マーク・ザッカーバーグの生声
著名な実業家の実際に発せられた発言をピックアップする「生声シリーズ」のひとつ。SNSの先駆けとも言える「フェイスブック」の創業者であるマーク・ザッカーバーグの実際の発言をもとに編集されている。
フェイスブックの目的がプラットフォームを作ることではなく、人々の日常の一部になることであるという発言や、企業体としてライバルを気にして自分の仕事を疎かにしてはいけないという発言は深く考えさせられる。
持続可能なビジネス
これは人生設計の立て方にも通じる。ベーシックな収入源を維持しながら、さらなる成長に向けた自己投資をすることがリスク回避になる。このバランスが重要で、自己投資にすべての資材と資源を投入してしまうと失敗したときにリカバリが出来なくなる。逆に、自己投資をせずに現状維持を続けてしまうと、緩やかに自分自身の資材・資源が減少することになる。
最大のリスク
「リスクを冒さないことが最大のリスクだ」と、どこかの会社のTV-CMでも言っていたが、何かの行動を起こす際にリスクは付き物。リスクがなるべく小さく効果はなるべく大きいものを選択するべきだが、リスクがゼロというものは存在しないから、リスクを取るか取らないかという二拓であればリスクを取る方を選択するべき。勿論、何もしない(つまり現状維持を)選択することもリスクがあるから、意識的かそうでないかは別として人間は必ず何らかの選択をして生きている。
日常の一部になる
手段と目的の話。プラットフォームを作ることが目的になってしまうと、人々の日常をより良くするという目的が達成されない。特に、物理的なプラットフォームは一度作ってしまうと元に戻すことが難しい。
ライバルは二の次
目的とビジョンがしっかりしていれば、ライバルとの比較や競争は不要。ライバルが既にやっていることを自分たちが始めた場合、その競争に勝っても負けても圧倒的な差がつくことは無い。ライバルとは全く違う次元で仕事をすることが、結果的に圧倒的な差をつけることになる。
ビジョンを実現する
目的と手段の話の続き。目的やビジョンは、言語化することが意外と難しい。誰にでもわかりやすいキャッチコピーのような言語化が必要。企業においてはこれが企業戦略となる。
戦略(何をするか)が決まると、次は戦術(どのように実行するか)を決める。戦術は複数の手段があるので決めることが難しい。得意か不得意によっても取るべき戦術は左右されるし、置かれている状況によっても左右される。一方で、戦略はブレるとまずいが、戦術は途中で変更することができる。
まずは飛び込む
結局は「やる気」が一番大事だという話。何かを始めるときに、事前に学習してから、準備をしてからと理由を付けてしまうと何もアウトプットできずに終わってしまうことが多い。また、自分はいつでもアウトプットできると勘違いするのは一番よくない。簡単だと思っていたことは、自分でやってみると意外と難しいことが多い。
アウトプットを出すという信念をもって、すぐに出来ることから着手してみることが重要。①スタート、②インプット、③アウトプットの①スタートが大事。②と③はそのあとで繰り返される。
未来は作れる
スティーブ・ジョブズをはじめとして、世に残るプロダクトを輩出してきた人々に共通するマインドセット。未来がどうなるかを予測しているのではなく、未来に必要で欲しいものを彼らは作っている。それが未来を作り出すということ。
一歩目
「まずは飛び込む」の章と同じこと。同じことを違う場所、違う時間、違う言葉で何度も何度も繰り返すことが重要。これができる人は、必ず確固たるビジョンと信念を持っている。