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「観察熟考」の法則【20】風地觀(ふうちかん)/64卦
熟考、見る、観察する、立ち向かう、内省の【20】風地觀(ふうちかん)。
【~「易」に全てを帰納する~】。プロフィールに書いた言葉です。いろいろな現象や出来事、事例やデータには共通点があります。帰納するとはその共通点を探して言葉でまとめてみようという試みです。その帰納する言葉になるのが易(易経)の言葉です。
「一回読んだだけでは理解できない」というのは、易(易経)を学ぶ人には共通している悩みのようです。自分もそれで大分苦労しました(今でも苦労しています)。
学んでいると、たまに「これはこういうことなんじゃないか」と分かる瞬間があります。そうしてまた原文(漢文)と書き下し文を読んだりすると理解できたりします。
易(易経)を初めて知る人、また学びたいと思ってる初心者に、過去に初めて易(易経)を学び始めたときに自分が困ったこと、つまづいたこと、苦労したことなどを盛り込みながら書いていますので、興味がある人はどうぞ参考にしてみてください。
このNOTEは原文(漢文)と書き下し文を確認したい時などに参考にしてもらえたらと思います。
全部である64卦あるなかのひとつ20番目の【20】風地觀(ふうちかん)の原文(漢文)と書き下し文です。
【20】風地觀(ふうちかん)
『卦辞』
「觀、盥而不薦。有孚顒若。」
「観(かん)は盥(てあら)いて薦(すす)めず。孚(まこと)有(あ)りて顒若(ぎょうじゃく)たり。」
(かんはてあらいてすすめず。まことありてぎょうじゃくたり。)
『彖伝』
「彖曰、大觀在上、順而巽、中正以觀天下。觀盥而不薦、有孚顒若、下觀而化也。觀天之神道而、四時不忒。聖人以神道設教、而天下服矣。」
「彖(たん)に曰(いわ)く、大観(だいかん)上(かみ)に在(あ)り。順(じゅん)にして巽(そん)、中正(ちゅうせい)以(もっ)て天下(てんか)に観(しめ)すなり。観(かん)は盥(てあら)いて薦(すす)めず、孚(まこと)有(あ)りて顒若(ぎょうじゃく)たりとは、下(しも)観(み)て化(か)するなり。天(てん)の神道(しんどう)を観(み)るに、四時(しいじ)忒(たが)わず。聖人(せいじん)神道(しんどう)を以(もっ)て教(おし)えを設(もう)けて、天下(てんか)服(ふく)す。」
(たんにいわく、だいかんかみにあり。じゅんにしてそん、ちゅうせいもっててんかにしめすなり。かんはてあらいてすすめず、まことありてぎょうじゃくたりとは、しもみてかするなり。てんのしんどうをみるに、しいじたがわず。せいじんしんどうをもっておしえをもうけて、てんかふくす。)
『象伝』
「象曰、風行地上觀。先王以省方、觀民設教。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、風(かぜ)の地(ち)の上(うえ)を行(い)くは観(かん)なり。先王(せんのう)以(もっ)て方(ほう)を省(かえり)み、民(たみ)を観(み)て教(おし)えを設(もう)く。」
(しょうにいわく、かぜのちのうえをいくはかんなり。せんのうもってほうをかえりみ、たみをみておしえをもうく。)
『爻辞』
上九━━━
九五━━━
六四━ ━
六三━ ━
六二━ ━
初六━ ━〇
「初六。童觀。小人无咎。君子吝。」
「初六(しょりく)。童観(どうかん)す。小人(しょうじん)は咎(とが)なし。君子(くんし)は吝(りん)なり。」
(しょりく。どうかんす。しょうじんはとがなし。くんしはりんなり。)
「象曰、初六童觀、小人道也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、初六(しょりく)の童観(どうかん)は、小人(しょうじん)の道(みち)なり。」
(しょうにいわく、しょりくのどうかんは、しょうじんのみちなり。)
上九━━━
九五━━━
六四━ ━
六三━ ━
六二━ ━〇
初六━ ━
「六二。闚觀。利女貞。」
「六二(りくじ)。闚(うかが)い觀(み)る。女(じょ)の貞(てい)に利(よ)ろし。」
(りくじ。うかがいみる。じょのていによろし。)
「象曰、闚觀。女貞、亦、亦可醜也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、闚(うかが)い觀(み)る、女(じょ)の貞(てい)とは、亦(また)醜(は)ず可(べ)きなり。」
(しょうにいわく、うかがいみる、じょのていとは、またはずべきなり。)
上九━━━
九五━━━
六四━ ━
六三━ ━〇
六二━ ━
初六━ ━
「六三。觀我生進退。」
「六三(りくさん)。我(わ)が生(せい)を観(み)て進退(しんたい)す。」
(りくさん。わがせいをみてしんたいす。)
「象曰、觀我生進退、未失道也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、我(わ)が生(せい)を観(み)て進退(しんたい)すとは、未(いま)だ道(みち)を失(うしな)わざるなり。」
(しょうにいわく、わがせいをみてしんたいすとは、いまだみちをうしなわざるなり。)
上九━━━
九五━━━
六四━ ━〇
六三━ ━
六二━ ━
初六━ ━
「六四。觀國之光。利用賓于王。」
「六四(りくし)。國(くに)の光(ひかり)を観(み)る。用(もっ)て王(おう)に賓(ひん)たるに利(よ)ろし。」
(りくし。くにのひかりをみる。もっておうにひんたるによろし。)
「象曰、觀國之光、尚賓也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、國(くに)の光(ひかり)を観(み)るとは、賓(ひん)を尚(たっと)ぶなり。」
(しょうにいわく、くにのひかりをみるとは、ひんをたっとぶなり。)
上九━━━
九五━━━〇
六四━ ━
六三━ ━
六二━ ━
初六━ ━
「九五。觀我生。君子无咎。」
「九五(きゅうご)。我(わ)が生(せい)を観(み)る。君子(くんし)なれば咎(とが)なし。」
(きゅうご。わがせいをみる。くんしなればとがなし。)
「象曰、觀我生、觀民也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、我(わ)が生(せい)を観(み)るとは、民(たみ)を観(み)るなり。」
(しょうにいわく、わがせいをみるとは、たみをみるなり。)
上九━━━〇
九五━━━
六四━ ━
六三━ ━
六二━ ━
初六━ ━
「上九。觀其生。君子无咎。」
「上九(じょうきゅう)。其(そ)の生(せい)を観(み)る。君子(くんし)なれば咎(とが)なし。」
(じょうきゅう。そのせいをみる。くんしなればとがなし。)
「象曰、觀其生、志未平也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、其(そ)の生(せい)を観(み)るとは、志(こころざし)未(いま)だ平(たいら)かならざるなり。」
(しょうにいわく、そのせいをみるとは、こころざしいまだたいらかならざるなり。)