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【自立心と責任感】 イヤイヤ期に「自分でやりたい」を言わなかった息子の話

発達がゆっくり のんびり家の息子

子育ての中で、イヤイヤ期は多くの親が直面する課題です。「自分でやりたい!」と主張し始めるこの時期は、子どもが自立心を育む大切なステップとなります。

我が家には現在、2歳4ヶ月の娘がいますが、

「自分でやるの💢」「自分で!自分で!」が口癖。
不用意に、手伝ったり、勝手にやってしまったりしたら、大激怒。もう一度やり直し。

こうして、まだまだできないであろうことをやろうと頑張ってる娘を日々応援しております。

しかし、全ての子どもが同じように「自分でやりたい!」と主張するわけではありません。
思い返すと、我が家の息子も、イヤイヤ期にあまり自分から「やりたい」と言わなかった子どもでした。
そしてイヤイヤ期を抜けた4歳半の今、正直、自分のことは自分でやる、自分のことは自分で決める、そういった自立心が育ちきっていないようなそんな印象を受けています。
このようなタイプの子どもに対して、どのように自立心と責任感を育んでいけば良いのでしょうか。


息子の「やりたい!」が少なかった理由

私が考える息子の「やりたい!」が少なかった理由は二つあります。

1つ目は、息子の性格です。慎重で臆病な性格のため、あまり自分から新しいことに挑戦するのが得意ではないタイプです。
もちろん、慎重さは一つの長所でもあります。自分で納得してから行動に移すという姿勢は、衝動的に物事を動かさないという大人になってからも役立つ資質だと考えています。
しかし、今はどんどんと失敗を重ねて欲しい時期。そうやって人間は成長していくものです。私は母親として、息子のこの性格を理解して、育ちを助けていく必要があると思っています。

2つ目は、適度な自由や失敗を許される経験が不足していたことです。私自身が日々の忙しさにかまけて、つい息子の手伝いをしてしまい、結果として彼が自分で物事をやる機会を奪ってしまったことが影響していると感じています。

最終的に年中さんになった時に、保育園の先生に指摘をされて、慌てて言動を改めました。(その時の話はこちら)

息子は最初はとまどった様子だったけど(ごめん)、私の言動や心がけを変えることで一気に自分のことを自分でやる習慣が身につき始めた気がします。

なぜ、自立心を育みたいのか

定期的に読み返している育児書の一つに竹内エリカさんのシリーズがあります。

定期的にKindle Unlimitedで読めるようになってます

この本の中では男の子は3歳で「自立心と責任感」を育むとあります。
男の子は、人に聞いたり、助けを求めたりするのが女の子と比べると苦手な傾向にある。そのため、ここで「自分で目標を決めて行動する自立心」を育てておかないと、社会に出ても目標を見つけて行動できない大人になってしまう。

さらに、近年のAI時代の到来。AIネイティブ世代の息子が働く頃には、人に言われてやるような仕事はほとんどAIができるようになっているはず。
そんな時代に必要な力は「課題を見つける力」で、自分でやることを決めて、行動できないと何もすることがなくなってしまう恐れがあります。

この本を改めて読み返したときに、息子はこの3歳の課題をいまいちクリアできていない感を感じました。

自立心を育むために実践していること

息子が4歳になり、保育園の先生に指摘されてから、私は息子の自立心を育むために意識的にいくつかの行動を取るようになりました。

毎日の生活習慣での自立の促進

息子にとってもっともハードルが低いのは、毎日のルーティンを通じて自立を促すことでした。
例えば、朝の保育園の準備では、息子が自分で何をすべきか考えられるように、細かく指示を出すのをやめました。
お支度ボックスやチェックリストを用意し、さらにゲーム感覚で競争することで楽しみながら自分で支度をする習慣を作っています。
最近では、ほぼ私が介入することなく支度ができるようになり、このやり方を他の部分に広げていきたいなあと思っています。

「ダメ」を言わない心がけ

息子は基本的に私が作った枠組みからはみ出さないタイプです。
そこで、彼が自分の意思を持って行動するようになった今、「ダメ」という言葉を極力使わないようにしました。
もちろん、明らかに危険なことや社会的に問題がある行動は止めますが、
それ以外の私の都合でやめてほしいことに対しては、「こんなふうにしたいと思ったんだね、自分でよく考えてやったね!」と肯定的なフィードバックを意識しました。

ちなみに、一方の娘は、2歳前半で自分の目的のために様々な戦略で行動するので、同じ親が育ててもこうも違うかと思い知らされてます。

責任を取ることを教える

「ダメ」と言わない方針を貫いていると、時には失敗もします。
むしろ息子は失敗するのが嫌だからとそもそも行動をとりたがりません。

そのため、息子が何かを失敗したときは絶好の機会で、その失敗をどう修正するかを一緒に考えるようにしています。
例えば、「こぼれた」なら「拭けばいい」、「壊れた」なら「直せばいい」といった具合です。
この経験を積むことで、「失敗しても修正すれば良い」という心の余裕を持たせることを目指しています。

それから、責任を取るとは少し違うかもしれませんが、ここ一年くらい「まあいっか」を私自身が意識して使うようにしています。

「失敗したっていいよね。大丈夫だよね。」

そのメッセージをたくさん伝えて、たくさん失敗してほしいのです。

すると息子も、「まあいっか、こうすればいいよね」とちょっと前なら怒ってギャン泣きするような失敗をこう言いながら受け入れることが増えました。
(まあいっかじゃない!使い方違うよ!ってときもあるけど。笑)

息子の人生は長い これからもどんどん成長する

3歳の課題をクリアしきれていないという焦りもありましたが、今からでも遅くありません。
息子の個性を尊重しつつ、少しずつ成長していけるよう見守り、サポートを続けていきたいと思います。
どんな性格の子どもでも、自立心と責任感を育むための方法は必ずあります。大切なのは、その子に合ったアプローチを見つけることです。

今後も息子が自分で物事を判断し、責任を持って行動できるよう、日々の関わり方を工夫していきたいと思います。

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