鼻が曲がってるねと言われた人の手術レポ
こんばんは。こーひーです。
今月3月3日金曜日に鼻の手術を受けたのですが、どうだったか聞かせて欲しいと言われることがたまにあったので、自分のためにも記録しときます(あと自分がいざ手術するとなると体験談がもっと欲しかった!)
細かい内容に入る前に鼻の手術(3点セット)の内容を書いておきます。全身麻酔下,二泊三日で行いました。
1つ目は鼻中隔湾曲矯正術で、鼻の真ん中の軟骨の曲がりを削ったりなんだりで直すらしいもの。今回のメインです。
2つ目は粘膜下下鼻甲介骨切除術、これは鼻の一部の軟骨を取ってしまって粘膜をキュッと縮めて鼻を通してしまえ!という少々力技に感じる手術。
3つ目は後尾神経切断術、これは鼻の中のくしゃみとか鼻水に関係する神経を切ってしまう手術、個人差はある(?)らしいがアレルギー性鼻炎の根本治療。
これら3つを私はやりましたが、重たい蓄膿症があったりするとまた手術内容も変わるかもしれません。
手術提案から決意
「うん、鼻曲がってるね」と医者に言われたのはちょうど去年の1月とかだったと思います。その時は手術なんて大袈裟なと思ったものの去年の11月頃、あまりにも鼻詰まりが治らなくなりました…。薬を飲んでもダメ、なかなか寝れず自律神経がバグり睡眠不足からなんとなーく鬱っぽい感じで大学も休みまくってました。
それで「よっしゃ!手術は怖いけど粘膜は焼こう!そうしよう!」と思いました。この粘膜を焼くってやつは有名ですよね。1年から3年で元に戻ってしまうけど鼻詰まりが良くなったりするってやつで、入院要らず、外来ですみます。私は小学生の時鼻血が酷かったので一度左だけ焼いていたので経験者でした。(当時はクソ痛かった。今はあんまり痛くないらしい)
「レーザーの詳しいこと聞くぞー」って思いつつ病院に行ったら1月とは違う先生に「前も言われたと思うけど、鼻が曲がってるから奥まで焼けないしあんまりオススメじゃないよ」とやんわり断られました。このときはなんか退路を絶たれた気持ちでしたね。さらにこの行ってた耳鼻科ではもちろん入院手術が出来ないので、耳鼻科専門の手術専門の病院を紹介されて話だけ聞きに行ってきたら?と勧められてしまいました。勧められると断れないたちなのと、鼻詰まりが過去最高に辛かったせいでまぁ話だけ聞きに行ってみますって自分から囲まれに行きました。
さてさて手術専門の病院ではまず自分の鼻の中をカメラで見せてもらいました。鼻の中にカメラが入る前の下アングルの自分は見てられませんね。このとき、素人目にも右の鼻はピンクで通って見えるけど左の鼻は完全に真っ暗で物理的に閉じちゃってました。「あぁこりゃ息なんかできんよね」って思いましたし、衝撃の事実なのですがCTを撮ってみると右の鼻は奥の方で狭くなってしました。重度ではないのですがS字に曲がってるタイプだったってことです。ここで先生に必要あると思うか聞いたところ、鼻で笑われながら「まぁ~~詰まりやすそうな鼻だよね」って言われました。なんかイラッとしました。
そんなこんなで両親にも相談して(大学生なので)、えいやっと手術の日程を3月に決めました。決め手は3つで1つ目は大学三年生だったので、卒業研究と就職の前にやるならやっときたかったっていうのと、2つ目は毎年3回くらいは鼻詰まりで死んでいたのでさっさとQOLを上げたかったっていう理由。3つ目はまだまだコロナ禍なおかげで追加料金無しでもれなく全員一人部屋だったのと、世の中がマスク生活で周囲にばれないと思ったから。これは結構大きい理由だった。
手術前検査から前日まで
日程を決めたらあとは手術前の検査とかの予定が入り始めました。検査内容は、心電図、採血、胸部レントゲン、肺活量、尿検査とかだったと思います。あと手術3日前ですけどPCR(東京都のお金で無料)とかもやりました。
持病で心室期外収縮(いわゆる不整脈)があったので心電図はしっかりひっかかりましたが他の病院で見てもらったことがあったので精密検査に案内されるとかはなかったです。あと、2つやったうちの片方の結果で肺活量はおばあちゃんでした。年末に医学部生の友達に飲みの場で話してみたら「年に一回でも喘息が起きるなら肺活量とかグンと落ちるよ」と言われました(冬場の咳喘息頻発民)、同じような人は気をつけたほうが良いかも。でもこれも問題なしでした。何かしら検査に回されるんじゃないかと思っていたので良かったです。
手術まではほんとにふつーに暮らしました。大学の試験とレポートをぶちのめし、就活を進めてとか。変化があるとすれば手術一ヶ月前からピルの服薬を辞める必要があって、これは困りましたね。一ヶ月ちょい前に休薬期間にはいったのでそこから飲むのをやめました。手術と生理とピルの話は後ろに項を立てて書いておくので気になる人だけお読みください。
