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やりたいことがあるのに体が動かない休日をどうするか

今日の僕

 褒めてほしい。

 僕は今日、朝にちょっと読書をした後、「何ごとかをなしたいのに全くエネルギーが湧いてこない状態」から、「昼飯を食べに外へ行き、昼寝をし、ゲームをし、低糖質高タンパクの夕飯を食べ、ジムへ行って筋トレを有酸素運動を行い、シャワーを浴び、家に帰ってくる」という充実した休日を過ごしたのである。

心のエネルギーが枯渇してダラダラ過ごしてしまう

 こういうことが僕にはよくある。
 いや、別にダラダラ過ごしてもいいのだ。休日なのだから。けれども僕の心のなかには「アクティブに時間を使いたい」という欲求が存在していて、それなのに体が動かずに時間だけが過ぎていくとき、「ああ、せっかくの休日を無駄にした」等の、休むのが下手なタイプの人の気持ちになってしまうことがある。
 きっと、こういう感情になるのは僕だけではないはずだ。

 今日も、そんな一日になりかけていた。
 けれども僕は今日、上に書いたような、充実した休日を過ごすことができた(と思っている)。

 実は僕は、働き始めてからの休日の過ごし方を満足いくものにするために、ちょっとずつではあるが、自分なりの時間の使い方や思考の整理をしている。それが今日は上手くいったのだ。
 ただ、それを忘れて悔いの残る休日を過ごすことも多々ある。

 そこで今回は、備忘録がてら、満足度の高い休日をどのように作るかをまとめていきたいと思う。

何をしたいのかを明確にする

 アクティブに動きたいときは、その動きをはっきりさせておくとよい。なんとなく楽しいことをしたい、ではなく、前日までに具体的にやりたいことを決めておく。「少なくともこれをやれば、この休日は俺様が支配したことになる」と胸を張れると、サザエさんも心おだやかに観ることができるだろう。

 ただし、「やりたいこと」のハードルを高く設定して意識を高く持つ必要はない。「今日は家から一歩も外に出ない」「カップ麺食って寝る」などでも十分良い休日だ。大切なのは、自分の思い通りに時間を使えるかどうかだ。

「やりたいこと」の工程数を上げると満足度アップ

 休日の過ごし方が、何かしら計画を要するものであるならば、工程数が多いと満足度が上がる。

 以前、大学時代の友人と宮崎県の有名な寺を見にいったことがある。
 午前八時ごろ駅に友人を迎えに行って、そこから高速道路に乗って宮崎県まで行ったのだが、車内での会話で「おいおい、まだ九時半だぜ。日が日ならまだ家でごろごろしてる時間なのに、俺達はもう県境を越えて普段見ないものを見ているって、めっちゃ充実してるよな」というのがあった。

 午前九時半なんて言ったら、まだ朝飯すら食べていない日もある。それなのに、その日はその時点ですでに朝食を済ませ、友人と合流し、高速道路に乗ってサービスエリアでジュースを飲み、目的地までの道の途中にある寺にゲリラ参拝をしていた。それだけでとても充実感のある状態だった。まだメインの寺には到着していないのに。

 あとから振り返ったとき、「あれもした、これもした」と、どんなに些細なことでも思い出せると、満足感は桁違いに上がる。休日の工程数が増えると、思い出せる出来事の数が増える。一緒にその満足感を噛みしめることができる人がいれば、なおのこと良い。

無計画で、心のエネルギー低下中なら、数をしぼる

 事前に計画を要するなら工程数が多いに越したことはないが、無計画のまま休日に突入してしまった場合で、心にエネルギーが少ないときは、「やりたいこと」の数をしぼるとよい。
 計画も立てていないのに「あれもしたいこれもしたい」と願望ばかり持っていると、僕なんかは「達成できなかったこと」の方に意識がもっていかれてしまって暗い気持ちになる。

「今日はジムで筋トレできればいいや」
「今日は家でごろごろできればいいや」
「ラーメン食べに行けたらオッケー」
「スマブラするだけ」
「本を開いてちょっとだけ読む」

 数をしぼる場合は具体的で、ハードルが低い方がいい。
 エネルギーが尽きかけのときにでかいことをしようとしても無理だ。結局できなくて後悔の念が押し寄せてくる。
 休日の過ごし方のハードルを徹底的に下げて、自分を甘やかすことを大事にしよう。

呪文をつくる

 これは特に、無計画な休日で効果を発揮する。

 つい無計画に、何をすることもなく罪深くダラダラと過ごしてしまいそうなとき、自分を起動させる魔法の言葉をつくっておく。
 人間のメンタルは、0から1に移行するときにかなりのストレスを感じるらしい。仕事には行くまでがしんどいし、宿題はやり始めるまでがしんどい。休日もしかり。無計画ダラダラモードからだと食事を済ませるのも一苦労だ。

 それを解決するのが「呪文」だ。
 言葉は何でもいい。大事なのは「この呪文を唱えたとき、自分が何か小さいことでもいいから一つでもやり始める」ということを全身に刷り込むことだ。起動がうまくいけば、あとは燃料で動く草刈り機と同じで、勝手にエンジンが回り始めて意外とたくさんのことができるようになったりする。

 呪文は「エイッ」でも「さあやろうか」でも「俺ってストロングだぜ~!」でもなんでもよい。呪文を上手いこと使って無計画ダラダラを断ち切ってしまおう。

「休日は有意義に?」

 いったいいつから「休日は有意義に過ごさなければならない」という感覚が生まれたのだろう。そもそもが「休日を満足に過ごすためには」などと考えている方が間違っているんじゃないかと思うこともある。

 しかし、現代人である我々の持てる時間は、あまりにも少ない。少なすぎる。僕は名目上完全週休2日制のところで働いているが、けっこうな確率で土日に仕事を入れられる。休暇時間はどんどん少なくなっていく。世の中全体がこんな風だとしたら、休日の時間の使い方をより意のままにしたいと思うはずである。「休日は有意義に」は、必然的に出てきた感覚のように思う。

 みなさんはどうでしょうか。
 良い休日の過ごし方や心構えがあったら、教えてくれると嬉しいです。

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