『ARGONAVIS REVIVAL LIVE - Starry Line -』レポ
7月13日、河口湖ステラシアターまでライブを見に行ってきました。
今回は4年前に開催された無観客配信ライブのリバイバルライブということで、当時のセトリと全く同じではありましたが、Argonavisの懐かしい姿と新しい姿両方を見ることが出来たように思います。
登場時について
波の音から始まるBGMが、函館時代のArgonavisを想起させる。
そんな幕開けでしたね。
いつものことながら、演奏が始まる前から一挙手一投足がもう完全にキャラクター本人。
まさか背後の壁が可動式とは思っていなかったので驚きました。
青春時代をホビアニやニチアサで過ごした人間なので、特撮のOPの登場みたいだなと思ってにっこりしてしまった。カッコいいなあれ。今後もあれが可能な会場があったらたまにやってほしいです。
全体を通して
初期曲、初期セトリで「今の」Argonavisが演奏する姿を見ることが可能なこの贅沢さ、冷静に考えたらなかなか味わえませんよね。
演者さんも仰っていましたが、過去があるから今がある。今があるから未来があるってことを感じさせていただきました。
二度おいしい気持ち。
今回は当時存在した幕間ドラマがなかったので、より観客の立場として参加することができた感覚があり、より一層上記の話が沁みました。
蓮くんはずっと動き回りながら楽しそうに歌う姿が眩しい。
結人と万浬は相変わらずファンサが厚い。間近で見たらガチ恋する人続出するでしょ。
航海と凛生はとにかく演奏中の腕の動きが美しい。定期的に見惚れます。カメラさんも抜きたくなるってもんよ。
那由多はファンサしないのにステージングのカッコよさでこちらを圧倒する。
段差により席の高低差があるタイプの会場で立っている時若干怖かったのですが、彼らを比較的近めの俯瞰視点から観察することが可能な点は嬉しいポイントでした。
配信も購入したのですが、カメラさんは大変だったかもしれないですね。
配信してくださりありがとうございます。
そういえば、その、配信見ていて気が付いたんですけど、もしかして日向大輔氏、アンコールの時にお客さんからペンライト手渡しで借りて振ってた?? それは流石にガチ恋製造機にもほどがあるんじゃないか!?
近くにいた方大丈夫? 倒れてない?
あと、なんかあの、万浬と橋本祥平さんめっちゃ良く無かったですか?
どこが良かったんだと言われたら言語化が難しいんですけど、なんかめっちゃ良かった。もの凄く楽しそうで、キラキラしていました。
照明(と演出)について
私、この作品のライブを見るたびに毎回照明が最高だと言いまくっているんですけど、やっぱり今回も照明が最高でした。
客席中央あたりの機材類がある昔が見えやすい位置にいたので、照明の指示出しをしているスタッフさんの動きが良く見えて、個人的にちょっと得した気分になりました。
特に好きだったものをピックアップ。
流星雨
チカチカ瞬く青白い光。床を照らすポツポツとした青白い光。どちらも、流星とも雨とも、雲間から差し込む日光や月光とも受け取ることができる、曲を表すのにふさわしい輝きでした。まるで結人のギターの色の様。
この後『雨上がりの坂道』に繋がる流れが最高です。
STARTING OVER→カルマ(カバー)
七星蓮と旭那由多を意識したライティングになると、ステージが青と赤に染まるのが大好きです。
二人を分けるように差し込んだ真ん中の光(4年前はアクリルスタンドだったやつ)が最高にエモかった。
それがカルマの「ここに居るよ 確かに触れるよ 一人分の陽だまりに僕らは居る」の辺りでふっと消えるの天才の所業過ぎないか? 最初に考えたのどなた?
