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日本全都道府県に行ってきた(一気に鹿児島へ!)
2022年9月から12月にかけて、日本を旅していました。最初の目標は、「日本最北端の駅である稚内駅と、最南端の駅である西大山駅の両方に行こう!」というものでしたが、途中から、「アレ?もしかしたら全都道府県を通れるかも…」という野望(?)が頭をもたげて来て…はてさて、それは可能だったのか?
これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。
11月24日
昨日42.195キロ(フルマラソン)を走って、両親の家でグダグダしたいところだが…。
ええい止めるな、ワシは行かねばならんのじゃ!
日本全都道府県も、あと残すは九州、中国地方のみ。
あちこちをゆっくり見て回れたら理想的なのだが、実はそうも言ってられない事情がある。
広島にいる友だちと12月1日に会う予定が決まっていて、それまでには九州を全県見て回らないと目標が達成できないではないの。
7泊8日で、九州一周…。いやあ、これは駆け足になるなあ。
ともあれ、まずは一気に九州の先端まで行ってしまおうではないの。幸い、山陽、九州新幹線を使えば鹿児島も目と鼻の先!
新大阪駅を11時18分に出発する「さくら553号」で、一気に鹿児島中央へ。
この列車は新大阪始発なので、全線乗り通すことになる。
新大阪の駅で若干時間があったので、そうそうこれ、食べてなかったな…と名物(?)を。
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九州新幹線に乗るのは初めてだ!この、「鹿児島中央」という行先表示、心が躍る。かごしま、か…。
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広島カープ球場を横目に見ながら広島を通り…。
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関門トンネルは、青函トンネルと比べるとあっという間で、普通のトンネルを潜るのと感覚的には何も違わないが、それでも、ついに九州に入ったんだ、と少し感激。
新幹線の車窓はそんなに絶景というわけでもないので、漫然と景色を見ていると、列車は終点の鹿児島中央に。
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これで新函館北斗駅から鹿児島中央駅まで、新幹線を端から端まで乗り通したんだと思うと、ホームに降り立った時は少し達成感のようなものを感じた。ここに来て、色んな「乗り鉄目標」が達成できている。
(もちろん北陸新幹線とか、長崎新幹線というのもあるけれども)
新幹線のレールは、ここでおしまい。
北海道や北陸の新幹線ならばこの先延伸が予定されているが、九州新幹線に至っては、ここが本当にどん詰まりということはほぼ間違いないだろう。写真でも分かるように、線路のすぐ先はビルになっているし。
The end of the Shinkansen.
わざわざホームの先端まで歩いていき、車止めをしばらく眺めた。
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それにしてもさ、大阪から九州の先っぽまで、鉄道で3時間半で行けてしまうのって…想像の斜め上を行く。
小ぎれいな駅ターミナルを抜け、レトロな路面電車で本日の宿へ。鹿児島は本当に全く初めての訪問なのだが、やはり山や木の様子が南国っぽい。
ガタゴトとしばらく走った路面電車を、繁華街である天文館の辺りで下りて、ホテルを探してチェックイン。
今晩はどうせ一泊だし、またしても多くのホテルがふさがっていたのでカプセルホテル泊となった。
荷物を下ろし、港の方まで歩いて行く。眼前にそびえるのは、あの桜島!へ~、こんなに近いんだ。やはり雄大だなあ。
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その辺をブラブラし、繁華街に戻って今日の晩ごはんを探す。
出来たばかりの屋台村のようなお店があったので、そこに入る。
鹿児島といえば、やはり焼酎!すごいラインアップだなあ、それにしても。
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適当なものを見繕ってもらい、小さなグラスになみなみと注いでもらう。
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いやだこれ、めちゃくちゃ美味しい!つまみも旨い!
二杯目…ふわりとした薩摩芋の風味が、たまらん。
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調子に乗って、たぶん未だかつて食べたことがない、鳥刺しをオーダーした。旅行中だし、なにかあったら困るけど…っまあ、大丈夫でしょ!
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恐る恐る口に入れたが、全然生臭さやぬめりがなくて、肉の旨味を楽しめた。体内でアルコール消毒もしてるしね。
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いい気持ちでここを出て、なんか~、まだ~、飲み足りないなあ~、と歩いていたら、とてもダウンツーアースの立ち飲み屋に遭遇し、迷わず中に入る。なんすか、このメニュー。
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ぼーっと生きてる人にはこの凄さは分からないかもしれないが、この壁に貼っている酒の種類!
これ、全部鹿児島産の焼酎。日本とか、九州という次元ではなく、いち都道府県で作ってる焼酎でごわす。
しかも、ここにリストアップされている焼酎はすべて芋か黒糖で、「麦?米?なにそれ?」というガン無視ぶりである。
しかも、1杯250円からという、立ち飲みならではの破格の値段。
他の焼酎や日本酒、ビールも置いて入るが、ほぼ申し訳程度。いやはや、これには参りました。
カウンターに並ぶ数々の酒瓶も迫力だ。
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ここは、自動販売機で値段相応の食券(酒券?)を買い、カウンターに渡すシステムで、明朗会計!
つまみとして、きびなごの刺し身。きびなご、という魚は関東人にはあまり馴染みがないけど、鹿児島ではよく食されるらしい。
身がピカピカしていて、これもお酒によく合いました。
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僕の肝臓が耐えられるのなら、とことんまで色々試してみたくなるような酒場だった。
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焼酎王国、鹿児島の実力に脱帽した一夜でした。
(つづく)