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「革命」の法則【49】沢火革(たくかかく)/64卦
レボリューション、脱皮、革命、光と闇の闘い、変態、大きな変化、考え方や生活スタイルの刷新、革新、改革の【49】沢火革(たくかかく)。
【~「易」に全てを帰納する~】。プロフィールに書いた言葉です。いろいろな現象や出来事、事例やデータには共通点があります。帰納するとはその共通点を探して言葉でまとめてみようという試みです。その帰納する言葉になるのが易(易経)の言葉です。
「一回読んだだけでは理解できない」というのは、易(易経)を学ぶ人には共通している悩みのようです。自分もそれで大分苦労しました(今でも苦労しています)。
学んでいると、たまに「これはこういうことなんじゃないか」と分かる瞬間があります。そうしてまた原文(漢文)と書き下し文を読んだりすると理解できたりします。
易(易経)を初めて知る人、また学びたいと思ってる初心者に、過去に初めて易(易経)を学び始めたときに自分が困ったこと、つまづいたこと、苦労したことなどを盛り込みながら書いていますので、興味がある人はどうぞ参考にしてみてください。
このNOTEは原文(漢文)と書き下し文を確認したい時などに参考にしてもらえたらと思います。
全部である64卦あるなかのひとつ49番目の【49】沢火革(たくかかく)の原文(漢文)と書き下し文です。
【49】沢火革(たくかかく)
『卦辞』
「革、已日乃孚。元亨利貞。悔亡。」
「革(かく)は已日(いじつ)にしてすなわち孚(まこと)とせらる。元(おお)いに亨(とお)り貞(ただ)しきに利(よ)ろし。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。」
(かくは、いじつにしてすなわちまこととせらる。おおいにとおりただしきによろし。くいほろぶ。)
『彖伝』
「彖曰、革、水火相息、二女同居、其志不相得曰革。已日乃孚、革而信之。文明以説、大亨以正。革而當、其悔乃亡。天地革而四時成、湯武革命、順乎天而應乎人。革之時、大矣哉。」
「彖(たん)に曰(いわ)く、革(かく)は、水火(すいか)相(あい)息(そく)し、二女(じじょ)同居(どうきょ)して、その志(こころざし)相(あい)得(え)ざるを革(かく)と曰(い)う。已日(いじつ)にしてすなわち孚(まこと)とせらるとは、革(あらた)めてこれを信(しん)ずるなり。文明(ぶんめい)にしてもって説(よろこ)び、大(おお)いに亨(とお)りてもって正(ただ)し。革(あらた)めて当(あた)れば、その悔(くい)すなわち亡(ほろ)ぶ。天地(てんち)革(あらた)まって四時(しじ)成(な)り、湯武(とうぶ)命(めい)を革(あらた)めて、天(てん)に順(したが)い人(ひと)に応(おう)ず。革(かく)の時(とき)、大(おお)いなるかな。」
(たんにいわく、かくは、すいかあいそくし、じじょどうきょして、そのこころざしあいえざるをかくという。いじつにしてすなわちまこととせらるとは、あらためてこれをしんずるなり。ぶんめいにしてもってよろこび、おおいにとおりてもってただし。あらためてあたれば、そのくいすなわちほろぶ。てんちあらたまってしじなり、とうぶめいをあらためて、てんにしたがいひとにおうず。かくのとき、おおいなるかな。)
『象伝』
「象曰、澤中有火革。君子以治歴明時。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、沢(さわ)の中(なか)に火(ひ)あるは革(かく)なり。君子(くんし)もって歴(こよみ)を治(おさ)め時(とき)を明(あき)らかにす。」
(しょうにいわく、さわのなかにひあるはかくなり。くんしもってこよみをおさめときをあきらかにす。)
『爻辞』
上六━ ━
九五━━━
九四━━━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━〇
「初九。鞏用黄牛之革。」
「初九(しょきゅう)。鞏(かた)むるに黄牛(こうぎゅう)の革(かわ)を用(もち)う。」
(しょきゅう。かたむるにこうぎゅうのかわをもちう。)
「象曰、鞏用黄牛革、不可以有爲也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、鞏(かた)むるに黄牛(こうぎゅう)を用(もち)うとは、もって為(な)すあるべからざるなり。」
