見出し画像

雇用と業務委託

会社を経営していると人材の問題にぶつかる。一人でやってる会社以外は、どこの会社でもこの悩みが付いて回ると思う。

サラリーマン時代は感じたことないが、経営すると疑問に思うことがある。雇用関係において雇用されてる方が雇用主より立場が上なのだ。

これは不動産における貸主と借主にも似たような問題があり、弱者保護という観点からこのような立場関係になってるようだ。

簡単に言うと一度雇ってしまうと理由なく解雇ができないということである。経営者側の意見を言わせてもらうと、雇ってみないとわからない部分は多様にあり、しばらくしても仕事ができないと判断すれば辞めてほしいと思う。

会社にとって人件費とはかなり大きな固定費にあたり、会社の経営を揺るがすくらい大きな費用である。それが面接だけで能力の判断をし、入社後は解雇できないとなるとかなりのギャンブルになる。

派遣が増えたり、契約社員が増える理由はまさにこれで、正社員として採用するより、期間を決めて契約更新するかどうかの選択をする方がリスクヘッジできる。

パートでさえも期間を決めた雇用をしてなければ解雇できないという、とんでもない制度だ。

今回まさにそのトラブルにぶつかり、3ヶ月しか働いていないパートに対してかなりの労力と、辞めてもらうための費用がかかってしまった。

雇用されてる人間が守られてるような雇用制度は日本だけらしい。この制度が変わらなければ社員として採用するのではなく業務委託契約を締結して働いてもらうという仕組みが増えるのは当然の流れで、逆にその方がいいと思う。

いつでも契約を切れる関係というのはどちらにも緊張感が生まれる、昼間に喫茶店やパチンコ屋でさぼってるようなダメリーマンはいなくなるだろう。業務委託ではなくてもいつでもクビにできるような制度にすれば、正社員雇用は増える…と言いたいが現実的にはそうじゃないと思う。

業務委託にすることのメリットが多すぎるのだ。
業務委託にすることで正社員に対して支払ってる社会保険料の支払い義務がなくなる。さらには業務委託料に消費税も含まれてるため、減税することができる。さらにいつでも契約解除できるので、いいことしかない。

もういっそのこと全員を個人事業主にするべきで、それくらいの大ナタを振るわないと日本は回復しないと思う。

とにかく、週5回働けば25日には給料が入ってくるという考えの人間が多すぎで、賞与がなければ文句を言い、給料が上がらなければ文句を言う。利益に対してどれだけの経費が掛かってるかも考えるべきで、そこに社会保険料、税金もあることを理解するべきである。

私の周りには経営者が多く、理解してる人間は多い方だと思いますが、全体を見れば理解してない人間が多すぎる。

私が新入社員として入社した会社の上司が50歳を迎え、会社から煙たがられる存在になってるという話を聞いた。約30年サラリーマンとして勤務して、今会社から追い出されたとしたら、何ができるのだろう。

会社という看板で仕事するのではなく、個人で勝負できるようにならないと人生の後半で間違いなく失速するだろうし、今後はこういう人間が増えてくると思う。

とにかく日本がおかしすぎるという愚痴でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?