国際結婚　スイス”入院体験記14”

そんなこんなの　いろんな事件が起こった入院
時間を潰すのが大変で…

もう　吉幾三の世界です。

テレビもねえ！　ラジオもねえ！
看護婦もそれほど走ってねえ！

鏡もねえ！ばばーはいる！
おトイレ行くのにへーとへと！

朝起きて　ババア見て
二時間ちょっとの会話中

辞書もねえ　わからねえ！
注射は一日一度来る！

オラこんなとこ嫌だーオラこんな部屋嫌だー
病院でるだーーああ

って　今にして言えば、　笑えても、、　この時は真剣に病院を出たくって仕方がなかった。

何せ、、フランクが、お昼頃、医者に呼ばれてから、、結局なんの説明も、私は受けていない…

ここの看護婦は、まるっきし英語が話せず…　ほとんど会話ができないし…

そんなこんなの中、、落ち着いていたはずなのに、　
急に　鼻血がで始めた…

鼻からつつーーーって　鼻水が垂れたかと思ったら　ぼたぼたと…

紙がない！！！　タオルがない！！　抑えるものがない！！

ナースコールを押したけど、　押しても押しても誰も来ない…
結局　待てど暮らせど看護婦はやってこず、、　ナースコールの存在意義ってなんだろう、、と真剣に考えながら、、出血多量で死ぬんじゃないか、、とか考えながら　垂れる自分の血をひたすら見つめるしかない状態、、

もう　布団も　服も、鼻血だらけ、、　もうそりゃーひどい状態、、、　殺人事件でも起こったかのように、、　ナイフで誰かに刺されたのかって言うくらい血だらけになりました…　鼻を抑えても抑えても止まらない、、、でも誰もこない、、

隣にいたおばーちゃんも　その状況見て、　ナースコール押してくれたし、　なんか　訳のわかんないこと私に言ってきた後に、　思いっきり大きな声で、　廊下に向かって叫んでくれた…

すし子　心の声「ありがとうよ、、　おばあちゃん」

そう思いながら、　唯一そばにあった　フランクの持ってきた雑誌で、　鼻血を受けつつ、　呼べど　待てどこない　看護婦を、、　ひたすら待ちました、、、

エーエーえー　どれくらい待ったでしょうか、、、

ながーーく感じました、、、　そう、、　鼻血が、　出すだけの血を出して自然にとまり始めたその時、　ナースは　部屋に入ってきて、、

私を見るなり、　手をおでこにやって「ウラら、、」　そう、、　この　「うらっら、、」日本語にすると、　「あ〜あ」　なのか、「うわっつ」なのか、「ありゃ〜」なのか、わからんがそんな感じ、、、

すると、すぐまたいなくなり、濡れたタオルを持ってきて、顔や手を拭いてくれるのはいいが、、　めっちゃ冷たいのと、　看護婦の顔が、めっちゃ不機嫌！不機嫌じゃないかもしれないが、、　あの堀の深い顔が　無表情に何かすると、不機嫌に見えてしまう、、

ってかさーーー　ナースコール押したよね？　こなかったのあんたたちでしょうよ！！　私が悪いわけ？　私だって鼻血出したくて、出した訳じゃないし！！！
健康だったら、ここに入院してないよね？！！世話するのは、　あなたの仕事ですよね？！！

そんなふうに苛立っていたので、　私も、鼻血を拭いてもらいながらも、無表情。

お互い　無表情、、というか、半分相手にキレている病人日本人とイタリア人看護婦が向かい合っている血だらけの世界、、

なんなんこれ、、、

その後　血だらけの服を脱がされ、　フランクが持ってきた、私の服に着替えさせられ、、、っていうか、、　その時初めて知った、、、
フランクが持ってきた着替え、、、、　私のじゃない、、、

どこで調達してきたのかわからないが、、　新品な白っぽい可愛らしいというか、、　ダッサイというか、、　レトロというかの、、　パジャマの上下が入っていた、、、

あ、、　これも、、　フランクのお母さんが、きっと買って持たせてくれたんだろうな、、、そう、、　入院と言ったらパジャマですものね、、、

私は普段、　パジャマを寝るときに来ません、、　部屋着で寝る、、　スエットで寝ます、、　なので、、　こんなに可愛らしいというか、だ、、ダサいというかレトロ、、なパジャマ、、　ちょっと恥ずかしいな、、と思いつつも、、
着替えさせられるがまま、、そのパジャマに着替え、、、
血だらけのベットのシーツを取り替えてもらった、、、

点滴をして　鼻血を出して、しかも病気で入院している私を　ベットメイクしている間は、　ずーーと　立たして、　座らせてもくれないまま、、　座るとこも用意してくれないまま、、　

フラフラしながら、、やっとのことでシーツの替えを待っていると、、

ナースが、　終わったといい　ベットに私を戻してくれたが、、　
ん？？　終わった？？？

そう。。　シーツは新しいのになったが、、　掛け布団は　足元がわと　顔の近くだった側を、　上下にひっくり返しただけっていう、、、

どうせなら、、掛け布団のカバーも替えてくれよ、、、　もう情けなくって、なんだか、呆れてしまって　何も言えないまま、、　まーどうせ英語で言ってもわかってくれないし、、、
ナース「バッベーネ？ok？」　だとよ、、、　

オーケーじゃねーよ！！　仕事しろよと思いながらも、、　もうどうでもいいから横になりたい、、　その気持ちが強くって、、ベットに入った、、、