綺麗な文字の書き方㊿【ペン字では小さく、正確に、速く書ける事が大切2】
今の時代、筆で書くという行為はもはや特殊な事です。
もちろん綺麗な文字を書くという事の根本的な部分では
毛筆を理解する事が一番の近道なのですが、
毛筆で書く字とペン字で書く字の「大きさ・サイズ感」に注意する必要もあります。
ざっくりと、
毛筆は大きめ、
ペン字・筆ペンは小さめ、
と分けられます。
毛筆の小筆で、ペン字並みに小さい字を書くことは可能ですが、
あまりそういった練習をする事は少ないのではと思います。
細字の楷書や仮名が難しいのはこの辺りの練習の少なさにもありますが、
毛筆では一般的に大きめの文字で練習する事が多いです。
なのでそこを分かって、小さい字のペン字独自の練習もする必要があります。
大きく字を上手に書ければ、小さい字も上手に書けるかというと
話はそう単純ではないからです。
一般的な大学ノートのタテ幅は6mmですが、
そこを2列使って書いてもタテ幅1.2cmの字を正確に速く書いていくわけです。
おそらくはそういったノートの字も綺麗になりたいという方が多いのではないかと思います。
速さが必要とされる字は、やはり「行書」になりますが、
楷書が上手くなれば行書も上手くなるか?というと、
これまたそう単純な話ではありません。
しかもそこにタテ書きではなくヨコ書きとして書くことが今は多いです。
そういった現代に合わせる観点で書道教室なりの指導法も変えていく必要があると常々思っていますが、
どんな字を綺麗になりたいか?
という事を考えて、教材や練習法を見直すこともまた必要と思います。
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