身体の節分
散髪屋の待ち時間だ。昨日は酒を飲まなかった。一昨日も酒を飲まなかった。でも小説も読まなかった。
その代わりに少し仕事をした。例年の会合における役員のご挨拶文の作成で、昨年の構成を踏襲しながら書くのが楽だが、やや情勢も変わったので変えるべきところも多かった。余裕と思っていたが、情勢を捉えるにあたって、その順序を正しく確認するのに時間を要した。少しだけ苛立った。
仕事が終わってすぐ眠ろうとしたが、眠れなかった。夜更かしの妻が眠る時間になっても寝付けなかった。来週は平日に4回も宴席がある。なのでこの2日は飲まないようにしていて、幾分健康な心持ちだったが、床に就いた妻に息を吹きかけると、臭さに驚いていた。少し意地悪な気持ちになって、その後の会話では吐息量を増やしてしまった。彼女は臭さを感知するたびに笑ってくれた。だが、次に彼女の顔を見ると、シリアスな顔をして私の胃腸を心配してくれていた。月明かりに照らされて、唇がぼてっとしていた。先ほどまでの笑顔とのコントラストに、私は吹き出してしまった。
おそらく気のせいだが、酒を飲んでいる時の方が、息は爽やかな気がする。寝つきも良いし、Apple Watchの睡眠の数値も悪くはない。これらは飲む言い訳になるだけだろう。やはり身体は確実にキツくなるし、飲まない方が良い。
今朝は昨晩の豆まきの豆を食べた。
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