【SXLP7期 DAY10 レポート】FFBD(Function Flow Block Diagram)&Phase1振り返り
みなさん、こんにちは!SXIコミュニケーションチームです。6月末から始まったSports X Leaders Program(以下SXLP)7期の講義(Phase1)をお伝えしていますが、いよいよ最終日、Day10のレポートをお届けします!
Phase1では、SXLPのコアである「システムデザイン思考(システムズエンジニアリング&デザイン思考)」を体得し、物事を多視点で捉えていきます。3-4日に1講義のハイペースで進み、毎回新たな概念を頭にも身体にも染み込ませてきました。いよいよ今回が最終日となります。今回は、Day8&9の振り返りをした後に、機能の抽出や設計というソリューションアーキテクチャの具体的なワークを行い、最後にPhase1の総評を行いました。
■本講義のテーマ
FFBD(Function Flow Block Diagram)&Phase1振り返り
■講義内容
Day8&9の振り返り「Solution Archtecture」
まず、設定したIPS(Innovative Problem Statement)を基に、実際にソリューションを構築する(上の図でSolution Archtectureに該当)ために必要な考え方とその手助けをしてくれる3つの分析手法について復習をしました。
日ごろの様々な業務において、「あるサービスや組織の現状の機能を抽出する」というタスクを実施した方は多いかと思いますが、この3つの分析手法を使いこなせると全体を俯瞰しながら効率的に多くのインサイトを得られるはずです!
次に、上記分析手法を用いて機能の抽出(洗い出し)とその機能を設計することについて復習しました。
物理の設計
Day10では、抽出して一覧化された機能に対して対応する物理の設計(機能やふるまいを物理的な何かに割り当てること)について学びました。
機能を物理にあてはめる時には、具体的な知識や経験がないと判断できないことが多くあります。その際には、“ドメインエキスパート”と呼ばれる方の協力が必要になることがあります。例えば、エンジニアの方やマーケットに詳しい方などの協力を仰ぐことが実務ではしばしばあります。
Phase1では、この物理の設計については概念のみの紹介として、Phase4で受講生が実課題に取り組む際に、再度復習することとしています。
グループワーク
Day10でのワークは、①要求機能リストアップ、②機能の設計の2本立てです。いつも通りチーム分かれてワークを行いました。
コンテクスト分析とジャーニーマップ分析から機能を抜き取るワークでしたが、どのグループもしっかりと機能を一覧化することができていました。
講師陣からは多くのフィールドがありましたが、課題の抽象度によって機能を一覧化することの難易度も変わるというフィードバックが印象的でした。
確かに実社会で立ち向かう課題は、複雑で抽象度の高いことが多いので、IPSを設定する際や機能を抽出する際には、抽象度を上げ下げしながら思考することとイテレーションをすることが重要だと感じました。
続いて機能の設計のワークでは、抽出された機能から重要な機能を1つ選び、その機能を細分化してフロー図で表現しました。
機能の前後関係を考える際には、機能を細分化する際の観点を適切に設定することや、こちらも抽象度のレベルの設定方法が重要だと学びました。
Phase1総評
Day10でPhase1が最後になるため、SXI代表理事の千葉さんからPhase1の総評が行われました。
システムとして捉えるということ
Phase1でのテーマは「貧困世帯とスポーツの関係性をリデザインする」でしたが、そもそもこのテーマはスポーツを活用して解決することが難しいテーマでした。
そこで、“スポーツをどう捉えなおすか”が重要でした。ポイントとしては、スポーツをすることの体験から離れて、スポーツを俯瞰的に考えることだったと思います。
システムとして「見る」ということは、目的的に、系統的に全体俯瞰しながら「見る」ということが重要です。今まで考えていなかった要素を入れてみると新たな気づき(インサイト)を得られた経験がこのPhase1で得られたら嬉しいです。Phase1での学び
Phase1はとてもタイトなスケジュールの中で行われたので、ほとんどの方が内容を完全に理解できていない状態だと思います。また、このPhase1では、問題をどう捉えなおすかを、全体から、外側から考えることを学んできました。そのため、普段実務で問いを解決している皆さまからすると、もやっとした感じが残っているかと思います。
ただ、Phase1で学んだことは、今後皆さんが持っている課題を捉えなおす基盤に必ずなるはずです。そのため、“なんとなくやったかな”、というくらいの状態で問題ないし、むしろ、正しいと思います。
また、このPhase1はシステム思考としての共通言語を作るためのものでもありました。今後チームでPhase4を行う上で、ツールだけではなく、コミュニケーションの共通言語として活きるはずと考えています。
■受講生の声
10回の講義が終わりました!
まずはみなさま、お疲れ様でした。
あっという間すぎて、消化不良を起こしているのですが、そんな中でも同期という存在は大きく私はとても助けられました!
特にそれぞれの解釈の共有をすると自分にはない発想があり、モヤっとしていた部分を整理する手助けになりました。
10回の講義でプロセスフレームワークを学び、いろんな手法のワークをやりましたが、各ワークからどれだけインサイトを見つけるか、そして適切な問題提起(IPS)をするかが重要だと感じました。また、初めはプロセスフレームワークの流れや繋がりを意識しすぎて、混乱してしまいましたが、流れよりもどれかのワークに立ち返って新しいインサイトを見つけることが大切ということを学び、そこからはスムーズに学びを進めることができました。
day10の目的→機能→物理という考えは、本質をとらえつつ可能性を広げながら検討ができるということがわかりました。チームsakebは最後まで目的に問い続け、機能の洗い出しが良くできたと思います!
自分の課題への落とし込みがまだ追いついていないのですが、フェーズ2に入る前に消化したいです。
蛭田 香名子
■最後に
私自身、今でもPhase1での学びを業務に活用することが多くあります。
CVCAなどの分析手法もさることながら、多視点で構造的に全体俯瞰しながら、物事を捉えることを日ごろから意識するだけで、アウトプットの質が非常に変わったなと実感しています。
とは言え、改めて講義を受けると学びだらけだったので、まだまだ伸びしろがあるということに気づかされました!
Phase2では、国内外からスポーツ産業における専門家を及びして講義を行います!
■Sports X Leaders Program
「システムデザイン思考(システムズエンジニアリング&デザイン思考)」をコアに据え、物事を多視点から捉え、自らが直面する課題や取り組んでいるプロジェクトに当事者意識をもち主体的にアクションを起こせるリーダーを育成するプログラムです。
■Sports X Initiative
Sports X Initiativeは「スポーツ×〇〇」の様々な切り口から価値創造に取り組む人々のコミュニティであり活動プラットフォームでもあります。スポーツをシステムとして捉え、社会とのつながりをシステムとして捉え、その中で課題解決や価値創造に取り組む多様なメンバーの交差点でもあります。
日本のスポーツの未来をつくるために、私たちSports X Initiativeは「Sports X Leaders Program」「Sports X Conference」「Sports X Lab」の3つの活動に取り組んでおります。
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