10年ぶりのセックスを願うアラフィフ 8 ~電話~
ちょっと仕事の片づけしてくるね~と家を出る。
自宅と職場はちょっと離れた距離。
自由になれた気がした 15の夜、、、ならぬ51の夜。
仕事でもプライベートでも電話って相手の顔が見えないのでどうしても緊張してしまう。
連絡してあった時間になったことを確認してスマホをタッチ、、、
数回コールが鳴った後に、、、
「もしもし~こんばんは~」
ふわ美さんの声、、、
三年以上たってるけど、会った時のシーンを思い出した。
かなり緊張しながら電話に出てくれたことのまずは御礼、、、
「いろいろ話したいことがあってメールとかだと、、、
色々気持ちとかが伝わりにくいし、、、
思い切って電話しちゃったけど、、、
大丈夫でした?」
「うん、大丈夫ですよ~」
普段もあまり夜に出かけることはないので、この時間帯なら大丈夫とのこと。
「ランニングしてるって聞いたけど、、、まだ続けてるんですか?」
「ランニングね~毎日じゃないんだけど、気が向いたときに走ってるの」
「いや、メール読んだ時はびっくりしちゃって、、、
自分の話きいて走り始めたなんて書いてあったから」
「うん、でも楽しそうに話してたから、自分でもやれるかなって思って」
話を聞くと運動不足で体力がないのも気になっていて、走る話をしたのがタイミング良かったみたい。
あかるく話してくれるふわ美さんの声が耳に残る、、、
「え~いつ走ってるの?朝?夜?ですか?」
「走るなら朝ね~、夜だと暗くてちょっと怖いかな」
「じゃあ、一緒だね、自分も朝走ってるから~」
「そうそう、前に話してた時もいってたよね~朝がオススメって、、、」
すっかり自分が話した内容を忘れている、、、(苦笑
朝走っていると顔見知りの人ができて、毎日挨拶するようになったり、、、
いつも同じところで会うワンコをなでたり、、、
時には立ち止まって立ち話になってしまったり、、、
走らなくても歩いて散歩だけしている日もあるとか。
そんな話を聞いていたら、、、思わず
「一緒に走りたいな、、、」
思わずつぶやいてしまった、、、
物事、順序だてて話そうとおもってたけど、つい思ったことを口走ってしまった。
どうしようかと言葉を探しているうちに、ふわ美さんの方から
「そうそう、一人より二人の方が楽しいよね!
今度一緒に走ろうよ~」
身体の中が熱くなるのを感じた、、、
ジーンと心の中が響く感じ。。。その場で直ぐにありがとうと言いたかった。
話はランニングから徐々に核心へ、、、
「え~ふわ美さんって、今いいひととかいないんですか?」
「え?いいひとって?」
「いいひとですよ、いいひと!
お付き合いしているような人」
そういうと大笑いしながら、、、
「もう~そういう人、、、いるわけないでしょ!」
「え~そうなんですか?
いい人、いっぱいいそうじゃないですか?」
「そんな風に見える?」
「結構、モテモテなんじゃないかなと、、、」
「残念ながら~居ないですね~いいひと、、、あ~お客さんにはモテモテだけどね」
と笑いながら話すふわ美さんに、
心の中ではガッツポーズ!
自分から話を振った訳ではないんだけど、いままで付き合ってきた男性の話になって、、、
もう好きになる男がまったくの駄目男ばかりで自分でもあきれるくらいだとか、、、
あんまり突っ込んだ話になるのも良くないかなと思ってそこら辺の話は避けつつ話をしていくと、ここ数年くらいはそういう関係の人はいなさそうな感じ?詳細はわからないけど。
もうここまで話したから最後の課題、次回お会いする約束。
いい感じで話しをしていたので、話が途切れた所で思い切って、、、
「あの、、、よかったら一度お会いしませんか?」
「え、、、いいですよ、何時にします?」
あまりにあっけないお答え!
来週末、自分が出張に出るのでその帰りに会えないかと話をもちかけると、難なくOK!
会える時間は2~3時間と言ったところだけど、まずは会わないことには何事も始まらないし、、、
次回はふわ美さんの最寄駅周辺で会う約束に。
それと朝走る時はメールで連絡してくれることになった。
一緒の時間にふわ美さんが走っていてくれると思うだけで嬉しさが止まらない、、、
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