ビル・キャンベルのチェックリスト
2020年もたくさんの本を読みました。そんな昨年読んだ本の中で最も学びが深く、影響を受けたのは間違いなく「1兆ドル」コーチでした。
細かい解説・レビューは省きますが、自らの振る舞いを猛烈に肯定してもらい、また辛辣に反省させられる面も多く、背中に電気が走りまくる1冊。「リーダーシップ」「対人スキル」というのは、今後20〜30年スパンで考えてもAI等の劇的なテクノロジーの進化によっても、揺るがない「人」としての価値として残り続けると断言したい。そんなロングスパンでの生存戦略を考えても「人格」に対する投資はもっとも費用対効果が高いと思っています。
noteでは思わずこんな回顧録を書いてしまったのですが、
自らの経験と思い出と、これからの「自分なりのリーダーシップ」について模索する中で、何よりも誰よりも2020年という1年間を上手に並走してもらったのが、この「コーチ”ビル”」だったんですね。
ランニング時によく英語版をオーディオブックで聴きながら、リスニングの筋トレも兼ねて彼から直接指導を受けたりもしています(笑
その場の学びを、行動習慣に変える方法
どれだけ本を読んで学んだ気になっても、実際に自らの「行動」に移さない限り残念ながら自分の血肉には絶対にならない。
そして、一度行動に移すレベルではなく「習慣」や「価値観」のレベルまで昇華させないといけないんですね。
「読書」というのはそれ自体が重要な「生活習慣」だと思いますが、そんな「知の習慣」において私は特に学びの深かった内容については「チェクリスト化」します。そして、それをいつでもどこでも見れる状態にしておく。文字通り、寝ても覚めても。実際の書籍のアンダーラインは言語道断、kindleアプリのマーカー機能でも、使い勝手は不完全なんです。なぜなら、それでは自らの「行動」までは変えられない。
故に、「お手製のチェックリスト化」はオススメです。リスト作成のちょっとした手間は、投資対効果ですぐに回収できます。
そんな訳で、この「ビル・キャンベルの教え」もチェックリスト化して週に何回もチェックしています。
iPhoneなので、デフォルトのメモアプリでこんな感じに。
そうやって何度も何度も噛み締めて、実際に行動移して、成功体験・失敗体験を積み重ねることでしか、本当に自らをより良い方向へ変えていくのは難しいんですよね。人間は、忘れっぽく、気まぐれで、厄介な生き物ですから。自らを日々研鑽していく道というのは、自律と戒律と忍耐の上に成り立っている修行の道です。
ビル・キャンベルのチェックリスト
私のように「コーチ"ビル"」の教えに、少なからず感銘を受けた人であれば、ぜひこちらのビルの学びを(あくまで私なりに背中に電流が走ったポイントだけなのですが...)コピペしてメモアプリに貼って眺めて、アクションに繋げてみてください。一応本書の章立てごとにセクションで分けてあります。
Be the good coach!
LEADERSHIP
- 一番大きな問題に取り組んでいるか
- 夜眠れなくなるほど気にかけているものは何か、そこから逃げずに問題解決できているか
- 現場の士気が全て、火を起こしているか
- 誰(チーム)が解決にあたっているのか(問題ではなく"チーム"が最優先)
- マネージャの一番大事な仕事は「部下が実力を発揮・成長すること」
- マネージャの一番大事な成果は「部下の幸せと成功」
- 同じ部屋で一緒に過ごし、自分は大事にされていると、部下に実感させ、耳を傾け注意を払え
- コニュニケーションが会社の命運を握る、1on1・スタッフミーティングを正しくやっているか
- コミュニケーションが会社の末端まで浸透・理解が進んでいるか
- トップはチームに「方向性」や「やりがい」を示しているか
- 決定を下さいないのは誤った決定を下すよりたちが悪い
- 第一原理(First Principle)は何か
- 目の前の「人・組織」と向き合えているか、頭でっかちになっていないか
- 自分の「心」にゆとりがあるか、心にゆとりがないと良い仕事ができない
TRUST
- 「信頼」が全ての基礎
- この世界はお互いの強みと弱みを知った上で信頼し合い、協力して目標達成しようとする人々のネットワーク
- 全人格をかけて仕事をしているか、自分が一番心地よく感じる格好で、ありもままをさらけ出しているか
- 勇気のエヴァンジェリストであれ、常にメンバーを励まし続けているか
- 力を奪う人ではなく、力を与える人でいるか
- 相手の能力を相手が自分でおもっているより深く信頼しているか、もっと勇敢になるようにハッパをかけろ
- 1on1では今向き合っている相手に全身全霊で傍にいるか、細心の注意を払っているか
- とにかく耳を傾け、発見や洞察を促すような質問をしているか、的確な質問は助言よりも効力を発揮する
- 「声を掛ける」というさりげない気遣いをできているか
- 率直で早く人目のないところで的確なフィードバックを与えているか
TEAM FRIST
- チームファーストか、優れた控えの選手のように他人の成功を喜んでいるか
- メンバーひとり一人理解し多彩な才能を発揮しあえるようなチームになっているか
- 自らのチームに参加することが、前向きで楽しい体験になっているか
- “Feel the Gap, between the people”
- 1番大きな問題は何で、誰(チーム)が解決にあたっているのか?(問題ではなく"チーム"が最優先)
POWER OF LOVE
- 偉大なチームには「愛」がある、愛情や思いやり、気づかい、やさしさの文化を作れているか
- 人の頼みをきいているか、5分でもいいからギブすることをやりきれているか
- 同僚の家族や生活を思いやっているか、必要な時に手助けができているか
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