(25)女子高生が同級生に将棋の駒の動かし方を教えたら、半年後に近畿3位になった話
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※記憶に基づいた実話だが、個人情報特定を避けてストーリーに影響がないところは改変するかもしれない。
※正確には8ヶ月後である。
8ヶ月後なう
近畿大会2日目。幸い、Bの熱は下がった。
ここに来て私は内心焦っていた。
女子団体戦はベスト4進出。
女子個人戦の私はベスト8進出。
準々決勝でもし私が負けたら…?
女子団体戦だけが入賞。私は手ぶら。
プライドだけは一人前の私には到底我慢できない事態になる。
「負けたらどうしよう」そればかり考えていた。
この女子個人戦では私ともう1人が2強で、抽選の結果、もうひとり(Jさんとしておこう)とは決勝まで当たらないことになった。
そういえばこの大会のどこかで、現在関西駒の会にいる某女性と当たった記憶がうっすらとあるが、どこで当たったかは覚えていないので省略。
とりあえず準々決勝は勝った。さすがに予選を通過してきているので、みんなそれなりに強かった。
さて女子団体戦。
結果を言うと準決勝で負けた。
Bが怒っていた。
Cが対局中、相手が二歩を打ったのを「いいよいいよ」と言って戻し、そのあと負けたらしい。
Bが勝って1-2だったので、Cが二歩の時点で勝ちを主張していたら決勝に進出していたわけだ。
「なんで戻したん! もー!」とめっちゃ文句を言っていた。
Cは「そのまま指しても勝てそうやったから」と言っていた。逆転負けしたらしい。
まあ、そんなわけで。
女子高生が同級生に将棋の駒の動かし方を教えたら、半年後に近畿3位になった。
めでたしめでたし。
表題は達成されたが、あと何回か、お付き合いいただきたい。
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