「作曲担当編」ボカコレ2024冬リレー合作楽曲
第二回「作詞担当編」ハイエナさんのnoteはこちら→
「作詞担当編」ボカコレ2024冬リレー合作楽曲|猪芝 佳 (note.com)
1.企画
全くやる気がないためボカコレ冬の構想はなかったのですが、こん子Dからリレー企画なるものを提案されました。リレー企画ってのは作曲、アレンジ、ミックスを別の人にやってもらうやつ。例によってボカコレなんて面倒だし、この時期は小室進行祭りに向けて作業していました。でも作曲だけならまぁ協力してもいいかなと。それに自分の曲をアレンジしてもらえるのに興味あります。
2.こん子Dに押しつける
こん子Dからリファレンス曲をもらいます。こんな感じにお任せで適当にやってという無茶振りです。いや、なんも考えずに曲だけならまだしもコンセプトものやるのにそれはないわ。
作曲担当のSynNightが最初なので困ってしまいます。懲らしめてやろうと、絵師なら設定資料くらい書きなさいとつっ返したらノリノリで企画書作りを楽しみだすという逆効果。これ同人誌の巻末とかにあるやつじゃん。SynNightにこういう曲書かせるのも含めてネタなんですね。分かる人にしか分からんやつ。
3.ハイエナさんに押しつける
なんにせよ企画書できました。
今度こそSynNightのターンです。けど、企画書にかなり具体的なストーリーあるんですよ。基本は曲先なんでメロ書いて作詞のハイエナさんに渡すことになってます。
けれど、譜割りの見当が全然つかないです。このストーリーを歌詞で書くのに必要な尺とか全然分かんない。
これは無理ってことで、順番をハイエナさん先にして歌詞先にしてもらいました。これで譜割の過不足に気を使わないだけ負担は減りました。ボカコレなんかより小室進行祭り進めたい・・・
ストーリーものに歌詞書くのすごい難しいですよね。文字数や尺に制約がある中で必要なワードを盛り込みつつ、筋の通った文章にする。なんとも途方もない話です。SynNightなら失踪してます。
そもそもネタ曲の作詞をガチ作家さんに依頼すること自体オーバーキルなんですが。いや、そこはネタ曲だからこそ技術が必要なのか。
そんなでハイエナさん一発でOKテイク出してきました。しっかり企画書の通りになってる。ちょっと意味が分からない。
4.押しつける人がいなくなる
逃げ場がなくなりとうとうSynNightのターンです。この企画を受けた時点ではBLドラマ主題歌案件はなかったんですよ。そこにボイスドラマねじ込んだのでスケジュールパツパツになった。
リファレンス曲の勉強を終えていざ作曲します。っていうのが10月最後の週末です。納期10/31です。
5.やっと作曲する
まずは歌詞の読み解き作業です。
フレーズの単位をどう取るか。メロをあてると、どことなくハイエナさんの意図が伝わってきます。ドヤっといて全然ちげぇよとかだったらどうしよ。奇しくも歌詞先のボイスドラマを数日前に手掛けてたので、その経験も役立ちました。
注)この時点でボイスドラマのメロだけはできていたのです。
6.曲の構成を大公開
まぁ、進行だけなら公開してもいいでしょう。そもそもこんな記事そう読まれてない。今回は趣旨があれなんで分かりやすくいきましょう。
こん子Dの趣味で王道進行指定でした。
サビ
IV Ⅴ Ⅲm VI Ⅴ
IV Ⅴ Ⅲ VI
最後はハッキリ目にした251
1フレーズ目のⅢはマイナーで、2フレーズ目はセブンスなのがこだわりです。まぁ普通によくあるんですけどっ。
王道進行のフレーズつなぎでⅤ使うのは初めてかも。ぐりすさんよくベースつなげてるイメージあったからパス出した感じです。
Bメロは無難にBメロ感の強い(と勝手に思ってる)456主体で。
パッシングディミニッシュは流行ってる気味なので使ってみた。サビ前セカンダリードミナント使っとけばまあ間違いはないだろう。ここでも分かりやすくです。
IV Ⅴ VI
IV Ⅴ Ⅰ
IV Ⅴ Ⅴ#dim VI
IV Ⅱm Ⅰ7
Aメロも分かりやすく、単純にと考えた場合、みんな最初に覚える1451かなと思いました。これもサビと同じように分かりやすい251で締めます。
まぁ、あんまパッとしないけど、ぐりすさんがうまいこといい感じに神アレンジしてくれるだろうとささっと丸投げ提出してボイスドラマ主題歌の制作に戻りました。1番仕事してない。むしろ広報活動メインです。
7.他の方の作品の感想
ぐりすさんのアレンジはイメージしたノリにかなり近かったです。企画書という共通項があったからなのか、ぐりすさんの感性なのか、両方なのか。
曲入り、2Aのピアノとかセンス良い。サビの高音のシンセが曲調を決定づける良い仕事です。曲終わりも可愛らしくできてます。
サビ前を1小節設けたのはフィルの尺が分からなかったからです。よく分からんけど1小節ありゃ足りるだろと思いました。こういう曲ならがっつりフィル入れるのかなと思っただけです。
けど、フィル入れなかったですね。そもそもフィルとかねぇわという判断なんでしょう。確かにがっつりフィルより、クールなサビ入りのが最近は多いかも。
ピコさんのラップバトルもクオリティ高いです。なんか楽にできるツールとかあんのかなとか軽く考えてたけど、大変だったというコメントなので普通にガチ調教してたっぽくてぱねぇです。MIXに関してもガッツリと力強く仕上げてさすがです。
こん子Dの動画に関しては、企画、イラストも兼任してるだけありますね。やりたい放題感が良い方向に作用しています。誰でも楽しめる仕上がりだと思います。SynNightはこの界隈ぶっちゃけあんまり興味ない疎いんでよく分からんとこもあるんですけどまぁいいや。
経験上、合作やるとなんか雑多な感じになりがちだけど、この作品はなかなか精度の高いパス回してるなと思いました。担当者に全面的にお任せなのに。
SynNightは作曲以外はあんまり興味ないのです。自曲が自動的にグレードアップしていくプロセスを見れて楽しませてもらいました。
8.ボーナストラック
派生としてボーナストラックのピアノバージョン作りました。動画にいいねでもらえるので、こちらもよろしくお願いします。
ほぼほぼ同じだけど、Aメロ終わりが幼稚な251でなくsus4で大人にしてます。イントロ、アウトロはぐりすさんのフレーズをオマージュしました。
アニメとかで会話の裏で主題歌のインスト流すのあるじゃないですか。女の子の2人が卒業で別れる会話シーンの裏で流れるイメージで書きました。本編動画の後に余韻として使ってもらえたらと思ってます。
これ本編の告知より先にちょっと公開してたんです。しっとりさせといて、本編こんなかというギャップネタでした。
2/22 25時ランキング初動5位を頂きました。応援ありがとうございます。
最終20位でした。応援ありがとございました。