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猫は龍の化現という夢
「弁天社、龍神社が鎮座されている場所の、共通した定義は何か」
つい、今しがた目覚める直前まで、
何者かに、こう問われる夢を見ていました。
自分で、そうだなあ…
海、湖、湧水など水があり、龍脈がある?など考えていたら、
いきなり別の声で、「猫」という意見が飛び込んできました。
猫に好まれる土地であることだと。
猫が住み着いたり飼われている神社が多いのは、
猫が、現世における龍の象徴的代理の生き物だから。
神社のある地自体が、もともと猫=龍に好まれる磁場だからだ、と、
夢の中で誰かが言っていました。
尊い龍はふさふさと輝く毛があると聞いたことがあったのですが、
玉にじゃれる様子なども、龍の有様で、
そういえば、かつて箱根神社の芦ノ湖に立つ鳥居のもとに、
「白猫明神」という石碑があり、由来は誰も知らない謎でしたが、
それも関係しているのかもしれない。
箱根神社は、芦ノ湖に鎮められた九頭龍に由来する鎮守だし。
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猫の毛に静電気が起きやすいことや逆毛で威嚇する様などが、雷や逆鱗に通じ、
もしかしたら猫に落雷したことがあって、龍神と合一し、神格化されたのでは...などと、夢は続きました。
目が覚めてから、"そうだったのか…" なんて、
不思議に得心してしまい、自分で興味深く思いました。
猫は、確かに不思議で、
私がフィールドワークの際に、神社の数ある祠の前で目的の社を探して迷っていると、
いつしか猫(主に黒猫)が表れて、ついて行ったら見つけた、なんてことが、何度かありました。
また、数年前、とある有名なお社内の、奥宮にある、あまり人が訪れない原初の神が祀られているお社で、
こんな珍獣を見かけて、驚いたことがありました。
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実際に見た時には、ぐねーんと伸びた体に、顔が黄金色に輝いていて、まったく猫には見えず、
これはなに?!と、本気で驚き、
これぞ御眷属の神獣では…と感激して、
この前で三十分ほど琴を奉り、祈りを捧げました。
私は琴を奉る時、目を閉じています。
琴歌を奉り終え、目を開けた時には、
黄金の神獣は、黒猫に戻っていました。
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まったく同じ猫に見えませんでした。
最初に見たのは、明らかに神々しい神獣の顕現だったと思える様相で。
黒い蝶、カラスなども、祈りの際によく訪れますが、
旅中で猫に巡り会い、しばらくゴロニャンしてもらって遊んだりすると、
その土地に歓迎してもらえたようで、無性に嬉しくなります。
猫は神獣、その土地の鎮守神の眷属、
そして龍神と氣を通ずる神獣…
本当にそうなのかもしれない、そんな気がします。
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