(しょうにいわく、かたむるにこうぎゅうをもちうとは、もってなすあるべからざるなり。)
上六━ ━
九五━━━
九四━━━
九三━━━
六二━ ━〇
初九━━━
「六二。已日乃革之。征吉无咎。」
「六二(りくじ)。已日(いじつ)にしてすなわちこれを革(あらた)む。征(ゆ)けば吉(きち)にして咎(とが)なし。」
(りくじ。いじつにしてすなわちこれをあらたむ。ゆけばきちにしてとがなし。)
「象曰、已日乃革之、行有嘉也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、已日(いじつ)にしてこれを革(あらた)むとは、行(い)きて嘉(よ)きことあるなり。」
(しょうにいわく、いじつにしてこれをあらたむとは、いきてよきことあるなり。)
上六━ ━
九五━━━
九四━━━
九三━━━〇
六二━ ━
初九━━━
「九三。征凶。貞厲。革言三就。有孚。」
「九三(きゅうさん)。征(ゆ)けば凶(きょう)なり。貞(ただ)しけれども厲(あやう)し。革言(かくげん)三(み)たび就(な)れば、孚(まこと)あり。」
(きゅうさん。ゆけばきょうなり。ただしけれどもあやうし。かくげんみたびなれば、まことあり。)
「象曰、革言三就。又何之矣。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、革言(かくげん)三(み)たび就(な)れば、また何(いず)くにか之(ゆ)かん。」
(しょうにいわく、かくげんみたびなれば、またいずくにかゆかん。)
上六━ ━
九五━━━
九四━━━〇
九三━━━
六二━ ━
初九━━━
「九四。悔亡。有孚改命、吉。」
「九四(きゅうし)。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。孚(まこと)ありて命(めい)を改(あらた)めれば、吉(きち)なり。」
(きゅうし。くいほろぶ。まことありてめいをあらためれば、きちなり。)
「象曰、改命之吉、信志也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、命(めい)を改(あらた)むるの吉(きち)とは、志(こころざし)を信(しん)ずればなり。」
(しょうにいわく、めいをあらたむるのきちとは、こころざしをしんずればなり。)
上六━ ━
九五━━━〇
九四━━━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━
「九五。大人虎變。未占有孚。」
「九五(きゅうご)。大人(たいじん)虎変(こへん)す。いまだ占(うらな)わずして孚(まこと)あり。」
(きゅうご。たいじんこへんす。いまだうらなわずしてまことあり。)
「象曰、大人虎變、其文炳也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、大人(たいじん)虎変(こへん)すとは、その文(ぶん)炳(へい)たるなり。」
(しょうにいわく、たいじんこへんすとは、そのぶんへいたるなり。)
上六━ ━〇
九五━━━
九四━━━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━
「上六。君子豹變。小人革面。征凶。居貞吉。」
「上六(じょうりく)。君子(くんし)豹変(ひょうへん)す。小人(しょうじん)は面(めん)を革(あらた)む。征(ゆ)けば凶(きょう)なり。居(お)れば貞(ただ)しくして吉(きち)なり。」
(じょうりく。くんしひょうへんす。しょうじんはめんをあらたむ。ゆけばきょうなり。おればただしくしてきちなり。)
「象曰、君子豹變、其文蔚也。小人革面、順以從君也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、君子(くんし)豹変(ひょうへん)すとは、その文(ぶん)蔚(うつ)たるなり。小人(しょうじん)は面(めん)を革(あらた)むとは、順(じゅん)にしてもって君(きみ)に従(したが)うなり。」
(しょうにいわく、くんしひょうへんすとは、そのぶんうつたるなり。しょうじんはめんをあらたむとは、じゅんにしてもってきみにしたがうなり。)