ウワアアアア嘘だろ嘘だろなんだそれなんだそれって心の中で叫んでいました。
照明の話とはズレますが、ここでカルマについて語らせてください。
私にとって、カルマという曲の「TOAという作品、ルークとアッシュのイメソンとしての絶対的優秀さ」は何があっても自分の中で損ないたくない点なのですが、フロゴナでのカバーの時ばかりは「マジで最高の選曲だな……」って思いました。ひれ伏した。参った。
蓮くんと那由多がお互いに手を差し伸べる演出も素晴らしい。
彼ら特有の、ライバル同士としての関係性を表す最高の演出。
いやマジで最高。なんだこれ。
彼らの、お互いをリスペクトし合いつつ(那由多は直接的な言葉にしたことはないけれど、どう見ても蓮くんを特別視していることは伝わる)、追いかけ続けたい、隣に並びたい、並んで欲しいという関係が良く伝わってくる、素晴らしいカバー曲でした。
ライバル同士だからこその関係性やそこでしか成り立たない感情の類が嫌いなオタクいる? いないね。そういうのは最強だって皆今までの人生のどこかで必ず一回は学んでいるね。私はポケモンで学んだ。
蓮くんは客席側にいるし適宜客席に目を向けてもいるけれど、完全にステージ上の那由多と二人の世界で楽しそうにバチバチしているんだなという事が伝わる声と視線、動き方だった。君たちはそれでいい。だからこそ、カッコいい。
あとあれだけびゅんびゅん動き回りながら全然声乱れないの凄くないか。いつもながら。
なんだか蓮くんと那由多についてばかり語ってしまいましたが、スタオバでもう一点好きな部分があって、それがギターソロの時の結人を煽るのが那由多だってところです。
配信ライブで初めて見た時「お前が煽るのか!?」って悲鳴を上げてしまいましたアレ。
那由多が結人を煽ると「あ、那由多は結人をギタリストとしてちゃんと見ているんだな」と伝わってきますね。
旭那由多の音楽には五稜結人は不要だったけれど、Argonavisでギターを弾く今の五稜結人のことなら那由多は煽るんだ……最高だ……。
VOICE
定期的に複数の曲でやっている、各々のイメージカラーでメンバーを照らす演出が大好きなのですが、特にVOICEでそれをやられると弱い。
Arginavisのここまでの歩み、配信版の時のスタリラまでの歩み、当時のこと最近のこと全部思い出して胸にぐっとくる。
これもまた照明の話とはズレるし今回のライブの話ともズレるのですが、スクリーンで映像を流すことが出来る会場でVOICEを演奏する時、「Are you dreamin’?(yes) We are the one(bang) 譲れないvoiceを」の所で「Yes! BanG_Dream!」って文字が表示されるのめっっっっっちゃ大好きなんですけど分かります? 誰かに分かってもらいたい。
あれ初めて見た時膝から崩れ落ちるかと思ったくらい感動しました。
周りに人がいなかったら確実に泣いていました。
Starry Line
曲中全体的に良かったのですが、特にサビ部分でミラーボール(で合ってる?)を白色でキラキラさせるの、お月様やお星様の輝きみたいで好きです。今後も毎回やって欲しい。
蓮くんが初めて作詞した曲ですからね、彼の眩い輝きが伝わるなって。
照明とは少し違うのですが、今回は入場特典にペンライトがあったこともあり光物を持っているお客さんが多くて会場がとてもキラキラしていて、星空みたいで綺麗でした。Starry Lineという名前のライブに相応しくてエモかったです。
私は光物を振るのが下手くそなのでペンライトは持っていかないことが多い(フロゴナのライブではバングルライト等の腕に巻けるもので代用しています)のですが、入場特典があって良かったなと思いました。
バンドカラーやメンバーカラーに染まる会場を見て、改めて、Argonavisに設定された色ってこんなにバラバラ(バンドカラー青、メンバーカラー白橙紫緑黄)なのに不思議と調和するのがなんか彼ららしくて良いなあ、って。
那由多が出てきたところ
旭那由多をライブで見ると、毎回何故か「悔しいけれどめちゃくちゃカッコいい」という気持ちになります。
悔しいがどこから出て来ているのかは分からない。
途中で一度蓮くんが下がって、ボーカルが那由多に変わった後、また蓮くんが再登場したところ。アニメで那由多の部屋で蓮くんが歌ったシーンやステージ上から蓮くんを呼んだシーンを思い出させる素敵な演出でした。
ていうか君たちハモることもできるんだね。
中の人がハモる姿は何度も見ているけれど、キャラクターとしてハモる姿はそこそこレアだった気がします。
アンコール
並べるとめっちゃヴァンガードで面白いな(よく考えたらfeat.旭那由多じゃないSTARTING OVERもヴァンガードだった)。
BLACK&WHITE
とにかく楽しかったです。ライブでノリやすい曲は良いものですね。
蓮くんと那由多(伊藤さんと小笠原さん)が揃っていないと聞くことが出来ない曲なので、定期的にアルゴナとジャイロで対バンして欲しいです。
もしくはフィーチャリング旭那由多か七星蓮して欲しいです。
Re-raise
バンド編成バージョンを生で聞くことが出来て感無量です。
まさかのハモりまで聞けた。またこの世への未練がひとつ減った。
アザミさんの曲全部良いですよね。言葉数の多さが好きです。一人でカラオケで歌おうとすると必ず一回は噛むけど。自分で歌ってみて分かる蓮くんと那由多(伊藤さんと小笠原さん)の凄さよ。
夏のBURRRRN!!!
