見出し画像

5年間の反省

不動産業、農業、飲食業の会社を経営しているのだが正直なところ、不動産業以外は赤字である。グループ全体でみると不動産業の利益を以って他の会社の補填をしている状態である。

なぜ赤字なのかは明白で、全て任せっきりでやってきたのが一番の原因ではないかと思う。「資金は出すが口は出さない」当初はこれが一番いいと思っていた。まずもって、数百万、数千万のお金を扱ったことがない人に自由にやっていいよと言ってもうまくいくはずがない。お金の使い方というのもスキルの一つで、経験することによって上手くなってくる。

そのスキルがないのに与えてしまうと、勘違いしてしまう。中古品でもいいのに新品を購入してみたり、少し探してみてなかったものを購入して同じものが複数になったり、いるかいらないか曖昧なものを購入したりするようになる。

そんなことを数年続けると大赤字会社ができてしまう。

さすがに資金的にも限界がきて、ここ半年くらいで見直しを始めた。まず取り組むべきことは経費削減で、事細かくチェックするようにした。見れば見るほど気分が悪くなるようなほど無駄がたくさんあった。法人カードを渡していたが、取り上げてその都度、小口現金で支払うようにした。カードのほうが便利だと思っていたが、無限に使ってしまうのである。小口現金も買ったものを報告するように変えた。このようなルールを作ることで少しづつではあるが経費は削減されている。

経費を削減するということは売上が横ばいでも利益が増えるということである。

一番大きい経費は人件費と家賃で、この費用対効果が薄いとかなりの打撃を受ける。農業、飲食ともに一人ずつ社員に辞めてもらった。これは経費削減のために辞めてもらったというよりも、人件費に対しての会社の利益が常に赤字だという判断で、その先に黒字に転換されるようなイメージができなかった。飲食に関しては店舗も閉め、キッチンカーのみの稼働にした。

上記だけで月100万ほど経費削減できたと思う。出ていくお金を抑えて、売上を上げるというのは当然のことであるができてなかった。その他、キッチンカーのイベントに出た際の売上と支出も今まで見てなかったが、作成するように伝えた。確認するとどれくらいの売上で利益がいくら残るかがすぐにわかる。農業に関しては今シーズンのイチゴ売り上げ目標と、目標に達成すればどれくらいの利益が残るかを計画して共有することにした。

この5年間は反省だらけで、いまから一気に上り詰めていかなければいけない。まず12月からシーズンが始まるイチゴを戦略と計画を丁寧に練り売っていく。クレープのキッチンカーをイチゴのブランドである「RED」キッチンカー仕様に変え、農園の宣伝をしながらイベントに出店する。キッチンカーは農家直送のイチゴ含む果物を使っているということでかなりのシナジー効果があると考える。

店舗も出したいがじっくりといい物件を見つけた方がいい。焦ってもいいことがないのは経験済みなので。イメージとしては小さなスペースで
「THE RED」ショップを展開したいと思う。その店舗が不動産会社で購入した物件なら最高で、そういう視点で常に見ている。

とにかく、今までの経営手法は間違いだった。
それは全て経営者である私の責任だ。
失敗で学ぶことはたくさんあり、それを生かしていかないと意味がない。
経営の失敗は社員の人生にも左右するので、もう一度気合を入れて経営に取り組みます。

いいなと思ったら応援しよう!