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今の自分であるから書けることとはー実践者と研究者である私のことー

お久しぶりです。noteアカウント作ってから1年経ちますが、今回が2本目の投稿です。本当にお久しぶりです。

「今の自分であるから書けることとは」という題名にしましたが、私は今、学会の前日です。普段は、福祉の現場で仕事をしているのですが、趣味で大学院時代の研究を修了してもなお深めているので、その趣味の研究の兼ね合いで有給をいただき、学会に行きます。(本当は大学院に行って、バリバリ研究できたらいいのですが、知力と資本力が……。)

日々、現場と研究を行ったり来たりしているのですが、現場を現実と捉え、研究を理想と捉えるならば、現実と理想を行き来していて、単刀直入にしんどいです。

先日も上司と上述の表現でいう理想の話をしたのですが、上司で現場経験が豊富なのにもかかわらず、あまりピンとこない様子でした。(代わりに上司から、あなたはお勉強はできても、社会経験が足りないと一蹴されました。笑い事です。)

「社会経験年数≒就職した福祉の事業所数」である社会不適合者の私が、この場を借りて、そんな「今の自分であるから書けることとは」を書いてみたいと思います。なお、この文章は私の独断と偏見で、いいように言えば、一個人の意見であります。ご了承ください。

1、現場と研究のはざまで

福祉の業界でよく、連携という言葉を聞きます。もちろん、現場でも研究でも連携の大切さは、よく説かれています。しかし、現場を見ていて思うことは、研究で言われているほど、社会資源を福祉の支援に取り入れるということは進んでいないという印象を受けます。とにかく、現場は「その日一日、利用者・入居者の生活が無事に始まり、無事に終わること」が第一優先といった感じです。近くに新たな社会資源があろうと、誰かが声を上げない限り、前年踏襲で行われていきます。そこをブレイクスルーするために、声を上げたらそこで、それに関わる全ての仕事が自分に降ってきます(これをファーストペンギンと表現できると最近知ったのですが、使い方は合っているでしょうか)。時に、「そういうのは早く言ってよ」と怒られます(もちろん、私の個人の体験談)。福祉の仕事、特に、利用者・入居者と関わる支援職は毎日目まぐるしく働いて、余裕がない様子です。

2、現場と研究の行き来は苦なのか

余裕がなく、しまいには怒られる。そんな環境ですが、現場と研究を行き来することは苦しかといえば、私は社会不適合者特有の考え方の癖があるので、しんどい時はありますが、そんな私でも「研究が現場を見る時に生かされているな」と思うことはあります。私の専らの研究手段はフィールドワークで、その時にフィールドの方と関わる中で、同じ人間、日本人であるとしても、文化や慣習の違い等、色々と勉強させてもらえる場面が多いです。それは、利用者や入居者の方への理解の方法に影響しているなと。どうやら、現場で他の職員を見ていると、人との関わり方に対して「同じ」ところを見出すことが得意なようです。それが時には、「違う」ことに対する利用者・入居者、場合によっては他職員に対しての愚痴として現れてしまって、そこから「違う」人に対して支援をめんどくさそうにしてしまう人もいました(ただし、そこには、「違う」だけではない、いろんな要因があるとも思っています)。一方で、私は、フィールドワークで「違い」を勉強させていただいているので、人よりは「違い」を楽しめるなと思います。やはり、利用者や入居者の人によっては、異なる地域(都道府県とか)で生まれたとか、引っ越してきたとかで、同じ場所に住んでいてもそれぞれです。一括りにはできません。例えば、京都はいけず文化と言われていますが、京都に住んでいた知人からは、「悪口を悪口ってわかるようには言わない」という京都の人の配慮なのだ(というよりも、息を吸って吐くようにそれをやっていると言った方が正しいかもしれません)と聞いたことがあります。私も数年ですが、京都に住まわせてもらって、そのような雰囲気を感じました。他府県民にとったら、その「違い」を知っているか知っていない、また、分かろうとする分かろうとしないで、京都に住んでいる人への見方が変わってくるのではないでしょうか。私にとっては、研究が、文化や慣習の「違い」を楽しめるようになった一つの要因だと思うので、現場と研究の行き来は苦ばかりではないのです。

3、現場と研究、理想と現実との私の向き合い方

私も実践者であり、研究者でもあるので、その立場を生かして、理想と現実を結びつける理論を見つけて結びつけられたらいいなと思っています。苦しくないわけではなく、「分かってもらえないよね」という気持ちを毎日のようにしていて、でも仕方がないと思っています。そのような中で、答えは見つからないですが、最適解を見つけられるその日を夢見て、今は実践者として地に足つけて楽しんでいこうと思っています。

最後に……、大学院に行きたい!頑張る!お金貯める!

※トップ画は私の大好きなゲームの一つである「Sky星を紡ぐ子どもたち」のスクショです。

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