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ヨット乗りと年齢について Life is short

一般論としては、経済的な余裕や自由な時間はリタイアをしてから得られるもの

リタイアしてヨット始めたいと言う話しを良く見聞きするこの頃です。

若くしてクルージングライフスタイルを得るには、リモートワークで収入を得るために能力やスキルが必要。会社勤めのオフィスワーカーだと長期の休暇取得は難しいです。
資産家として不動産で賃貸経営やAirB&Bで収益が上がる仕組みを持つか、自営業で半年稼ことで十分な収入が有れば、悠々自適で半年は自由な時間を確保可能かもしれません。

経済力以外にも、クルージングには、気力や体力、知的好奇心や場合によってはは対人能力など、若い時には持っていたエネルギーを持ち続ける事ができるかと言う課題もあります。

基本はシングルハンドでどこまで自活力とスキル、パッションを維持できるかが大きな課題です。 特に近年は異常気象で突然の大雨、酷暑などの問題も障害条件ですね。ヨット乗りの世界も新たに参加してくる若年層が少ない事から、全体が高齢化に向かっており、動かないヨットや、メンテが不十分なヨットが増えてきているという印象があります。

現役世代の減少問題でリタイア時期がどんどん先に延びている事も問題かもしれません。

私も年金受給が64からと言う事で、60代の半ばまでペースを落としながらですが、現役として会社勤めを続ける必要がありました。

周辺の諸先輩を見ても、複数のクルーと1〜2ヶ月前後のクルージングはある程度高齢となっても可能かと思います。
またシングルハンドを主体に経験値を積み上げてくれば、70代半ばでも毎年日本周辺をクルーズしている方々にで会う事ができます。

個人差がありますが、足腰に問題がない事、怪我や持病が無ければギリギリ70代後半が卒業のタイミングではないかというのが私の印象です。

ヨットオーナーとして80代の方もいらっしゃるかもしれませんが、ひとたび怪我や入院したとなると、1年以上船に行けないと言った状況に陥る可能性が高いのです。
後期高齢者とは良く言ったものです。

卒業のタイミング: オーナーを降りるというのは心情的に辛いものが有るかもしれませんが、私は船のためにも、新たにヨットを始めたい若い世代の為にも、船が劣化してしまわぬうちに手放す事が重要と思うこの頃です。
私の場合、あと10年前後と言うところでしょうか。

実は動かない船を何年も持ち続けて、ほとんど海に浮かぶ別荘と化したヨットを何艇も見てきました。 動かないので有れば、マリーナとしても経営効率が悪くなるはずです。
この状況は人のこない別荘地や地方の家屋で家や庭が手入れされず劣化していくと言う問題とも似ていると感じます。
高齢化が急速に進む事による衰退がじわじわと進んでいくわけです。

やはりヨットはデイセーリングでも、ロングに出なくても、キャビンで宴会だけでも、海の上で風を受けて走らせる事がオーナーとしての責任ではないかと。

小さな旅でも、シングルでも、すぐに出せるような艤装やレイアウトの船である事が極めて重要ではないかと考えます。

健康第一、パートナーも船に乗るので有れば、パートナーも楽しめる状況でのセーリングやクルージングの機会を増やす事が重要ですね。

ちょっと暗い話になりましたが、業者や雑誌ではこのような話しをしてくれないので、敢えて自分に対しての戒めとして書き残します。

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