世界一カンタンなインスタ映え術
私は旅行先や友人との交遊、その他自分のちょっとした思い出を記録するために、instagramを意識したご飯の写真を撮ります。
軽い気持ちで始めたインスタですが、自分のためのちょっとした日記となること、想いでを友人と共有でき、また時折いいねが飛んでくる楽しさから、なんだかんだで続いています。
そんな中で、私なりの絶対に"インスタ映え"する飯テロ写真撮り方・加工の仕方を編み出したのでシェアします。
もしかしたら界隈ではすでに常識の範疇かもしれませんが、何かの受け売りとかではなく我流で覚えたテクニックですので、この場を借りて語らせてください。
さて、加工術を語る前に自分の写真を晒すのがスジだと思いますので、いくつか自信のある投稿を4つシェアします。
いかがでしたでしょうか?
以上の四つの写真でこの記事が読むに値すると感じていただけた方は、読み進めていただけると幸いです。
以上の四つの写真では、いずれも共通したコツを使っています。そうして、本記事では
・構図の作り方
・加工の仕方
の二段階に分けてこのやり方を紹介したいと思います。
私のやっていることは撮影術でもなんでもありません。真似すれば誰でも出来る、ちょっとしたコツにすぎません。
1.構図の作り方
私の場合、写真を撮ろうとするとつい説明的になりすぎな写真になってしまうことがありました。
説明的な写真とはつまり、「メインとつけあわせが全部見えるように収めて、皿やテーブル、あわよくばお店の雰囲気がわかるように・・・」とあれもこれもと写真に要素を詰め込めてしまうような写真のことです。
あくまでインスタ映え・フォトジェニックさのみに着目した場合、このような試みは逆効果を生んでしまいます。
さながら、下記に二つ引用したツイートのような事態となってしまうのです。
Appleのジョブスが広告に「あれもこれも詰め込みたい」と話した時に、
世界的に有名クリエイティブディレクターのリークロウがジョブスに向かって5枚のちり紙を丸めて一度に投げた。
1つしか受け取れなかったジョブスにこう言った「広告とはそういうものだ」。
という逸話を思い出す素晴らしいご指摘。
Takuma Sakai @tyotu さんのツイート
タスクに優先度をつけてくれ、って言ったら「全部マスト!優先度最高に決まってるだろ!」ってPMに言われたので「全部優先度最高にするということは、全部優先度最低にすることと何の違いもありませんよ」と返したら「意味がわからない」とだけ言われた。
まあ案の定予想通りプロジェクトは大炎上した
瀬宮新@寿司相談役-|- @shin_semiya さんのツイート
逸話の真偽はともかく、私はこれらのエピソードの伝えている事に非常に賛成します。自分が伝えたいと思っているメッセージは、相手にはほんの少ししか伝わらない事でしょう。 これは、広告でもビジネスでもインスタでも同じことです。
メッセージを対象に、少し大げさなぐらいにシンプル・シングルに届けることが、説得力のカギです。
さて、そろそろインスタの話をしましょう。ズバリ、上記をインスタの撮影に応用するとこうなります。
メインの被写体をひとつにしぼって、カメラを大幅に寄せて撮影するのです。
※どうしてもカメラに収めたいものがあったら、それはそれで別々に撮影するべきです。
インスタ映えが全てではありません。私的には、同時に副菜などなど全てを収めた写真、同伴者の写真、お店の雰囲気がわかる写真も同時に撮影するとよいと考えます。
また、被写体との距離は、自分が思っているよりも近くあるべきです。
私たちの普段の視界は、私たちが無意識に注視しているもののみに意識を集中していますが、実は視界の端で結構いろんな余計なモノが見えています。
これは、カメラでも同じです。つまり、かなり近寄らなければ思うような構図にはならないでしょう。さもなくば、余計なモノが画面の端っこに移りこんでしまいます。
また、ちょっとしたコツとして、私は真上からではなくほとんど真横から撮影しています。横から撮ると、被写体に立体感・サイズ感が出てきます。
私が撮影時に気にしていることは以上です。
色合いなどなどはぶっちゃけ、このあと述べる加工でなんとかなります。
ただし、逆に言うと構図などは後からの加工でなんとかならないのでご注意を!
