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ポール・グレアムがスタンフォードの学生に教える、直感に反するスタートアップが抑えるべきチェックポイント
合計5つぐらい話しているのだけど、グッときたものだけをメモしておく。はじめに彼が語っているのは
スタートアップを始めるということはスキーを始めるようなもの。事細かにノウハウをトレースする必要は無いが、いくつか身体の直感が反するポイントを抑えておく必要がある
とのこと。例えば最初に口火を切った内容が人の採用に関してだ。
採用において、人に対する直感は信じた方がいい。この人は絶対スマートだ、ただなんとなく個人的に不愉快なんだよな...という人は絶対採用してはならない。
あの時ポールのアドバイスを素直に聞いておくべきだった...と後から振り返るファウンダーは多いとのこと。これはビジネスなんだ、人に対する多少の妥協は必要だろう、というのは絶対に間違っている、と。
また、この講義の趣旨「How to start a startup」に照らし合わせて、次のような警鐘を鳴らす。
スタートアップで成功するために、スタートアップの専門家になることではない。では何の専門家であるべきか、それはあなたの「ユーザー」に対してだれよりも専門家であるべきだ。さらに言えば、その事業ドメインに関して誰よりも詳しくなければならない。
いくらをどのように調達するか、SOMAにイケてるオフィスを構える効率的な方法、そんなものはどうだっていい。フォーカスすべきは、目の前にいるユーザーに対して誰よりも詳しくなること。「グロースハック」という言葉に対してもある種軽蔑を示す。
「グロースハック」という言葉を聞いたら、頭の中で自動的に「=クソ」と置換すべきだ。スタートアップをグロースさせる唯一のアドバイスは、ユーザーが本当に好きになるサービスを作ること、それ以外に何があるっていうんだい?
また、そもそものプロダクトの領域に関しては、こうも言っている。
本能的に興味が持てるものに注目することだ。頭で考え抜いたアイディアはたいていうまくいかない。FacebookやAppleなど、優れた先人はみな本能的な興味範囲、自分がどうしても解決したい課題から出発したサイドプロジェクトだった。
歯に衣着せぬ、ポール節の詳細はこちらからお楽しみください。
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