夏バンに合わせて花火上がるの最高でしたね。最高でしたよね? ただただ花火上げているだけじゃなくて、ちゃんと曲に合わせて来てたよね!?
夏バンなんてただでさえ聞いただけで勝手に体が動いて強制的に楽しくなっちゃう曲なのに、花火まで上がっちゃったらもうそれはオーバードーズだよ。
この曲にコーレスがあって良かった。なかったら喚くことしか出来なかった。
客席を移動しまくっていた伊藤さんと小笠原さんがお互いを「どこ行った!?」って一生捜したり日向さんのこと完全に見失っているの面白かったな。
これもしかしなくても天気予報の予定通りに雨が降っていたら花火上がらなかったってことですよね。
雨止んで本当に良かった~!!!
終わりに
フロムアルゴナビスのライブ見に行くたびに同じことを言っていますが、見に行くことが出来て本当に良かったです。
もし「女性ファンが多い作品のイベントに参加するのちょっと気が引けるな……」などご心配の男性諸君が居ましたら、安心してください。フロムアルゴナビスの現場は男性のお客様が比較的多いので気まずい思いはしないと思います。
この時も、恐らく初めてArgonavisのライブにいらしたのであろう女性がお話していたのが聞こえてきたのですが、「こんなに男性が多い現場初めて来た」とおっしゃっていました。
確かに女性客の方が多いのは事実なのですが、男性の割合も他の女性ファン多めの作品と比較すると多い方なのだと思います。なんなら2ndライブ辺りまでは男性客の方が多かったような覚えがあります。
良い音楽に性別も年齢も国境も関係ありませんからね。
だって彼らはバンドだもの。
余談
バンドのライブを見るといつも思うことがある。
様々な楽器の専門家が集まって演奏することってそんなに楽しいのかな。
皆で合わせてひとつのものを作り上げることってそんなに楽しいのかな。
誰かと一緒に音楽を奏でることってそんなに楽しいのかな。
バンドってそんなに楽しいのかな。
私は「誰かと音を合わせて奏でる」という体験をしたことがありません。
年単位でブランクがあるので最早ペーパードライバー並みに出来る自信がありませんが、昔はピアノを弾いていました。
しかし一人で演奏するクラシック音楽専門だったので、セッションをしたことがありませんでした。
合わせる経験といったらせいぜいピアノの先生との連弾と、合唱の伴奏くらいです。
私は、当時の学校の先生や参加していた生徒達には申し訳ないのですが、合唱の伴奏を楽しいと思ったことが一度もありませんでした。
ピアノの先生との連弾も、緊張こそすれ楽しいと思いはしません。上手くできた時に湧き上がる感情は、安心です。なんなら基本的には先生の方が合わせてくださっていたのでしょうし。
だから、音楽でセッションする楽しさを知りません。
でも、フロムアルゴナビスプロジェクトのありとあらゆるライブを見ていると、嘘やファンサービスで言っているのではなく本当に音楽を楽しいと思っていらっしゃるんだろうなと伝わることが度々あって(ミュージシャン出身の演者さんもいらっしゃるし、アルゴナジャイロ以外のバンドも現役のプロが演奏しているしね)、その度に良いなぁ、彼らはバンドの楽しさを知っているんだ、と羨ましくなることがあります。
完成度が高くて且つやっている側が本気であることが伝わるものを見ると、「私もそれやりたい」とか「私も何かを作りたい」「供給側に立ちたい」という思いが刺激されてソワソワしてきてしまうんですよね。
この辺に関するメンタルが一生小学生で停滞している。
それに焦燥感を覚えることもあるけれど、行動するための精神的エネルギーにもなる。
これだから何かをインプットすることはやめられないな。
今更ですがそう思いました。