【今日の瞑想】二極の間（あわい）
仙台 大崎八幡宮を巡り、
そこから塩釜 鹽竈神社、志波彦神社へ。
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詳しくないわたしが
この二社を巡って感じたのは、
左右、陰陽の、シンメトリーの世界。
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大崎八幡宮では、夫婦杉の近く、
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仇同士だった神々
鹿島神 建御雷神、諏訪神 建御名方神が
左右に並んで祀られ、
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鹽竈神社の“左右宮”では、
左宮に武甕槌神、右宮に経津主神、
東北を平定した神と、
その剣（武力）の神格が祀られ、
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平定された側の、
主祭神である鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)が
本殿のような顔をした“左右宮”の右側に
別宮として祀られていて、
支配する者、された者の立ち位置が
そこで暗示されている。
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鹽竈神社から志波彦神社へ歩いてる途中、
ふわふわの新生児の女の子を連れたご夫婦が
家族写真を撮ろうとしているところに行き合って
声をかけて写真を撮った。
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赤ちゃんはずっと、
すやすや、健やかに眠っていた。ㅤ ㅤㅤ ㅤ
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志波彦大神と志波姫をお祀りした本殿をお詣りし、
立ち去りながら振り返ると、
わたしに続いて、
先程の女の子を抱いた奥様と旦那様が
左右に分かれて、お詣りしているのが見えた。
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その後ろ姿が、あまりに幸せで、尊くて。
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とても失礼で、余計なお世話と知りながら
その風景を撮って、
勝手お詫びしつつ、
お受け取りいただけるかㅤ、声を掛けた。
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おふたりは、怒りもせず、
喜んで受け取ってくださった。
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左と、右。
敵と、味方。
勝者と、敗者。
使うモノと、使われるモノ。
支配する者、される者。
朝と、夜。
夫と、妻。
男と、女。
太陽と、月。
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「陰陽」「二極」の世界。
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一人ひとりの人にも、
もちろん、わたしの中にも、
様々な極、シンメトリーが存在している。
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不足感と、豊かさと。
恐れと、勇気と。
孤独と、愛と。
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そして、忖度と、本音と。
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そのシンメトリーのどちらも自分の中にあって、
自分の意思で「こっち」を選んでいるとしたら？
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その境い目を飛び越えることが、
本当は、そんなに難しいことじゃないとしたら？
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「難しくないと困る」
そういう、単なる抵抗だとしたら？
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今日見た左右対称の世界は、
そんな問いを投げるために、きっと現れてくれた。
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そうだよ、と、
塩釜の海と空の間（あわい）
溶けあう青が、応えてくれた。
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すでに与えられている、
今そこにある豊かさの、表れとしての問い。
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