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歩くって素晴らしい?【映画】わたしに会うまでの1600㌔感想と解説

前書き

なんとなく感じていた事だが「歩く」という行為には
人生を好転させる不思議な力がある様に思える。

小説家や芸術家は、アイディアに詰まれば歩き回り

ストレスに負けそうなとき、歩くことでメンタルを整えたり

毎日の健康のために歩いたり

etc etc

歩いた後では、何かしら良い方向への兆しが見受けられる様な気がする。

この実話をベースにした映画は、歩く事で起こりうる様々な効能が
彼女を気高い存在に変えていく。

観る事で歩く事や人生の意義を再発見できる
良い映画の様に思えた。

1600㌔歩いた彼女はどう変化したのであろうか


母に死なれ、夫を不倫で裏切りドラッグに溺れた彼女は
まるで醜いアヒルの子だ。
母の様に気高い白鳥の心を取り戻すため1600㌔を歩く旅に出た。

彼女は大きなリュックを背負い蝸牛の様な歩みで旅を始めた。

しかしコンドルの様な目線で自分を俯瞰するようになると
自分にとって要らない荷物を捨て去り
雀の様に身体と心を軽くして行くのだった。

彼女は荒れ野の蛇のように
古くて小さな自分の殻を脱ぎ捨てる
一度脱ぎ去れば、そのうち自分にあった生き方も見つかるものだ。

次第に旅をしながら、まるで狐の様にしたたかに振舞うようになる。

そして1600㌔の旅は、彼女を大人のカエルの様に
大きく成長させていくのだった。

彼女は神の橋の上で神性との出会いを体験する。
橋は古来よりあの世と現世の境目の象徴である。
…つまり本当の”わたし”に出会う事だ。

その体験は醜いアヒルの子が白鳥だった本当の自分に
気付いた体験と同じものの様に私は思えた。

後書き


元々インドアな私に、最近のアマプラのお勧めがハードすぎる気がする。
もしよければ下の記事も読んでみて下さい。


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