【映画】茄子 アンダルシアの夏 …とかの感想
前書き
私事だが明日、おニューの自転車が届くのだ。
高ぶる気持ちで眠る事が出来なくなった私は、
YOUTUBEでサイクリング動画やツールドフランスなどの
ロードバイクの大会を片っ端から見始めて、
空が白んでき始めた頃、「弱虫ペダル」…にはいかずに
手頃な長さの「茄子 アンダルシアの夏」を
観はじめたのだった。
(結局、スーツケースの渡り鳥も一気見してしまうのだった。)
今日は誰の日だ
ロードレースを上空から撮影すると
100人以上の選手たちが集合と離散を繰り返していく。
それは各選手で交代しながら先頭の選手を風除けにして進んでいくからだ。
故に、集団の中で呉越同舟、一蓮托生の関係を築くことになる。
そして、駆け引きが行われる中、勝負を仕掛ける選手が前に出てきては
後続に飲み込まれていく事で、あたかも魚の群れの様な生命感を醸し出す。
それは、この映画の中でも生き生きと表現されている。
一人一人の人間に注目するとどうだろう。
自転車で走り抜けるために極限まで鍛えられた選手と
乗せる人間に合わせて極限まで改良された自転車の関係は
機械と生物というコントラストがありながら
調和のとれた美しさが保たれている。
そこに極上の人間ドラマが生まれる。
主人公のペペは言う。
「今日は俺の日じゃない…兄貴の日だ。」
今日のレースはぺぺの地元だ。
そして奇しくもお兄さんの結婚式も今日、この地元で行われる。
相手はペペが好きだったあの娘だ。
ぺぺが兵役の間に盗られた様な思いが頭の中をよぎる。
一方、自身のチームのスポンサーが不調のチームに
見切りを付けようとしていた。
今日、結果(首位)を出さなければ首を切られてしまう。
「今日は俺の日じゃない」どころの話じゃない。
俺の日じゃなかったどころか、奪われていた上に、
どういう訳だか全てを失おうとしている。
だが勝てば問題ない。
焼肉定食
シチューにかつ丼、
為せば成る…つまり茄子(為す)のだ。
ごちゃごちゃ考えてんじゃねーぞ!
ラストスパートでは、
駆け引きとか…
チームワークとか…
兄貴や地元の思い出とか…
好きだったあの娘の事とか…
チームの事とか…
スポンサーの事とか…
勝つ事とか…
人間ドラマとか…
映画の感想とか…
人生に準える様なレースの構成とか…
人生とは…
そして茄子とは…
そんなつまらない事は
ごちゃごちゃ考えてませんってツラで
ただ無心でペダルを
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ漕ぐ
濃厚なドラマの後に押し寄せるカタルシス…
そして勝利の行方は…
観てない人は是非、確認して欲しいッ!
後書き
この映画を観終わった後、私はより一層、自転車の事が
好きになれたような気がする(別にロードバイクを買ったわけではない)
買ったその日ぐらいは、マイバイクを裸で抱いて寝ようと思う。
まぁ、それはいいとして最後に言いたい事は…
結局、茄子って一体なんだったの?
いっちょんわからん。