雨の日は気分がいい
"太陽の花"
そう名付けられた花が今、私の頭上いっぱいに咲き紊れている。
その表面をポタリ、ポタリと跳ねる透明が、雲の隙間から僅かに溢れる光に透かされてキラキラしていた。
頭には最近の流行りとは程遠い好きな曲を浮かべながら、帰路を辿ってみる。
私の頭上だけがあまりにキラキラしているものだから、ずっと上を眺めながらつい鼻歌を歌ってしまう。
街の真ん中でさえ人が少なくて、どこもかしこもパチパチという音で溢れているものだから、私がか細く鼻歌を歌っても誰も気づかないんだもの。
携帯の充電が切れた今日は、ヘッドホンから流す機械音じゃなくて、私の頭上を囲むパチパチという音に耳を預けよう。案外これが心地良い。
小洒落た言葉を言えない私には、このワクワクする気持ちがどんなものなのかを伝えれるにはどうすれば良いのか、あまりよく分からない。けれど、雨が降るといつも、この言葉にできないワクワクする気持ちが私の心を苦しめるのだということをどうしても伝えたくなってしまう。
下手くそで幼稚な文章だけれど、ここまで読んでくれた君にどうか伝わっていればな~なんて思っていたり。
"雨の日は気分がいい。"
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