PCRにも引っかからずに迎えた前日はあまりにも低気圧で朝からぐだっと過ごしてました。夕方ようやく部屋を片付け、荷物を準備し、21時に絶食。めちゃくちゃドタバタしました。持ち物とかは病院の指示に従うのが一番いいのでこの記事ではあまり書きません。でも延長コードは絶対に持っていくべきだった。
手術当日
手術当日は朝7時に飲み物が禁止され、8時半に病院に来るようにとの指示だったので6時半過ぎに起きて水をがぶ飲みしました。前日の夕食は低気圧のせいであまり食べられなかったので低血糖ぎみでふらふらしつつ病院へ。到着して当日の日勤担当はおそらく中国系の方でした。チャイニーズアクセントの日本語がめちゃくちゃかわいくてよかった。どたばた血圧はかったり点滴刺されたり(痛い)色々して10時くらいには手術室に向かってました。はやい。ちなみに初めての手術ですが不思議とビビったりしてませんでしたね。
手術室では陽気なおじちゃん麻酔科医に迎えられ「麻酔中のからだを守るために心電図のとか色々貼り付けちゃってもいいかな!!?」と謎の質問をされました。ちなみに返事する前に看護師さんが貼り付け始めてました。ここで「だめです」っていったらどうなるのかすっごい気になりましたね。さくさく準備が進んで、じゃあ麻酔左腕から入れますから眠くなったら寝てくださいと説明を受ける。初めての全身麻酔は徐々に左腕があっっつくなって、そしたら頭があっつくなる不思議体験でした。感覚は度数の強いお酒を飲んだときに喉が焼ける感じが頭で起きてるのに近い?のかもしれない。看護師さんに入り始めましたと言われてから10くらい数えたところでシャットダウン。
起きたら喉から空気のチューブを抜かれ、ガックガック震えながら車椅子に乗り、病室へ。ベッドには電気毛布が用意されていたので温まりながら一時間の安静時間。ここらへんはあんまり明確な記憶がないです。スマホも近くになかったので暇でしたね。ちなみにあとから調べた所寒くなるのは麻酔の影響で自律神経がバグり倒すかららしいです。めちゃくちゃ凍えました。あと人よりシバリング(震えるやつ)が出やすい体質なので看護師さんにめちゃくちゃ心配されました。
一時間の安静時間のなかで完全に目が冷めてしまって、そこで息ができねぇのに喉が痛くて慌てました。どうやら酸素チューブを挿管されてた影響で喉が痛く、鼻は完全に綿で詰まっててしんどかったです。安静時間が終わったら看護師さんが水とロキソニンを持って現れたのですがとにかく水が飲みづらくてしんどかったです。これは事前に他の人の手術日記で読んでいたのですが、鼻が完全に閉じてしまうと水を飲むときに同時に入る空気の出ていくところがなくなるためと説明されてました(本当かどうかはしらない)。実際、鼻がゲホってなるし耳がツーンと痛くなるしで本当に水分が取りにくかった。もしいまこの状況の人がいたらごくんって感じではなくスルスルって感じで少しずつがおすすめです。ただそれでは薬が飲み込めないので、服薬は勇気を持って飲み込みましたね。ちなみになぜか食事だとツーンとしなかったのは謎です。なんなんだろあれ。
ロキソニン飲んだら看護師さんと歩けるかチェックして、そしたら夕食ぐらいまで完全フリーになりました。昨日の夜から絶食してましたが昼食は出ずお腹はぺこぺこです。暇だなと思いつつも体は疲れてるのかどんなに呼吸がしにくくても寝落ちることが多々ありました。しかし鼻が奥までスポンジで埋められているとどうしても大きないびきが出るもので、それで毎度目が覚めるという体感2時間実質15分の睡眠を繰り返していました。ここでしんどいのは鼻が詰まってるせいで涙が止まらなくなるっていうのと、まだまだのどが痛いことくらいですかね。ただなんとなく頭がふわふわしてたのでそんなにしんどくなかったです。夕食も味噌汁飲む以外完食しました。匂いはなくても美味しかったです。その晩はいびきで起きる、体感2時間実質15分の睡眠を繰り返しつつロキソニン飲んで過ごしました。看護師さんたちも寝れないのがデフォだから自由に過ごせ的なスタンスでありがたかったです。
2,3日目と退院
2日目は朝から血圧はかったりしつつ点滴抜いて、朝食→昼食→夕食とほぼ予定なしでした。すでに鼻血もほぼ止まってたし昼過ぎにはシャワーも浴びれましたね。ちなみに一泊二日コースを選択するとこの昼には一度退院できるらしいのですが、その場合鼻の詰め物を取るためにどうせ次の日病院に来る必要があったので2泊にしました。でもまぁ暇が苦手とか病院がとにかく近所みたいな人は一泊でもいいかもしれません。ベッドの上で寝てるだけなので食事はほとんど入らず、眠気も遠くなり、この晩が一番しんどかったです。詰め物が浸出液やら血やらを吸いまくり成長しているので鼻を前日より圧迫するせいでジンジンと痛いのが続きます。眠くないので諦めてずっとYouTube見たりゲームしたりして過ごしました。延長コードがあればよかったな!!って思いました。ちなみに朝の5時くらいにようやっと一時間寝れました。
