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埼玉県秩父の茶話本舗系?「デイサービスあらかわ亭」の社長が入居者への暴行で逮捕
「デイサービスあらかわ亭」(地域密着型通所介護:15人定員:埼玉県秩父市寺尾)で、この施設の運営会社ライフパートナーズ(株)の社長(男性・68才)が施設利用者(女性・90代)に対し、平手で頭部を殴打した上、顔面部に毛布を強く押し当てる暴行を加えた疑いで逮捕されました。
容疑者は「暴行を加えたことは間違いない。(女性から)強い抵抗があり、イライラしていた」などと容疑を認めているといいます。
事件は7月13日の午前2時5分頃に発生しました。社長が一人で夜勤し利用者へのトイレ補助を行っていたとされています。
警察は日常的に暴行がなかったかなどを調べているようです。
8月上旬に匿名で「利用者が暴行を受けた」との通報が警察署に届き、事件が明るみに出ました。
やはり、内部告発で事件が発覚したようです。
通所介護の宿泊サービス
「あらかわ亭」は宿泊サービスを提供しています。
介護職員は3名です。当然、通所介護で宿泊サービスを提供するとすれば社長自らが担当せざるをえないという状況でしょう。
また、利用者は17名で平均要介護度は2.7です。
地域密着型通所介護の要介護度の全国平均は2.1(注1)ですので、要介護度は全国平均よりも高くなっています。
注1:出典:介護給付費等実態統計報告(令和3年5月審査分~令和4年4月審査分)
「あらかわ亭」では、要介護度3以上の重度の要介護者が利用者全体の約59%も占めています。
このような重度介護が必要な利用者は、宿泊ニーズも高いと考えられますので、何とか宿泊ニーズに対応しようとして社長自らが夜勤していたと思われます。
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また、この会社はかつて「茶話本舗デイサービス知々夫亭」(2016年3月31日廃止)を運営していましたので、基本ノウハウはデイサービスに宿泊サービスを導入した茶話本舗系だと思われますので、宿泊サービスを提供するのは当然?自然だったのでしょう。
しかし、気力だけ、精神論だけでは経営はできません。
頑張ってサービスを提供している場合は「こんなに苦労して、やってあげている」という意識が強くなり、自分の思った通りの行動をしてくれない利用者に対してabuse/虐待をしてしまうという機序・仕掛けがあるように思われます。
この施設の運営会社ライフパートナーズ株式会社は「デイサービスあらかわ亭」(定員15名)の他に「デイサービスだいきゅう」(秩父郡皆野町皆野:定員10名、平均要介護度2.2、宿泊サービスなし)、サービス付き高齢者向け住宅みやじの里(21戸、秩父市上宮地町)も経営しております。
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