が大いにあると思います。

そしてもう一つ、含蓄ある味のある字を書けるようになるための

一番の近道だと思うのが、やはり

「古典をやること」

となります。

古典なんて古くて、難しくて、習いにくいからやだな…

と思われるかもしれませんが、

古典こそ最高に含蓄のある字です。
(だから今でも残っているのですが)

その味わい深い字を、見るだけの「目習い」でも良いので、

例えば毎日入るトイレにコピーを貼ってみるとか、

見る機会を増やすだけでも、書く字には味わいが出てきます。

それに人生経験が相まって、あなただけが書き得る字・書が醸成させてきます。

書は端的に自分を表してしまう、恐ろしくも素晴らしいものです。

古典を見る機会を増やして、含蓄のある字を目指すこと。

それは人生を豊かにする事にも繋がっていくと思います。

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