まとめますと、撮影するときに気を付けることは以下の3点だけです。
・被写体に寄る!ドアップで!
・被写体は一枚につき一つだけ!
・思いっきり横から撮る!
三分割法だとか、視線誘導だとか、そんなものは私は気にしていません・・・少なくとも、私にはこの記事の中で説明はできません。
2.加工の仕方
こちらは、もっとシンプルになります。
instagramの投稿機能についている種々の加工機能について、ひとつひとつ解説いたします。(フィルター機能は一切使用していません)
調整
角度を変えます。必ずしも使う必要はありませんが、何かを水平にしたいとき、角度がどうしても気にくわないときには使っています。
明るさ
とりあえず上げて明るくしています。ディテールが飛んでしまわないように、しかし別の加工でディテールが影になってしまいそうであればさらに上げています。
コントラスト
とりあえず上げています。明るいものをより明るく、暗いものをより暗くします。メリハリをつければ立体感・説得力が出てきます。
ストラクチャ
とりあえず上げていますが、そこまで優先度は高くないです。お肉の断面やラーメンの油など、ディテールが浮き立つと効果的である場面が多々あります。
暖かさ
上げましょう。これは写真の赤みを増す加工ですが、食べ物は基本的にすこし暖色系にしてあげれば必ずより美味しそうにみえます。(数少ない例外には、アイスクリームなどがあります)
彩度
上げましょう。上記の暖かさと理由は同じですが、上記の暖かさだけでは色のバランスが崩れてしまうこともあります。
色
一切いじりません。
フェード
とりあえずスルーします。たまにあげることもありますが、全体がぼやけるので自分はほとんど使いません。演出上、これを利用することもごくまれにあります。
ハイライト
上げます。明るい所のアクセントがより強まるので、メリハリがつきます。
影
下げます(「影」加工では、ツマミを左に動かす=下げることで程度が増します)。理由はハイライトおよびコントラストと同じです。
ビネット
軽く上げます。画像の外側を暗くする加工です・・・上げすぎると全体的に暗くなってしまいますが、多少かけてあげることで写真全体の雰囲気が良くなります。ここは割と演出・題材次第というものもあり、私の場合は時々、一切ビネットをかけないこともあります。
チルトシフト
とりあえずかけていますが、考えながらやる必要があります。コイツはなかなかのクセモノです。
疑似的にピンボケを産み出すことで単焦点で撮ったかのような演出ができます。自分が強調したいところ、ピントをあわせていたであろうポイントを決め、そこを意識して加工をかけます。
円形・直線であるかは状況によりますが・・・基本的には円で加工をかけています。
しかし、「円のときに遠近感がおかしくなるとき」「どうしてもボカしたくない要素が複数あるとき」は、直線をうまく利用しています。
例えば、
・カメラとの距離が同じであるライン
・ボカしたくない要素が並んでいるライン
を狙って、直線加工をかけています。
当然ながら、あえてチルトシフトはかけないという選択も手です。
シャープ
とりあえず上げています。モノの輪郭がハッキリしてきますが、演出次第なところもあるので、自分の眼で確認しながら調整してみてください。
以上です。これだけで、こんなにも写真に違いがあります!
BEFORE
AFTER
いかがでしたでしょうか。
くれぐれも誤解を産まないように何度も強調したいのですが、これはあくまで「インスタ映えするようにそれっぽくご飯を撮る」ためのアンチョコです!
加工も構図も自分で考えることが楽しいのですし、何より写真をガチでやっている人とインスタ映え写真は比べるべきものではありません。
ですが!こういった小手先のテクニックが、写真に興味を持つきっかけとなったり、インスタ以外での目的でもちょっとしたヒントになったり、はたまたただ友人との話題のネタにでもなれば、私は幸せだと思います。
今宵はここまで!次回の投稿もぜひご覧ください~
月城うさぎ