初夏の瀬戸内ヨット旅: 便利グッズ編
狭いヨットで、ほぼ1ヶ月クルーズ旅を無事終えることができました。 600マイルを超える船旅で、便利と感じたものをご紹介します。
このページは、定期的に更新して、新たに便利グッズを加えていこうと考えています。 一部キャンプ旅や車中泊も似たようなニーズがあるかと思いますので、参考になれば幸いです。
その1:ダイソーのクーラボックス(電子レンジ要らず)
クルーザータイプのヨットでは、通常大容量バッテリを搭載しており、インバータで12VDCから100VACを供給し、小型の電子レンジを駆動できます。
我が艇でも450AHの電池を搭載しているので、短時間であれば電子レンジ駆動も可能です。しかし、12Vラインで消費される電流値をモニターしていると1−2分とはいえ100A近くの電流が流れるため、バッテリにとってはかなりの負担になります。
パックの白飯と、レトルト食品を電子レンジで温めるとなると、連続運転で、相当の電力を必要とします。
そこでおすすめなのが、お湯を沸かして、クーラーボックスに食材を入れ、一気に保温調理するというアイデアです。 おすすめはDAISOで販売している、プラスチックのインナー保護剤がついたタイプのアイスボックスです。これ1つあれば最大三人前のレトルトカレーや、レトルト中華食材とパックの白飯を同時に約30分沸騰したお湯で温めるだけで十分です。 山や川でのキャンプ、車中泊でも活用できそうなグッズですね。
その2:コックピットカバー (ドジャー、ビミニ:クルーズ必須アイテム)
春先から初夏のクルーズでは晴れが続いても3日ぐらいで、周期的に雨に降られます。 その雨も、場合によっては終日降ることも多く、ヨット旅ではこの雨の中の航海を如何に快適で安全に行うかというのは重要なテーマです。
また、初夏の強い日差しの中、日陰のないヨットでのクルーズを経験すると、ビミニがある船で、直射日光からクルーを守ることもまた重要な装備といえます。
自艇には購入時にドジャーとビミニは必須アイテムということで、制作をお願いして、コックピット(センター)全体をカバーできるようにしました。
通常の週末セイラーであればこれで十分なのです。しかしロングとなると、雨の降るなかもエンクロージャーでコックピット全体をカバーしたいところです。
今回は、ドジャーとビミニを連結してサイドパネルも自作、そして後ろ側も完全に囲いができるようにしました。 雨天のセイリングも離着岸はカッパを着流必要がありますが、操船中はドライな状態が保つことができました。
その3:カンバスの防水処理剤
製品の宣伝ではありませんが、今回ビミ二については、多少布地が劣化して雨漏れが時折かくにんされたので、撥水加工を出港前に行いました。
おすすめはテント用の撥水剤でした。 キャンプのタープなどで防水性が落ちてきた時には、活用できるものと思います。
実際に使用した感想ですが、かなり完璧は防水性を得ることができました。 ただ、耐用年数がどれぐらいかはこれからテストしていきます。
その4:シャトルシェフの活用
電子レンジの代わりに、クーラーボックスが使えるという話をしましたが、実は、シャトルシェフも高い保温調理機能を持つことから同様の使い方ができます。ただ円形なので、四角い白飯やレトルト食品の収まりは悪いのですが、お湯がたっぷり沸かせばこちらの方が高性能と言えます。
発泡スチロール性のボックスは結局ゴミになるという点を考えると、エコフレンドリーとは言えないという問題もあります。
またお酒を飲むため、アイスキューブを大量に頂いたのですが、冷蔵庫ではなく、このシャトルシェフで氷を保管したところ、なんと2日以上立派なロックアイスを保存できたのです。 鍋は場所をとりますが、保温調理の機能がクーラーボックスとしても役立つことを確かめることができました。
その5:折りたたみ自転車
田舎の漁港などに停泊すると、近くに温泉やスーパー、コインランドリーがない場合、どうしても自転車が欲しくなります。
今回購入したモデルは、イギリス製のマニアックな自転車BRONPTONです。この自転車の最大の特徴は、折りたたみが3段になっていて、とても小さなサイズになることです。
ヨットからの出し入れは、600 mmのハッチから容易に行うことができるのです。 今回も弓削島、小豆島などで、大活躍でした。 またこの自転車は前カゴを取り付けることができ、荷物の搭載もかなりできるので、ヨット旅にはとても向いていると言えます。
ただ自転車は海辺で使用しているとあっという間に錆びてきます。
サビ対策としては、こまめに洗浄や、オイルでの拭き取りなどこまめの手入れをする必要がありそうです。
まとめ:
最近はカタマラン艇やワイドスターンで収容力の大きなプレジャーボートが増えてきましたが、やはりモノハルの方が維持費が安いし停泊地選びにも困ることは少ない。
結局持ち物をいかに取捨選択してシンプルライフを目指すかという点に尽きるのかもしれない。
でも、SUPやテンダーボートも載せたいし、ミシンや、自転車も乗せてロングに出たいし、悩みが尽きない。