同じユニフォーム
駅のエスカレータで私の前に野球のユニフォームを着た女の子が立っていた。小学5~6年位だろうか。その子の前には同じユニフォームを着た同学年位の男の子。二人とも大きな重そうなバッグを肩から下げて、改札を出て、同じ方向に向かって行った。これから試合があるのだろうか。
あの女の子は小学生までは男の子と同じ野球チームでプレー出来るだろう。中学生になったらどうだろうか。学校の野球部で一緒に練習やプレーが出来るだろうか。そもそも野球部に受け入れの体制が整っているだろうか。女子部員用の部室はあるだろうか。
高校生になったらどうだろう。一緒に野球部員として活動していても、甲子園に選手として現在は出場出来ない。マネージャーとしてベンチにいることは出来るだろう。でも、それで彼女は満足出来るだろうか。
以前、日本は小学低学年まではジェンダーギャップがそれほどないと聞いたことがある。高学年になるに従って、出て来るということだった。それが事実かは分からないが、自分の子供の頃を思い越してみれば確かにと思う。大きくなるにつれ、それは更に拡がり、大人になれば理不尽なギャップも多々ある。
あまりに色んな所にありすぎて、ジェンダーギャップに鈍感になっている部分もあるかもしれない。「女」だからというだけで、どうしてなのか。朝ドラの「虎と翼」が好評だ。法では平等とはなっているがドラマの設定から100年経った現在でも真に「平等」とはとても言えない。世の男性が女性としての日常を数年でも経験すれば、いかに「平等」ではないと思い知るだろう。
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