ホスピス型住宅は「在宅」なのか?
「PDハウス」(東証プライム上場の施設介護大手・サンウェルズが運営)などに代表される、難病や末期がんの人の介護、看護、そして看取りを担う「ホスピス型住宅」「ホスピス型有料老人ホーム」「医療特化型有料老人ホーム」などと呼ばれる施設のサービスの過剰提供、過剰請求が注目を集めています。
このような「ホスピス型有料老人ホーム」は施設ではなく、あくまでも在宅という位置づけとなっています。
政府は「施設から在宅へ」「病院から在宅へ」という方針をもっているようですが、客観的にみて、いくら在宅と言い募っても、「ホスピス型住宅は」立派な介護・看護・医療施設です。
客観的、実態的にみれば施設なのに、それを在宅と見なすところに基本的な間違いがあるのではないでしょうか?
介護事業者としては介護「施設」であれば定額報酬となってしまいますが、「在宅」であれば出来高報酬となり、より大きな収益を得ることが可能となります。ここに過剰サービス、過剰請求の誘惑があるのです。
政府は基本方針は「施設から在宅」だから、施設を増やしたくない。だから、実態的には施設でしかないものを「在宅」だと誤魔化しているところに過剰請求、不正請求の温床があるのだと私は思います。