夕焼けに望む
ただ嫌なんだ 嫌いなんだとは
駄々をこねられなくなった
子供のようにしなくなったとき
失って行ったものは何だったのか
知らないふりをして 見ないようにして
手の中に閉じ込めて大人になりきった
そんなこと当たり前だよと 普通の事だと
馬鹿みたいに強がって
滲んでくる苦しさに耐えていたら
痛いという事が どんな事かさえ
たぶん 気付けなくなってしまった
痛いものは痛いし 嫌なものは嫌なのに
たまには
駄々だって
こねていいんじゃないかな
のべつまくなしやる訳じゃないんだから
まだ こんな気持ちは 誰かに吐き出したい
まだ こんな気持ちは 誰かになだめられたい
悲しいほどに
それだけ
ただ望むのはそれだけ