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組版、というのはちょっと照れくさいけども
私は小説を書くオタクなのだけれど、同人誌を作る時は有償でデータ作成を依頼している。
専門用語でいうところの組版の作業もある。書体の選定やルビの指示と合わせて本文データを送り、ある程度は流し込みで作ってもらうけれど、最終的な細かいチェックはやっぱり自分でしないといけない。
送られてきた本文校のPDFデータを凝視しつつ、Apple Pencil(この校正の時にしか使わない)で書き込みながら修正事項の申し送りをする。
以下、申し送りの例。
ダッシュ(――)が行頭に来ているので、前行の文字から調整(禁則処理)願います。
15◯ページ最終行の「鬻ぐ」のルビが抜けています。“<ひさ>ぐ“と振って下さい。
27◯ページ3行目の「23」に縦中横設定お願いします。
31◯5行目の““(ダブルクォーテーション)を半角に直してください。……などなど。
(noteのネタにするため適宜内容を変えてます)(ルビが絶対必要そうな漢字を咄嗟に考えてみたものの「鬻ぐ」を使ったことはない)
私は趣味でやってるので、知ってる範囲の言葉でえっちらおっちら修正のお願いの文章を書いてるけど、こうした組版が本職という人はどういうやりとりをしているんだろう。
もっと効率的な校正の指示があるんだろうなー。
「13歳のハローワーク」を読んで、校正の仕事に憧れたこともあった。四大出てないとダメなのよね(←高卒)。
基本的に自立する分厚さの同人誌ばかり作るので、データ作成を依頼するたび仕上がりにドキドキするのは総ページ数。500ページ超えてしまうと使える印刷所も変わってくるので……。
今回もなんとか収まりました。ほっ。
しかし、誤字脱字とか、禁則処理抜けとか、とにかく諸々の組版のミスはどうやったって完璧に取り除きようはない。だって誤字なんか、あれは印刷後に生えてくるものですからね?(真顔)
そう思わんとやってられんけども、なるべく見返してできる限り綺麗な紙面を作りたいのももちろん本当。Apple Pencilをピピピと振りつつ、引き続きPDFを睨む夜。