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#62. ひとごとか我が事か

ある方が話してくれた印象的なエピソードを共有します。

彼がある座学研修に参加した時、最初は「つまんない」って思ってたそうです。けど、ある時、その内容が自分にとって必要なものだって気付いてから、マインドが「ひとごとから我が事」に変わったのだそうです。それまでは、正直、あんま学ぶ姿勢がなかったらしいんですが、その瞬間から学びへの向き合い方が大きく変わったと仰っておられました。

実は、彼は数年前に私のヒューマンニーズ講座にも参加してくれたことがあって、帰り際にわざわざ「素晴らしい講座でした。自分にとって本当に必要な内容でした」と声をかけてくれたんです。その彼と久しぶりに再会して、その時の話を聞いたら、まさにその講座が彼にとって「我が事」として響いた瞬間だったのだそうです。

この話を聞いて、ふと思いました。私たちって、普段いろんなことを「ひとごと」として処理しがちですよね。でも、彼みたいに何かを「我が事」として捉えると、それが自分にとって大きな学びや成長のチャンスになるんだなって。ひとごととして見過ごしてしまうエリアが、実は私たちには多すぎるのかもしれません。

では、どうすれば「ひとごと」から「我が事」に変えられるのか?まずは、何かに触れたとき、新しい知識や経験に出会った時、それをただの情報として終わらせず、「自分はこれをどう活かせるだろう?」と考える習慣を持つこと。そうすることで、学びをより自分のものとして吸収でき、結果的に成長に繋がります。
よく、研修講師が「一つでも良いから持ち帰ってくれたら嬉しい」って言いますね。その言葉は、こういう意味で言っているのではないでしょうか。少なくとも私はそういう意味で使います。

今の私、今のあなたにとって「我が事」として向き合うべきことは何でしょうか?日々の生活の中で、無意識に「ひとごと」として片付けてしまっていることがあるかもしれません。でも、その中には、実は自分にとって大きな意味を持つことが隠れているかもしれません。それを「我が事」として捉え直してみると、新たな視点やチャンスが見えてくることがあるのではないでしょうか。

私も、彼のように真剣に「我が事」として学びを捉える人たちに対して、最高のものを提供できるようにこれからも学び続けていきたいと思っています。彼との再会は、そんな気持ちを改めて思い出させてくれた、素晴らしい時間でした。


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