召されて妻は天国へ
平成三十年十月十五日午前四時頃、電話が鳴った。この時間に電話が鳴るということは、妻が入院している病院からであり、妻の身に重大な事態が発生したのだと直感した。看護婦らしき女の声で「奥様の呼吸が止まりました。すぐ病院に来て下さい」と言う。二日前に医師から治療方法について説明を受け、よろしくお願いしますと言い、病室に妻を見舞い、また来るからねと言って帰ったのだった。
あれやこれや考えていてもどうしようもないので病院に向かい、午前五時過ぎに到着した。四階の六人部屋の妻がいるはずの部屋