(続) IPoEとPPPoEを併用してみる
はじめに
緊急事態宣言中の昨年4月、IPoEとPPPoEを併用したときのnoteを書いた。
今回は、IPoE接続に使っている無線LANルーターを交換し、ネットワーク構成を改善する。
これまでのネットワーク構成
まずは、前回のnote時のネットワーク構成について改めて示す。
前回のnoteからは若干変わっているが、根幹部分は前回のnoteと同じだ。
改めて簡単に説明すると、Aterm WG1200HS3はIPoE接続時、下記の通りグレーアウトされていて、PPPoEブリッジを有効にすることができない。
そのため先人たちに習い、ONUと無線LANルーターの間にスイッチングHUBを入れ、IPoEとPPPoEを併用していた(ここまでは前回のnoteの内容)。
昨年11月には気象観測システムを移設したこともあり、最近は下記のようなネットワーク構成で運用をしていた。
11n/2.4GHzは昨年末に購入したミラーレス一眼レフカメラCanon EOS Kiss M2を接続するためだけに使用している。どちらの無線LANルーターで11n/2.4GHzを使ってもいいのだが、PPPoEルーターがVPNのためだけに使用するだけでは寂しいので、PPPoEルーター側の11n/2.4GHzを有効にして使っている。
また、都合によりネットワーク・アドレスは192.168.10.0/24から192.168.100.0/24に変更して運用していた。
ルーター変更
今回、IPoEルーターに使用しているNEC製のAterm WG1200HS3を、同じくNEC製のAterm WG2600HS2に変更することにした。
見出し画像の左側がWG2600HS2、右側がWG1200HS3だ。WG2600HS2の方が二回りほど大きい。
WG2600HS2を選択した理由は下記の通りだ。
1) IPoE接続時でもPPPoEブリッジを有効にすることができる(※)
2) これまでより高速な無線LAN環境になる
3) Wi-Fiメッシュは使わないのでWG2600HP4のような上位機種は不要
4) Wi-Fi 6はまだ不要(価格が高く、対応したクライアントも持っていない)
1)により、ONUとIPoE/PPPoEルーターの間にある、スイッチングHUBが不要となり、下記のようなネットワーク構成にすることができる。
2)は各デバイス側の対応に依存するので、現在持っているデバイスからして、恐らく効果は今のところは限定的だろう。
※
前回のnoteを見た方からTwitterのDMで、現時点で最新のWG1200HS4やWG1200HP4でIPoE接続中にPPPoEブリッジが有効にできると情報をいただいた 。WG2600HS2でも同様に設定できることをマニュアルで確認していた。
ルーターの交換・設定
ルーターを入れ替えた後、PPPoEブリッジの設定を行う。
IPoE接続時、WG1200HS3では有効にできなかったPPPoEブリッジが、WG2600HS2では有効に設定できる(デフォルトで有効になっていた)。
あとは、必要に応じてルーターをその他設定をし、上図のとおり配線して、各クライアントからインターネットへの接続を確認するだけだ。
さいごに
昨年4月にIPoEとPPPoEの併用に変えてから1年も経っていないのだが、早速Wi-Fiルーターを交換してしまったが、スイッチングHUB一台なくなっただけでも、電源タップ回りも含めてすっきりした。
当面はネットワーク構成を変更する必要はないだろう。
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