3日目の朝食はお腹は空いていたもののなんか胃がムカムカして食べれず。原因はよくわからないけど、ロキソニンで胃が荒れてたか、暖房のせいで気分悪くなってたか、気づかぬうちに血を飲んでいたか、お腹が空きすぎていたか。まぁその掛け合わせだと思います。先生が早くに出勤してくれたため、予定より一時間早く7時半にスポンジを抜くことができました。他の体験レポではここで失神する人もいるだの何だの書いてありましたがそこまでの痛みじゃなかったです。ただ、自分の鼻がこんなに長かったか?太かったか?と不安になる感じです。抜いたスポンジは自分で胸元に抱えたトレーに落ちるのですがさすがに見れませんでした。怖い。ちなみに女性にしか伝わらない例えで申し訳ないのですが、経血量が多い日に入れてたパンッパンのタンポンを抜く感じに近いと思う。抜いた直後に鼻の中を軽く掃除されますがジンジンジンと痛みます。そんで息吸ったらありえんぐらい左の鼻から息できて驚くまでがセットです。空気ってこんなに冷たかった!?ってなるくらいツーーーンとします。まぁすぐに綿球を入れられるので感動は長く続きませんでしたが…。
看護師さんから薬の説明を受けたり片付けたりして9時過ぎには退院できました。はやい。ちなみに私はタクシーを使いました。さすがに電車とかは少ししんどいと思います。
退院から今日(術後約1週間)
さて、退院してみると鼻の詰め物が抜けたおかげで横に広がってた鼻ももとに戻って涙目で鼻に綿をつめてること以外に見た目上変化はありません。母が心配して福岡からやってきてくれたのですが、私が元気なので拍子抜けしたようでした。ごめんて、私だってもっとしんどいの想像してたよ。ちなみに、鼻の中を乾燥させないように術後一週間は綿球を詰めたりマスクをするようにとのことです。わたしは口呼吸で喉が乾燥するのも辛いので通ってる左の綿球を外してマスクをしています。加えて退院して3日感くらいは変な匂いがします。これが形容し難いし、なんの匂いだっけー?と頭を悩ませてます。甘いような鉄っぽいような薬っぽいような膿っぽいような、結構ストレスになる人はいるかもしれません。私は昔ひどい扁桃炎にかかって卵の腐ったような匂いに悩まされた経験があるので耐えられました。
あと鼻の通りなんですが術後5日目時点では左はスースーで、逆に右は結構詰まってます。手前側で大きく張ってた左側より奥で小さく曲がってた右のほうが、術後の腫れとかが邪魔して詰まってるのかな?と感じます。真相はわかりません。
投稿が遅れたので追記ですが、金曜日(術後1週間)のタイミングで大風邪を引きました。38度の熱がでて咳が止まらずコロナの検査へ行ったところ手術の影響か鼻の奥で採取する検査がエラーになり2時間かかりました。ちなみにインフルも陰性でした。このせいで現状(術後2週間)治りかけですが副鼻腔炎です。皆さん気をつけましょうね。ただ、手術したおかげか鼻がかみやすいです。こんなことで恩恵を感じたくなかった。
手術と生理とピル
さて、男性やピルユーザーでない方は読み飛ばしてもらって構わないのですが一応書いておきます。自分が調べても体験談が見つからず困ったので。
私は2年前くらいから低用量ピル(トリキュラー)の利用者です。特に大きな病気があり飲んでいるわけではないのですが、ひどい生理痛の緩和とメンタルケアが服薬理由です。しかしながら手術に際しては血栓症のリスクが有るため術前1ヶ月前から術後2週間は休薬してくださいとのことでした。
休薬して一発目の生理は少し遅れたもののだいたいピル飲んでるときと同じ期間で来てくれました。ずっとピルのんでたおかげかあまりひどい生理痛は来なかったのですが、生理前はメンタルが落ち込んだし、ニキビもできました。ホルモンってすごい。あとピル飲んでるとあんまりない排卵!!って感じのおりものとも2年ぶりに再会して感動しました。まぁ、ここらへんは婦人科の主治医に相談してください。ただ、完全にピル飲んでなかった頃まで1回でひどくなるわけではないので安心してください!!
ただピル再開のタイミングになるピル無し2回目の生理は始まりかけからまぁまぁ生理痛酷くなったのでお気をつけて……。我慢せず痛み止めを飲みましょうね……。
まとめ
そんなこんなであっという間に術後2週間ですが、仕事はほんとに退院して2.3日後には行けるレベルだと思います。根性があれば次の日だって余裕かも?鼻はまだ右が軽く詰まってますが、どちらかというと風邪ひいたせいのような気がします。まだまだ実感は薄いですがQOLを上げることに快感を感じる人にはおすすめの手術です。ぜひ参考までに!!